南オーストラリアへサメを見るケージダイビングに臨んだが、高波で船も転覆し、サメのいる大海原に投げ出された人たち。周りの人たちはそれぞれ、死んでしまったり、サメにやられたり、途中運よく救助される人もいて、だんだんといなくなる。パニックになりながらも当面は生き延びた三人。メーガン、恋人のジェフ、ジェフの兄のジョシュ。
夜になって、奇跡的に見つけた貴重な救命ボート、その船内にて。漂流中を助けた女性のために、救助を呼ぼうとあせったメーガン。照明弾を今度こそ使うのだと言い張り、男たちが先ほど失敗したからやめよう、と止めるのも聞かず、無理やり引ったくろうとしたところ、暴発してボートが燃えてしまう。
あきれた展開で、弱って動けない女性は置き去りにされ、そのまま燃えるボートの中で焼死。いったい何なんだ、これは・・。そして再び三人は、夜の真っ暗な海の上に・・。救命ボートと漂流者の女性は、夜の幻のように消えた。これは夢だと思った方が救いがあるのだろうか。
しかもこのメーガン、泳げないという設定になっているようだった。泳げないのにケージダイビングをする人は、実際にいるのだろうか?やることなすこと全て無茶苦茶。自分が泳げないからと、助けを求めに行こうとする男性の行動を束縛しまくる前半部の行動。
さらに、ボートを燃やすだけでは飽き足らず、どうせみんな死ぬのよ!とか、私が照明弾を打ったのを責めるつもりなの?あなたのせいよ、あなたが悪いんじゃない!などとジェフに意味不明なことも口走りながら海上でギャーギャーと騒ぎ、周りを混乱させた上にバシャバシャと水音を立て、サメの興味を引くこと間違いなしの行動ばかりとっている。
ことごとく全員を危険にさらし続ける、恐るべき悪女、メーガン。
ギャーッ!何かが足にさわった!助けて!サメにきまっているが、ここでは何も言わないのが肝要だ。 |
やがてメーガンはサメに襲われ、ジェフは心臓発作を起こし、残ったジョシュもサメにやられてしまったので、絶望的なバッドエンドとなった。
絶望感のほうが際立ったが、恋愛の三角関係が発覚してから三人の人間関係がメチャクチャになり、絶体絶命の状況で大海原での大ゲンカとなり、なんなんだこれは、、というぐちゃぐちゃの展開となった。
ことの顛末を記録したカメラが海中から見つかった、という設定で、それを見た親戚のメッセージがきれいごと過ぎ、無理やりまとめたなあという感じがあった。