2018年5月29日火曜日

午後ロードショー「ホワット・ライズ・ビニース」(What lies beneath 2000年 アメリカ)



 その下にどんな嘘が隠されているのか?という題名和訳になるだろうか。
浮気相手の女子大生を殺して水中に沈めた大学教授、それを、幽霊目撃から関係者の話などをつきとめていくうちに、旦那の女子大生殺害を確信してしまった主婦。とうとう旦那に殺されそうになる。

 途中、ん?というツッコミどころはあったが(後頭部を強打して倒れこみ、意識回復後にまたもや玄関前でたおれこんだ教授が、再び起き上がって、車で逃亡を図る奥さんのあとを追いかけ、およそけが人とは思えない行動をとる、という部分)、それ以外はおおむねサスペンス感をバランス・テンポよく感じさせているスリラーだったのではないかと思う。

 残念な部分は、最後に教授を水中に引き込んだ亡霊の本体として、女子大生の腐乱死体が活躍してしまう、という描写がはっきりしすぎていて、微妙な感じになっていた。設定上は、死後何か月もたっているのだろうから実際白骨死体なのだろうし、死体が動き出す、というのもちょっと現実味がないというのか。

2018年5月21日月曜日

タイム・ループ7回殺された男(2016年セルビア)


街の風景や、使用言語の感じからして、スペインやポルトガル?などの地域かと思ったが、東欧圏にあるセルビアで作られた映画のようだった。(以下ネタバレ)


 およそ殺し屋とは思えない、ワイルドさのかけらもない風貌の青年、実は元殺し屋で、記憶を消して自分を殺させるように仲間に指示していたのだ。タイムループという設定の中、死ねばリセットしてまた殺されるべくして追いまわされる、というのを何度も繰り返す。
 青年の記憶は死んでも蓄積されていくが、殺し屋たちの記憶はリセットされてしまうらしい。何度も逃げ方を検討しなおせるので、そこが唯一、逃げおおせる糸口になったのだろうか。
 7度目?の挑戦時に、殺し屋仲間に気づかれ、復帰を打診された後、違う者に殺されてしまった。が、復活した後に景色を眼下に見下ろす視界だけが広がった。いったい自分はどこに行ってしまったのか。
 状況の理由付けや説明的要素が、そもそもなかったり意味不明なので、展開は作り手の自由自在だが、最後は、アイデアとしては尻切れトンボな気もする。


2018年5月19日土曜日

ファイナル・デッドスクール

舞台は大学寮。呪いの箱を興味本位で落札した結果、大変なことになる。

幽霊の住み着く箱だということに大変な興味を示し、友人たちに借金をしてまで落札してしまう主人公青年のもの好きさだが、最初からいやな予感しかしなかった。
 箱を開けてしまってから亡霊に付きまとわれ、学園内でも死傷者が複数出てしまう。箱は関係ない、関係ないんだ、と途中まで執拗に無関係を主張する青年の態度にイラっとさせられた。
 落札競争に参加した「ゴーストハンター」に問い合わせたところ、正当な売買が成立すれば、箱の持ち主ではなくなるので、解放されるのだということ。ゴーストハンターに落札してもらうことになった。

 決済が完了するまでは所有は移転しないため、オークションの仕組みや決済遅延などのネットシステム事情に左右されながら、亡霊に最後まで付きまとわれていく。

 ゴーストハンターのもとに無事届いたものの、父親とのやり取りの中で箱を取り落とし、見事にふたが開いてしまった。そして、あっさりと亡霊に取りつかれてしまったようである。

 あれほどまで開けるなと人に言っていた箱、を入手した時点で、開かないように厳重に、幾重にも鎖などで縛っておかなかったのはなぜだろうか??というツッコミを入れておきたい。

2018年5月18日金曜日

イントゥ・ザ・ストーム(2014年)



高校教諭の父と兄弟、生徒たちや友人、嵐追いかけチームの面々、おバカユーチューバーたちが脇を飾り、ストーリー的にはよくまとまり、ハリケーンもリアルに描かれていて、内容は良かったと思う。が、実は前に借りていたのを忘れて再レンタルしてしまい、今回は倍速を入れながらの流し見となった。

ストームチェイサーの一人、気象学者役として、サラ・ウェイン・キャリーズさんが出演、この人はドラマ・ウォーキングデッドのファーストシーズンで、主人公リックの妻(死亡)を演じていた。


印象的な、台風の目のシーン(イメージ)。ストームチェイサーの隊長は、車ごとハリケーンに巻き込まれ、てっぺんにまで吹き上げられた。黒い雨雲を突き抜けた、死の間際の美しい光景。 それに見入るも、間もなくして車は真っ逆さまに転落、大破した。


2018年5月17日木曜日

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー を観てきました

この映画の良さは、主役級の人たちを集め、ヒーロー集結、という形でその個性をそれぞれ際立たせることができるところではないかと思う。映画界のドリームチーム、といったところか。

サノスという超自己中心的な理想主義者がいて、子分達を従え、その戦闘能力はものすごく、アベンジャーズも相当な苦戦を強いられる。サノスは全地球の人口を半分にしてこそ、みんなが長く生きられると主張。そのために、願いを叶えるためのストーンを集め、一瞬のうちに半分の人口を消し去ろうと企む。

が、とにかく戦闘が目まぐるしく、あれ、いま、なぐられた?吹っ飛んでるけど・・、という感じの展開が続きまくる。反射神経の塊でないと、到底生き残れない戦闘シーンである。



(ネタバレ下記)


結局、サノスの願望がかなってしまい、人類は半分消滅することになる。
 サノスが異次元で死んだ娘と会話するシーンがあったので、もしかして、本人もランダムで消滅組に入ってしまったのかと思ったが、どうやらそうではなかったようだった。

アベンジャーズの仲間も半数ほど消滅させられてしまい、スパイダーマン、ドクターストレンジをはじめとする何人かもその中に入ってしまっていた。

 ある人は悲痛な表情を浮かべ、人が粉々のちりになって消えていくシーンは、切ない感じであった。
 悪人イメージ感の強いサミュエルLジャクソンが「Oh, my god..., welcome!(ちきしょう!いいさ、好きにしろ!)」(と言っていただろうか??)と叫びながら、ちりになっていくのは、ちょっといい気味な気もした。
 が、本筋はそこではなく、人類規模の深刻感がただよった。 

(おまけ)
マンティス。彼女も消滅してしまった。




2018年5月14日月曜日

ファイナル・デッドオペレーション

ファイナル・デッドコースターシリーズかと思いきや、ひどいスプラッタームービーであり、不快系という分類になってしまうものだった。

どうみてもデッドコースターシリーズそっくりな雰囲気。

車両事故を理由に、だまされて病院の診察を勧められた数人の男女。廃院となったはずのそこで、残虐な人体実験をされて惨殺されていくのだが、それは病院長が重い病にかかった妻を治療するために実験を繰り返した、という設定。(とてもそうは見えないのだが)

 内臓、脳みそをくりぬいたりと、サイコパスとしか思えない散々なシーンを見せつけてきた。一番ひどいのは、犠牲者男性の全臓器?が体外に出されて、それぞれ糸で宙づりされたまま体につながっているシーン。人工心肺で延命状態になっているのを、ヒロイン女性が、スイッチを泣きながら切る。
 被害男性の顔のくまや、血色の悪さを演出するためのメークが、バレバレなメークだなあとわかってしまうあたり、これも低予算映画のためなのか。むしろ、作りものだとわかるから、トラウマにならず良心的なのか。

 「満足に動ける人間」として一人残ったヒロインが、ついに人体実験に目覚めてしまったようである。が、ラストで、人体実験用にストレッチャーに寝かされた病院関係者が失神から回復し、メスのようなものを手にした。ヒロインに反撃するのか?一波乱ありそうなシーンで終わった。
 が、ダメ出しするようだが、それは必要だったのか?ヒロインが悪に目覚めた不気味さを味わわせる余韻で良かったのではないのだろうか。以後の、似たもの同士のドタバタの争いを暗示して、どうしたいと言うのだろう。

 そして、話の内容は大したことないところに持ってきて、不愉快シーンが多いというのがなんとなくわかってしまったので、途中パソコンでメールを打っていたり、倍速・倍々速で飛ばしながら鑑賞した。
 ネットレンタルの50円キャンペーンで借りてしまったが、あまりおすすめはできない。


ファイナル・デッド(the Breed 2006)

手前の女優さんは、映画「バイオハザード」第一作で女性軍人役(列車の中でゾンビになってしまった)を演じている。

軍のバイオ兵器として開発された犬が狂犬病になったために遺棄されたままになったが、そこの同じ島に、亡くなったおじの古い家があって、そこでバカンスを楽しみにきた若者たちが、犬たちに襲われる話。

最終的に二人、犬に殺され、残りの三人がヨットで島を脱出するが、開けた船室のドアから、船内に忍び込んでいた犬がガオーッ!とおそいかかってくるラスト。なんだかとってつけたような、ゾンビ映画「サンゲリア」(だっただろうか)のラストのような終わり方。

「エルム街の悪夢」を手掛けたウェス・クレイヴンが製作に携わっていたので、どうなのかと思って借りたが、一度見ればもういい、といういまいちな感じしかなかった。