2016年7月31日日曜日

テラフォーマーズ

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火星に持ち込んだゴキブリが、たったの500年で人間化するという無茶ぶり、
さらに全ゴキブリが、触覚が頭上に生えただけの、鍛えぬいたおっさんボディビルダーに変化してしまっているというありえなさ・・。
 原案はいいとして、もうちょっと、ゴキブリらしさを残した怪物にしたほうがよかったのでは。なんだか不気味さと、見かけのすっとんきょうさが混じっている。火星に向かった地球人である主人公たちは、いともあっけなく、のっけからバタ、バタ、と倒れていく。
 あっけなく首が切られて飛んだりつぶされたり。昆虫が相手なのでまことに容赦なく、シュールな殺され方をしている。もうひとつは、主人公たちが手術で変えられた虫に変化したときのメイクが・・。カラードーランを塗っただけの顔に、かぶりものをかぶった感、これがちょっとチャチかったかも??
 ただ、原作の漫画の絵にはそれなりに忠実かもしれない。しょっぱなから死んでしまった武井咲さんが、なぜか死後直後から幽体離脱??!して飛行体になり、幽体だからありえないのだが鱗粉を撒き散らして粉塵爆発を引き起こし敵をやっつけるという、細かいことを言うと、非常にありえない展開を迎える。この世のものではない美しさ、その光輝く飛行体が舞い飛ぶシーンは、ひとつの見所ではある。

ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン

見てから1か月以上たっていると思うが、レビューを書こうと思う。

自分の青春時代に強い印象を残した、プリンスの死後、その動画を見ていた関係で、そのお師匠さん的な、大変大きな存在だということがわかり、たまたま映画をやっていたので見ることにした。

 貧しい育ちから身を起こし、アメリカンドリームと言われるまでに音楽で大成功したその人生エピソード。
 彼は、すぐれた作曲・歌唱力に恵まれたばかりではなく、とてもしたたかで、どうやったら前に前に進んでいけるかを常に考えていたように思う。
 地元の主催者の了解を得ないとライブ活動ができない、ならば自分でプロモーションをしよう、と活動したり、当時はライブをCDにして販売しなかった音楽界の常識を打ち破り、ライブCDで大ヒットを出したこと、その他、ライブをする中での自己演出、数々の商才やプロデュース力にもかなり長けていたというのがわかる。

「考えろ、考えるんだ、ジェームス」そう言ってそうな雰囲気。知恵も執念も人一倍ありそうである。

 とりわけ、連れ添っていたマネージャーが志半ばで亡くなってから、彼は自分自身をマネージメントするようになった、と映画で語られていたが、なるほどと思った。この時期以降に、彼の冷徹さがものすごく現れ、関係者を独裁的に厳しく支配する、「専制君主」となったようである。

年代的には相当前からの人なので、リアルタイムで聴いていた曲は少ない。昔聴いたことあるな、と思う曲はここらへん。

Livin in America

https://www.youtube.com/watch?v=UzDDJm27vmc

2016年7月19日火曜日

テレ東午後ショー: トリプルヘッドジョーズ

汚染物質が原因で、奇形化・凶暴化した巨大ザメ。
 とにかく暴れまくって、海上研究所の破壊はする、人を食べまくり、洋上の船にも踊りかかって難破させて人を食う、本当に凶暴なサメである。CG技術は、まあまあ?ある船長が大ナタで頭部を切断するも、そこから新たに三つ生え始めてしまうというしぶとさ。

陸にも上がってきて、各々の頭で一人づつお食事

あばれまくるその姿、食い方のえぐさを堪能できるのだが、映画としてある部分に、重大なミスがあるのだ。これは、まずいだろうというほどの痛恨のミスなのではないだろうか・・。

スタンリーが船上でサメに手首から先をパックリと食われてしまい、切断された手首から、血が吹きだした。「おれはもう助からない」と、早々と自分に見切りをつけてしまい(止血したら助かるんでは・・)、ごみ汚染地区にサメをおびきよせると言って海中にダイブ。

ところがそこで、海上をクロールで泳ぐスタンリーさんの、ちぎれた腕、もどってるんですよねえ・・。止血のために切断部にまいたはずのタオルが、しっかり「生え変わった?!」こぶしに巻きついています。これ、もっと話題になってるような気がしたんですが・・あまりのくだらなさに反応も薄いのでしょうか。

サメと同じ体質なのか。

とにかくムチャクチャさを楽しむB級映画なのですが、そんなことより、スタンリーの手首の話をしたかったので、レビューを書いてみました。