2018年7月31日火曜日

ゾンビ・ガール(2014年 アメリカ)

 名前のイメージからして、やっぱりといえばやっぱりな、B級チープなホラーコメディ。
 一風変わったエキセントリックなガールフレンドが、死後もゾンビとなって復活し、主人公にまとわりつく話。新しくできたアイスクリーム屋さんの彼女のほうがかわいいし、性格もいいなあ、という程度の感想しかない。
 ゾンビガールのメイクがカットによって違うのは、撮影日をわけてメイクをし直して撮影したせいだろうか・・。それにしてもただ、肌の表面に書いただけのような安っぽく、インパクトに欠けるメイクであり、それらしく周囲を飛び交うハエも、アニメーションだとすぐにわかってしまう。
 ゾンビホラーというよりは、凶暴な元・彼女をどう振り払うか、というところに重きが置かれ、どうにもばかばかしかったので、かなりの間を早送り再生した。




2018年7月27日金曜日

サルベーション・シーズン1終了

地球を救うために、科学者も国防省副長官も自分の身分を隠して秘密の任務を遂行する。

 以外に中途半端な感じで終わってしまったので、ネットで調べたところ、シーズン2もそのうちに放映されるということだった。

 最終話は、ロシアから長距離核ミサイルが発射され、30分以内でアメリカ東海岸に到達するという設定。その地域の人は、核シェルターに入らなければおおよそ全滅である。半径650km、と言っていただろうか。現実的に、現在の核ミサイルは、そこまで威力が高まっているのだろうか。ドラマだけの話だろうか。

 地球が惑星衝突から回避できないなら、宇宙船で逃げた後に沈静化した地球に戻れても、衝突の影響で地殻がめくれたり、地表が焼けただれて水が干上がったりするらしいので、一からやり直せるのかどうなのか。核ミサイルで一瞬の蒸発で消え去れるのなら、いっそのこと楽なのだろうか。どちらが地獄なのかわからなくなる。

 タンズ社の社長ダリウスは、地球脱出の指揮をとるも、自身はハンチントン病という奇病のため、脱出を断念する。どういう病気かというと、発症すると不随意運動に襲われ、精神もむしばまれ、いずれ死んでしまうという難病らしいが、この不運が原因の別れにより、物語が深みを増している。

2018年7月19日木曜日

ジュラシックワールド・炎の王国 を観てきました

恐ろしいが、賢いが故に人間との共感性をもつ、ヴェロキラプトルのブルー。前作くらい?から主人公の友人的存在に。

 初視聴から20年以上経過した第一作だが、恐竜島を脱出したラストシーンで、翼竜は空を飛べるのだから、海を超えてこっちに来ないの?という感想を残したままだった。が、やはりと言えばやはりだった。

 そして、前作では巨大海龍を造ってしまっており、今回は作業途中の事故によりゲートが開けっ放しとなり、大海への海龍の放流がなされてしまうことになった。

 自然物を完全に制御して管理しようと思う方が無理だと、火山噴火の対応集会でジェフ・ゴールドブラム(マルコム博士)がそのようなことを言っていただろうか。
 自然界に人間が生まれてはびこり、制御不能となっている状況を、もし創造主がいたなら大変嘆いているかもしれないが、本作では人間が「造った」恐竜が、やはり造り主が制御できなくなりそうな予兆を示している。

 やはり、ここでも人間の嫌な部分がクローズアップされていた。資産家や慈善活動家、主人公をだまして利用し、火山島からこっそり恐竜を盗む者たち。自分の探求心を満たしたい(あるいは金儲け)のために新しい恐竜を造ろうとしたり、競売にかけて大儲けしようとする。(悪人たちが最後には恐竜たちに踏みつぶされたり、おいしく食べられてしまう、という結末は見ていて気分がいい。)

 恐竜を一か所に集めた館で、高い知能で人間をだましてオリから抜け出たインドラプトルが、皆を追いかけるシーンは怖い。
 最後には密漁されたすべての恐竜が大放出されてしまった。(はびこるためには個体数が少ないかもしれないが、そこはよくわからない。)次作の予想は、恐竜王国と化してしまった地球を舞台に、人々が恐竜と戦っている姿を描いた作品、となるだろうか。



 
 

2018年7月8日日曜日

生きてこそ(1993年 アメリカ)

この映画はたしか、リアルタイムで劇場に見に行った記憶がある。

 事実をもとにした映画だった。映画自体には、生存者を演じる人たちが肌つや良く健康そうで、あまり飢えた風貌にみえない、というリアリティの足りなさを感じた。フィルムの質感や話の流れの置き方にも、少し古さを感じる。が、再現フィルムとしては広く世に知らせることができたのでは、と思う。

 飛行機が冬山に墜落し、雪崩にも巻き込まれ、増えていく死者。捜索が打ち切られ、彼らが自力で生存するために取った方法とは、死者の体の肉を唯一の食糧として摂取することだった・・。

下記に事件の詳細が掲載されていた。
http://karapaia.com/archives/52104877.html

2018年7月7日土曜日

メイズ・ランナー最期の迷宮(劇場にて)

シリーズ第三作。

 なぜか迷路に閉じ込められた若者たち、彼らは人類を滅亡させるウィルスへの免疫を持った数少ない人間たちであった。3部目は、上級民と下級民が分け隔てられ、都市部は進入不可地域になっていた、そこを舞台とした話になっていた。免疫保持者は捕らえられ、奴隷のように拘束されていたが、主人公たちが解放する。一方、ウィルスに侵された人たちは、ほぼ「ゾンビ」のような面相になり、我を失って人に襲い掛かってくる・・。

 完全にゾンビ映画にならないのは、ゾンビ的な状態を経て、やがて感染者は全員、間もなくして死んでしまうためであった。主人公の血清のみが、この破滅から人々を救う、というのがわかったようだが、以前拘束していたときにどうして主人公の血清を試していなかったのか、(前の1・2作は、ずいぶん前にDVDで見たので、以前の流れは忘れてしまったが)そう思った。

2018年7月4日水曜日

ケージ・ダイブ

 サメ映画「オープンウォーター」シリーズの第三弾、らしい。雰囲気としては、きちんと見ていないが「ブレアウィッチプロジェクト」的な?ホームビデオ風に撮られた登場人物の表情を中心とした映像、が流れていく。

 南オーストラリアへサメを見るケージダイビングに臨んだが、高波で船も転覆し、サメのいる大海原に投げ出された人たち。周りの人たちはそれぞれ、死んでしまったり、サメにやられたり、途中運よく救助される人もいて、だんだんといなくなる。パニックになりながらも当面は生き延びた三人。メーガン、恋人のジェフ、ジェフの兄のジョシュ。

 夜になって、奇跡的に見つけた貴重な救命ボート、その船内にて。漂流中を助けた女性のために、救助を呼ぼうとあせったメーガン。照明弾を今度こそ使うのだと言い張り、男たちが先ほど失敗したからやめよう、と止めるのも聞かず、無理やり引ったくろうとしたところ、暴発してボートが燃えてしまう。
 あきれた展開で、弱って動けない女性は置き去りにされ、そのまま燃えるボートの中で焼死。いったい何なんだ、これは・・。そして再び三人は、夜の真っ暗な海の上に・・。救命ボートと漂流者の女性は、夜の幻のように消えた。これは夢だと思った方が救いがあるのだろうか。

 しかもこのメーガン、泳げないという設定になっているようだった。泳げないのにケージダイビングをする人は、実際にいるのだろうか?やることなすこと全て無茶苦茶。自分が泳げないからと、助けを求めに行こうとする男性の行動を束縛しまくる前半部の行動。

 さらに、ボートを燃やすだけでは飽き足らず、どうせみんな死ぬのよ!とか、私が照明弾を打ったのを責めるつもりなの?あなたのせいよ、あなたが悪いんじゃない!などとジェフに意味不明なことも口走りながら海上でギャーギャーと騒ぎ、周りを混乱させた上にバシャバシャと水音を立て、サメの興味を引くこと間違いなしの行動ばかりとっている。

ことごとく全員を危険にさらし続ける、恐るべき悪女、メーガン。

ギャーッ!何かが足にさわった!助けて!サメにきまっているが、ここでは何も言わないのが肝要だ。

 やがてメーガンはサメに襲われ、ジェフは心臓発作を起こし、残ったジョシュもサメにやられてしまったので、絶望的なバッドエンドとなった。
 絶望感のほうが際立ったが、恋愛の三角関係が発覚してから三人の人間関係がメチャクチャになり、絶体絶命の状況で大海原での大ゲンカとなり、なんなんだこれは、、というぐちゃぐちゃの展開となった。

 ことの顛末を記録したカメラが海中から見つかった、という設定で、それを見た親戚のメッセージがきれいごと過ぎ、無理やりまとめたなあという感じがあった。