2023年3月9日木曜日

アントマン&ワスプ:クアントマニア を観てきました

 


いわゆる多元宇宙(パラレルワールドとも言うだろうか)を扱った話である。そこにはアベンジャーズ映画でもすでに出てきた、不思議な空間が広がっていた。

映画「アベンジャーズ」で、人口の半分が消えるという大惨事を迎えた話からの後日談で、いなくなった人たちが5年後に復帰することができたのだが、その空白の時間に色々なことがあり、あるきっかけで「量子世界」に引きずり込まれてしまったアントマンと家族。

 いろいろな情報が詰め込まれて展開も早いが、ミシェルファイファー演じるジャネットが、量子世界で反乱軍として活動していた、というのも突然の設定であっけにとられたが、量子世界での冒険は、目まぐるしかった。いろいろな者からの追跡をうけ、戦ったり逃げ回ったりしていくが、行きつく先は、そこに君臨する征服者「カーン」との戦いであった。

 カーンは多元世界で自分の意にそぐわないものをことごとく殺害し、他の多元宇宙の自分とも、なぜかコンタクトをとっており、すべての宇宙で自分が征服者となる目標を立てているようであった。なので倒しておしまい、ではなく、他の次元のカーンもおそらく、魔の手を伸ばしてくるのではないか?という暗雲立ち込める感あるラストとなっている。

 パラレルワールドは無数にある(らしい?)ので、答えとしてはつぶしてもキリがない、というのが答えなのでは?という気もするが、カーンの征服欲は収まらないようである。「執念にまみれた悪」といったところだろうか。