2017年12月25日月曜日

死霊館 エンフィールド事件

映画インシディアスに雰囲気のやや近い、悪霊ホラームービーである。実際に起きた事件をもとにしている。

父親役と旦那さん役の違いはあるが、インシディアス同様、俳優のパトリック・ウィルソンさんが出演している。
アン・ハサウェイ主演映画「パッセンジャーズ」にも相手役として出演。不思議系、オカルト系映画でよく見かける。

 私は映画インシディアスは、そこそこ気に入っている。というのは、幽霊怖いだろう、さあ怖がれ、というそこだけにスポットを当てたのではなく、眠っている間の幽体離脱の世界と不思議な風景、色彩の彩度を落とすことによって不気味なリアリティを感じさせる演出があり、そこが気に入っているからである。
心霊の世界をさまよっていく主人公(右)

エンフィールド事件、のほうは、表面的に家族をおびやかす老人の霊と、黒幕であるシスターの亡霊が、おそろしく描かれている。
劇中で、霊能力者夫婦のだんなさんが描いた心霊スケッチ絵画からは、本物の悪霊が飛び出してきそうであり、映画とは関係なく、呪われてしまいそうな禍々しいものを感じる。映画本編より、こちらのほうが恐ろしい気がする。




2017年11月9日木曜日

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を観てきました

1990年に制作されたTV映画版「IT」は、ほぼリアルタイムで見た記憶があり、ホラーメーカーである原作者のスティーブン・キングの名前も、そのころから目にするようになったのでは、と思う。

ヤフーブログ(休止中)にも以前書いたと思ったが、1990年版ITも当然怖かった。なんといってもあのピエロ、ペニーワイズの狂気と殺気を秘めた恐ろしい顔が印象的だった。

どうして排水溝にピエロが・・。

幼いジョージー君は、そんなことに疑問を抱くこともなく、ピエロと会話を始めてしまう。とにかく、お兄ちゃんからもらった紙船をなくしたら、こっぴどく怒られてしまうのだ。ジョージー君はなんとしてもピエロに船を返してほしかった。

おどけているのに、怖い。何もしなくてたたずんでいるだけで、不気味さや気持ち悪さを感じる。この存在感と邪悪さはすごい。

2017年版は、ケチをつけるわけではないが、ストーリーもリニューアルによって怖さや映像処理のうまさが加わっていい出来になっているが、ペニーワイズに関しては、どうしても90年代のほうがいい、と個人的には感じてしまった。

目つきは悪そうだが、このキャラ自体からは、底知れぬ狡猾さというのか奥底の深い恐怖感はあまり感じられない。むしろ俳優の年齢も若く、地顔はきっとかわいいきれいな顔なのだろうな、という想像もできてしまい、顔形の美しさのほうがクローズアップされてしまうのだろうか。目つきの悪い、ミッキーマウス的な、というのか。
とても個人的で失礼かもしれない見方なのだが、ドラゴンボールのフリーザ的な表情?を連想させるのである。

で、調べると、17年版のペニーワイズを演じるのは、こちらの俳優さんだったようだ。
ビル・スカルドガルドさん27才。きれいな顔立ちの青年である。たしかにこの眼もとで邪悪な笑いを浮かべられると、ちょっと怖いかもしれない。

怖いのだが、かわいい。邪悪なネズミ、というのか。(2017年)
かわいさのかけらもない。(1990年)

ストーリーに関しては、周りの大人には見えないが、子供たちだけに見える怪異現象に襲われていく、というのが孤立感を深めて怖いと感じさせること、それと今回のITは、子供たちの各家庭での問題点(親からの精神的肉体的な虐待)も描かれ、さらに子供が自分の親を殺害してしまうシーンが二度ほどあり、これはこれでひどい・・、という衝撃もあった。



2017年10月31日火曜日

コーマ(1978年アメリカ)

40年ほど前の映画で、若き日のマイケル・ダグラスとジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドというかわいらしい感じの女優さんが出演している。床ずれが起きないように天井からワイヤーで吊り下げられた人々はみな、脳死患者で、24時間機械監視の下で体調管理がなされている。やがて臓器が高額で競売にかけられ、患者は解体される。

病院が舞台となり、特定の手術室で軽傷の手術を受けただけの患者が、かなりの確率で昏睡・脳死状態に陥り、とある研究所に送られていくことを女性医師がつきとめる。

そこは臓器売買の温床となっていて、黒幕医師が目をつけた患者を故意に脳死させてそこに送り込むという悪事がなされていた。「優柔不断な世の中が悪いのだ。一般人はみな医者を頼り切って何も考えないじゃないか。」彼の言い訳のような言葉。

たしかに世の中の縮図がここにあるような気がしないでもない。病院の医者、政治の世界での政治家、専門家に任せっきりで、こちらは安心してお任せしようという心理が働きがちである。その一方で、だれの目も届かないところで、日々、目を疑ってしまうようなことが行われているかもしれない、という暗示を含めたエンディングだったようにも思える。

2017年10月23日月曜日

タービュランス(1997米)

ツインピークスThe Returnを見るためにWOWWOWの視聴をしている。せっかくなので、放送中の映画もいろいろ見ることにした。

こちらは航空パニックサスペンスの映画。
 サイコ系殺人鬼が機内で乗員乗客を殺害しながら、客室乗務員である主人公の女性に迫っていく恐怖。パイロット不在の飛行機が嵐にもまれ、墜落の危機に見舞われていく中、迫りくる恐怖が描かれている。

機内はクリスマスのイルミネーションで飾られ、なごやかで温かみのある装飾が施されている。画質のせいだろうか、1980年代風の雰囲気すら画面から感じられる。

 無事な着陸がつまり、逮捕と死刑につながるサイコ殺人鬼の男は、なんとか飛行機を墜落させようと企む。主人公女性が管制からの指示でどうにか飛行機を運転しているのを、だまして操縦室からひきずりだそうとする殺人鬼の狡猾さ。
 飛行機が完全に逆さ向きになり、落ちるのでは、というシーンもあったが、ビルにぶつかりそうになったりのアクションシーンと合わせ、一つの見どころだろうか。

 このサイコ男を演じるレイ・リオッタさんは、別作品では映画「ハンニバル」のポール・クレンドラー役で、脳みそを生きたまま食べられてしまう衝撃的なシーンに出演しているが、恐怖系に縁のある俳優なのかもしれない。



2017年9月14日木曜日

新感染 を観てきました。

特急列車の車内を主な舞台とした、韓国版ゾンビ映画で、離婚問題を抱えた会社員の父とゆれ動く心を抱えた少女のストーリーを軸に、騒動が繰り広げられていく。

主演男優さんは、コン・ユというそれはとても簡素な名前の方で、俳優の東出昌大さんを思わせるようなルックスだが、どこかしらその目つきは猛禽類的というのか、野性味を帯びたワイルドな目線が印象的な人だった。

レディースデイの深夜枠で見に行ってみた。ひとときの娯楽ものとして楽しめたと思う。


2017年8月31日木曜日

午後ロー・サイレントワールド2012 (原題 2012: Ice Age)

 CG満載のDVDレンタル専用に作られた?かと思われる映画。火山の噴火により氷山が高速で襲い掛かる移動山脈と化し、アメリカに大災害をもたらす話。

 コメディ顔で小太り、どう見ても設定上の科学者には見えないおじさんが、パパについてこい、的なノリでもって家族を車や飛行機に乗せながらひたすら、襲い来る氷河から逃げ切る話あった。



 自らも氷河に追われて車を走らせる中、他人を助けようとするのはいいが、もたもたしたり、追いはぎに引っかかって車を乗っ取られたり、ろくなことを招いていない。が、それでもこのおっさんについていけば、どうにかなるさ的な独特なノリがずっと支配していた感がある。たくさんの大きな氷の柱が降り注ぎ、目の前に落下してくる。自分たちの車もいつ潰されるかわからない中を、奇跡のように切り抜けてしまうのが、ちょっとご都合主義的であった。

 実際に撮影しているのは車内か建物内のシーンで、あとの災害シーンなどはほぼ、CGなので、なんちゃって災害ドラマのようだ、とつっこみを入れたかった。が、ストーリー展開はまあまあテンポよく、また、それなりに想像力は掻き立ててくれたので、ここは割り切って楽しんで鑑賞しようと思った。


 


ザ・マミー 呪われた砂漠の王女 を観てきました。

邪悪な王女が魔法の力で自ら神になり、すべてを支配しようとたくらむ話。

2017年7月14日金曜日

美女と野獣(Beauty and the Beast 2017米)

2017年制作、エマ・ワトソン主演版の映画を先月、観てきました。
エマ・ワトソンのハリー・ポッターシリーズでも見られた、アグレッシブさのある魅力がやはり良いのではないかと思う。

野獣は、特殊メイクやらCGやら?で演出されていたのだと思うが。
脇を固める俳優、主人公の父親を演じるケビン・クライン、数年前に亡くなったロビン・ウィリアムズを思わせるような柔和な顔つきのおじさんであった。どうしてもこの二人は容貌がかぶってしまう。

ケビン・クラインさん

故ロビン・ウィリアムズさん
目の形は微妙に違えど、鼻の形やら他のパーツは、そっくり?!!
ロビン・ウィリアムズさん的なイメージ起用の際に、この俳優さんがしばしばあらわれるかどうかはわからないが。


それと、思ったのだが、野獣が、野獣状態のままだったほうがどう見ても声も重低音で貫録があったし、野獣なりのいい男??だったのに対し、普通の人間に戻ったとたん、野獣の面影もどこにも見当たらない「ただのつるん、とした若いだけの男」になってしまって、逆にがっかりしてしまった、と感じたのは、私だけだろうか。

2017年7月13日木曜日

サマー・インフェルノ(SUMMER CAMP /2015 米伊)

ゾンビ映画の亜流、というのか、一時的にゾンビの様になるが時間の経過とともに我に返って普通の人間に戻る、というパターン。



ある地域で、登場人物たちがいきなり黒い血を吐き出して凶暴化するという事件が起きた。一緒にいた友人たちに襲いかかって、殺害してしまう。かみつく、人肉を食らう、といういつものゾンビ行動ではなく、普通の殺人であるが、凶暴化中は獣のような叫び声をあげながら発狂状態になり、見た目はゾンビそのままである。

井戸水を介して広まってしまった毒物、その水を飲んでしまうと、その効力が切れるまで凶暴化し、正常な人間を襲い続ける、ということが後からわかった。

 この映画を見て、いわゆる追いかけっこのスリルが味わえるのであるが、終盤くらいまで何が原因でゾンビ化するのか、また、いつだれが発症するのかがわからないところが、この映画の見どころだったのではないか、と思う。

2017年6月25日日曜日

こどもつかい

タッキーこと滝沢秀明が怪人を演じるホラー系映画。
子供への虐待や暴力を行った大人への、子供たちの復讐。その背後には、タッキー演じるトミーの影があり、子供たちをあやつって大人に呪いをかける。

トミーの正体は、打ち捨てられたサーカス人形であった。
サーカスのパペット。サーカスを盛り上げる人気者であるが、その存在は時としておどろおどろしい。サーカスで鳴り響くBGMや歌も、アコーディオンの音色に似合うメルヘン調であるが、実は、サーカスの裏では恐ろしいことが起こっていた。

見世物舞台の古ぼけたパペット。パペット=不気味の構図は前からのものであるようだ。
こちらは、チャーリーとチョコレート工場(2005年米)Wonka's Welcome Songのシーンに出てきたパペット。音楽の終盤あたりで発火し、焼け焦げていくシーンがおどろおどろしい。

ピエロを怖いと言う人もいる。本心を隠し、いつも笑顔のメイクでいるからだ。
 サーカスのピエロ、アコーディオン音楽、パペット、これらが見世物の裏側に潜むものを際立たせているのかもしれないという不気味さが、この映画のモチーフとなっていると思う。

タッキーはもちろん有名なジャニーズタレントで、トミーと言う前に「タッキー」である。劇中、どうしても、タッキー。ジャニーズ・・・、とばかり浮かんできてしまった。ジャニーズ系タレントの出演を見ると、いつもそういう目で見てしまう。


2017年4月22日土曜日

ゴースト・イン・ザ・シェルを観てきました

こちらの作品は私は見ていないが、日本の漫画・アニメ「攻殻機動隊」というのが原作になっている。
人間の脳をロボットアーマーである人工体に移植し、戦闘力を強化して治安維持のために戦わせるという話。

CMでも観たが、北野武さんが出演している。ハリウッド映画なので英語でセリフを言うかと思いきや、すべて日本語で通していた。主人公の母親役で出演の桃井かおりも英語でそつなくセリフを言っていたが、北野さんはどこに行っても北野さんだという位置づけで、世界の北野の風合いを保つべく、あえて自国語でしゃべっていく演出なのかもしれない。
 他はすべて英語で進行していくので、日本語でしゃべって他のアメリカ人に通じるわけがない・・、という構成の矛盾点は気にしないで見ていけという暗黙の了解なのだと思うが、この人はやっぱり、内閣府第九課長という役柄の中でも、「風雲たけし城」の殿をほうふつとさせるイメージが健在だった。

 電脳の世界を牛耳ろうとする会社組織に対抗するヒロイン、スカヨハ(スカーレットヨハンソン)であり、変わらずキュートな相貌でかっこいいが、せっかく映画なのだからビジュアルもこだわりたいし、ベージュ系のお肌のようなスーツではなく、例えばガラスコーティングなどがかかった、メタリックなシルバーパール系などのスーツが見た目キレイなのでは、と個人的に思ったりした。

原型は、日本の女優さんから顔型をとったらしいが、こうしてみると、不気味にしか見えない。(作中登場する芸者ロボ)

顔面が開くと、このようなお化けのような骨組みがあらわに。


(おまけ)
が、この芸者ロボ、原典は意外とここからヒントを得ているのかも?しれない。
映画「キューティーハニー」(2004年日本)に出てくる悪役、スカーレット・クロー。

ちゃらちゃらとした女芸者風だが・・。

形相がいきなり変わって、口から高出力ビームを発射する。


2017年3月30日木曜日

パッセンジャー

アン・ハサウェイ主演の「パッセンジャーズ」(2008年アメリカ)とは別作品で、今春公開の映画を観てきました。



 一言で言うとこれは、形を変えたユートピア物語だという感じがする。途中いろいろあったが、愛情と安らぎに満ちた??人生の物語である。
 隕石との衝突が原因らしく起こった宇宙船の重大なダメージ。おそらく宇宙船のコンピューターが自己判断で選んだ?とも思えるが、長期コールドスリープから起こされてしまった5000人いる乗客の中の技術者と、後から起こされた甲板長(マトリックスのモーフィアス役だったローレンス・フィッシュバーンが演じている)。

 話し相手が、設置型のアンドロイドのバーテンダーしかいないが、入植地にたどり着くまでの残り90年を、一人宇宙船の中で過ごさねばいけない恐怖。
 主人公がある美しい女性(ジェニファー・ローレンス)をスリープから起こしてしまい、入植地到着前に船内で一生を過ごす運命を共にさせてしまう。
 「溺れる者はわらをもつかむ。つかまないと本当に溺れ死んでしまう」というのは甲板長の言葉だった。主人公の行動に100%賛同はできないが、その言葉にとても納得がいってしまう。

 宇宙空間を余興で漂ってみるシーン、船内プールからガラス越しに宇宙空間が見れるというぜいたくさ、無重力になってプールの大量の水が巨大な水玉になっておぼれかけるシーン、見どころはいろいろある。

 爆発しそうになった宇宙船の修理は、コールドスリープから起こされた三人の、誰が欠けても成し遂げられなかった。
 何も知らずに90年後に起きた人々に、満ち足りた人生を送ったと思われる?女性の書置きが残された。

2017年3月17日金曜日

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」を観てきました

特殊能力を持つ子供たち。1943年9月3日という閉鎖時間の中を永遠にループして生き続けていた。

 他作品でいうところの、ハリー・ポッターの魔法学校、X-MENのミュータント学園といったところだろうか。タイムループという守られた空間、特殊能力を持つ子供だけが入れる空間に主人公の男の子が入り、さまざまな事柄に巻き込まれていく。

 施設が爆撃される直前で時間をとめて逆回しして、また1日の始まりから時間をやり直し。だが、リセットされるのは時間だけで、記憶はどうやらそのままらしい。

 時間のループを題材にした話は他にもいろいろあると思うが、古くは子供時代に見たアニメ「うる星やつら映画版・ビューティフルドリーマー」というものを思い出す。
 そこでは学園祭前日の一日がぐるぐると繰り返されるのだが、記憶もリセットされてしまうため、誰も気づかない。だがある教員が、おかしいと気づいて発狂しそうになることが発端になっていく、というストーリー。

 そういった中、奇妙な子供たちの能力が不思議感をさらにかもしだす。悪の能力者バロン、人間に戻るために子供たちの目玉をとって食おうとする恐ろしいホローたちと戦っていくところがメインストーリーだが、建物や背景の美しさも見どころである。

 
恐怖のホロー。目玉を食われた犠牲者たちの顔がホラー感を増す。ハリポタシリーズの「ディメンター」のような不気味さ。
不思議な施設の管理人にふさわしい、ペレグリンの美しい神秘的な笑み。
埴輪様の覆面をかぶりっぱなしな二人。石化能力があるのなら、もっと前面に出して戦えばよかったのに?!





2017年2月24日金曜日

ヴィジット(The Visit)

妖怪などの類は一切でてこないスリラー映画だったが、どういう類のものが出てくるのかわからないまま見ていたので、老婆の狂気が妖怪そのものに見えて恐ろしかった。
深夜の徘徊中に少年が設置した隠しカメラに気づき、おそろしい形相を向ける老婆。
深夜、叫び声をあげながらもの吐しゃ物を吐きまくる祖母。また、違う晩には、恐ろしい奇声をあげながら、動物のような姿勢で廊下をひたすらかけずりまわったり、猫のように壁を爪でひっかきまくったり。

 あるとき、床下にもぐって鬼ごっこをしていた姉弟。ところがいつの間にか、違う誰かがはいずって来て二人を追いかけだした。恐怖にかられて間一髪、床下から外に出たら、祖母がなんと、床下鬼ごっこに参加していたのである。そしてその後ろ姿からは、むき出しの臀部が露出していた・・。そのほかにも、闇男?(だったか)をだまらせるために笑っていないといけない、などと言って一人でげらげらと笑い続けたり。

 一方の祖父も言動がかなりおかしく、心配だったものがやがて、不気味な存在へと変化していく。

 病気である、変わっている、という見方が、だんだん恐怖へと変わり、スカイプでお母さんに早く迎えに来てほしいと乞う二人。その背後に祖父母が現れ、お母さんが「その人たちは、誰?」と聞いてくる展開かと思ったが、そこは違った。が、ほどなくして本物の祖父母の死体が見つかり、精神病院の脱走者がなり代わっていることが判明。

 偽の祖父母は姉弟をも殺そうとし、精神を病んだ狂人が非常に恐ろしい存在で迫ってきた。本作品では人間以外は出てこないが、とても怖い映画であった。


2017年2月11日土曜日

午後ロードショー 「デイアフター2020 首都大凍結」

なんとコマーシャルの多い番組だったろう。コマーシャルの入るのが頻繁でしかも、数も多く、録画時間が3時間にもなっていたが、それをぬくと正味何分映画だったのか。それだけうまみの多い有名作品だったのだろうか??録画で見なければ、あまりのコマーシャル中断の多発によって、何が何だかわからない映画となっていたかもしれない。

一般のTVドラマ映画だったようであるが、壮大なスケール感はあるようなので、見てみることにした。

エネルギー危機が日常化するなか、無理押しした北極の石油掘削だが、それをきっかけに地下温水が噴出してメキシコ湾流がとまり、氷河の世界が北半球を覆ってしまう話。

冒頭で、氷山の研究中、クレバスに誤って転落したおじさん。こういううっかり者が、たいていこの手の映画では早死にするものだと思っていたら、この人が主人公で、氷河発生を警告していく科学者だった。

リチャード・ロクスバーグさん。他の知っている作品では、ニコールキッドマンの「ムーランルージュ」に男爵役で出ていたようである。

シュワルツェネッガーのごつさをとって、つるんとさせたような二枚目、スティーヴン・モイヤー(環境大臣)

若き日のサム・ニール。このときから老け顔だった?!数十年間、雰囲気の変わらない容貌を保っている(1981年 オーメン・最後の闘争 より)。本作では石油採掘を強行させる悪徳社長役。

女性陣は、気の強そうな容貌の美女たちがそろったが、今回はちょっと省略。

2017年1月29日日曜日

なつかしの映画「グレムリン」(1984年アメリカ)

楽天レンタルがなくなってしまう前に借りた1枚。80年代の雰囲気を感じさせる、コミカルなブラックファンタジーである。
(あらすじ)
ビリーのお父さんがチャイナタウンで買い取ったギズモ。光・水・深夜すぎのえさやりを禁じられるも、皆の不注意で、ことごとくそれらが破られた。おとなしく、かわいいギズモがコップの水をこぼされて水浸しになったところ、毛玉がいくつかとびだし、ギズモコピーが生まれてしまう。だがコピーはずるがしこく、深夜過ぎになってからビリーからえさをだましとり、さなぎを経て醜いグレムリンたちに変身する。

はじめに買い取った、オリジナル・モグワイ。グレムリンの母体になったが、本体はずっとこのまま。


本体から分裂して変態をとげた、グレムリン。醜悪な外見に負けない邪悪な性格で、凶暴である。


 グレムリンのリーダー格「ストライプ」は、水槽に自ら転落して分裂し、グレムリン大軍団を作り上げてしまう。酒場や映画館に集ったそれらは、人間のように群れて歌いしゃべり、酒をのんだりポップコーンを食べながら映画を見たりして、やたらと人間くさい。違いは、人間より品がなく、ひたすら食べ物を食い散らかしこぼしまくったり、器物によじのぼってぶらぶらとぶら下がって遊んだりと、やんちゃな子供のようである。

 もし、ここで主人公がグレムリンを倒しきれず、敵意をむき出しにしている彼らに人間たちが殺戮されてしまったら、グレムリンの世の中になってしまう。が、グレムリンもグレムリン同士、エゴの塊なので人間と同じように同族を殺し合い、犯罪もまん延しまくる世の中になるだろう。そのくらい人間に近い(外見と品のなさが違うだけ?)存在に感じられる。











2017年1月13日金曜日

バイオハザード・ザ・ファイナル Resident Evil the final chapter 観てきました

おなじみバイオハザードシリーズ映画の最終章、と言われるものを観てきました。

シリーズは全部で6作品?見逃したと思しきものも午後ロードショーで放送されたような。

 一連の事変は、ラクーンシティで始まり、ラクーンシティで終わる、というしめくくりのようである。

 「みんなここで死ぬのよ」 この映画の最終テロップの最後に出た、AI・レッドクイーンのセリフだったが、もっとも怖く感じたのはやはり、初めて出た一作目の作品の中であった。それはAIが殺戮兵器となって一行に襲いかかる展開だったからであるが、今回は様子が違った。

 アンブレラの社員には逆らえないが、人類を守るというプログラミングをされているらしく、、結局生き残りの人類を守るべく、ワクチンを取りに来いと主人公に言い出した。最後は主人公に贈り物までするという、いい人(機械)ぶりであった。

 話題のローラ出演シーンもあり(英語が上手に使えていたし、無難に溶け込んでいた)、あっけなく死んでしまうも、ジャパニーズ・フェイマス・アクトレスという枠(?)で、見せ場は作れていたようだった。

 巨大なゾンビ飛竜、仲間の裏切り、攻撃予測プログラム?を使って主人公の攻撃を巧みにかわす宿敵、山場はいろいろあるが、じんわりした恐怖を味わえるのは、やはり初作が一番なのではないかと思う。


 おまけ:

レッドクイーンの女の子像を演じているのは主演のミラ・ジョヴォヴィッチの実娘だということ。顔がそっくりなので、てっきりCG?か何かかと思い込んでいた。
映画の副主人公ともいえる、かっこいいアリ・ラーターさん。
この人は大ヒットドラマ「ヒーローズ」にもレギュラー出演している。

2017年1月8日日曜日

スリーデイズ・ボディ Contracted

 以前、勘違いでパート2を借りてしまったが、1はずっと見ないままだった。動画サイトでよく、数百円で見られる仕様にもなっているが、なぜか、倍以上の金額だったので急にバカバカしく・・。

 どういう話なのかはあらすじでわかっているので、無料でも(日本語訳なし)英語聞き流しで見られる動画はあったので、適当に見てみた。

 主演女優さんの英語の、早口なこと早口なこと。もうちょっとゆっくりしゃべりなさいよ・・。こんな私の思いも届かず、アーたぶん今これ、こう言ってるのかな?という感じでおおよそ流れて行った。

 あるパーティで知りあった男女が、一晩限りの関係を持ったことから話が進んでいく。なんとそれが原因で病気になり、主人公サマンサが、三日間でにゾンビになっていってしまう物語。(2のレビューを書いたときに、この人がアリスという名前だったと思ってしまったかもしれない)

 大量出血したり歯が毛髪がぬけたりと、病んでいくが、やはり、片方の目が完全に白濁してしまっい、青白くなった顔に、醜いできものや黒い血管が浮いてきたあたりから、ホラー感が増した。

特殊メークもリアルに仕上がっている。

 花のコンテストに作品を出展しようとしたのか、枯れた花を持ちこんだサマンサ(これも変である。心も体も病んでしまい、作品もボロボロなのだろうか)。サングラスに帽子をかぶるも、様子がおかしすぎて、サングラスを外して顔を見せてくださいと言われて見せたが、受付の男性は大変ショックを受けた様子。「オオッー。ノーッ。」というストレートなショック感が伝わる。(私はこのストレートさが好きである。)

 
 終盤、サマンサは女恋人にキスを乞い、そのまま大量吐血してしまったり、かみ殺してしまったりと、ショッキングなシーンを重ねる。そして最期に無事、本物のゾンビになり果てたのである。