2016年2月1日月曜日

ディープ・ライジング

お手軽なB級サメ映画である。
まず、最初から、サメの映像が、どこかのホオジロザメの映像を引用しているのがバレバレで、人間との絡みノシーンでは、ハリボテ感満載のお人形が追いかけてくるという展開。
 映像を引用している時点で、ああ、これはもう超・低予算のB級映画だなとピンときた。極上のものを求めなければ、あとはストーリーのテンポなどはまずまずで、見るに堪えれたので、良しとしたい。



 ガオー、と吠えて追いかけてくる鮫が、なかなかいい味をだしてくれている。が、お人形を出すにしても、もうちょっとそのクオリティをどうにかできなかったのか・・。

 それは目をつぶり、姉の敵討ちに燃えるヒロイン、それといい仲になってしまう(最後に恋に落ちたほうがすっきりするのに、この演出は暑苦しかった)、ナイスガイの主人公(生物学者という設定)、ナショジオチャンネル出演もしていて自信に満ち溢れるシャークハンター、安全をないがしろにしてまで観光業を推進させたい水族館館長や市長、さまざまな濃い人間関係を織り交ぜながら退屈はさせなかった、そこを評価したいと思う。



ポゼッション

ガレージセールでたまたま見つけた木彫りの箱に魅入られ、女の子がそれを入手する。そこから惨事がはじまる。

かたときも箱をはなさず、人格も攻撃的になる少女。おびただしい蛾の大群が室内に大量発生するという怪奇現象も起こる。両親の離婚という複雑な環境下、心配する両親の思いもむなしく、悪化の一途をたどった。とうとう悪魔祓いに頼み込むことに。

箱に魅入られたときから少女がはめていた指輪がはずれ、間もなくして悪魔が具現化して箱にとじこめられる。除霊が終わってその指輪を拾い上げたエクソシストの男性、その呪われた指輪はどうするのだろうというちょっとした不安を残す。ほどなくして彼は交通事故に見舞われ、乗っていた車は大破し、木箱が路上に投げ出されるラストシーン。これをまた、誰かが拾うのでは?という予測をさせるエンディングである。