2021年11月12日金曜日

アイ・アム・レジェンド(2007年アメリカ)

 


 ゾンビ映画のジャンルに区分されるようだが、モンスターが日の入り~日の出前までの活動時間となるため、どちらかというとヴァンパイア系統のもののような感じである。

 ガンの特効薬が開発され、完全治癒が発表されて輝かしい未来が見えたのだが、それには恐ろしい副作用が待っていた。人口の9割が死に絶え、1割がヴァンパイア化したという話。くわしい経過はわからなかったが、薬を使ったガン患者がヴァンパイア化して、残り9割の人類を食い殺してしまったのだろうか。

 治療の研究を続けたい一心で、感染の中心地で一人、籠城生活を送る主人公。日中に食料や物資の確保活動に出て、時計のタイマー(日没通知)が鳴ると、隠れ家に帰り、シャッターを下ろす。先が見えないし、物資はいずれ底をつきそうだし、絶望的な感じがする。

 一つ気になったのは、家の照明が使える=通常通りに電力が共有されているということ、時計の電力は切れてしまわないのか、ということだったが、映画なのでスルーすることにする。主人公は追跡してきたヴァンパイアたちと爆死するが、仲間の女性が、主人公が作成成功した血清を託されて、生存者キャンプにうまくたどりつけた、というエンディング。