2018年7月19日木曜日

ジュラシックワールド・炎の王国 を観てきました

恐ろしいが、賢いが故に人間との共感性をもつ、ヴェロキラプトルのブルー。前作くらい?から主人公の友人的存在に。

 初視聴から20年以上経過した第一作だが、恐竜島を脱出したラストシーンで、翼竜は空を飛べるのだから、海を超えてこっちに来ないの?という感想を残したままだった。が、やはりと言えばやはりだった。

 そして、前作では巨大海龍を造ってしまっており、今回は作業途中の事故によりゲートが開けっ放しとなり、大海への海龍の放流がなされてしまうことになった。

 自然物を完全に制御して管理しようと思う方が無理だと、火山噴火の対応集会でジェフ・ゴールドブラム(マルコム博士)がそのようなことを言っていただろうか。
 自然界に人間が生まれてはびこり、制御不能となっている状況を、もし創造主がいたなら大変嘆いているかもしれないが、本作では人間が「造った」恐竜が、やはり造り主が制御できなくなりそうな予兆を示している。

 やはり、ここでも人間の嫌な部分がクローズアップされていた。資産家や慈善活動家、主人公をだまして利用し、火山島からこっそり恐竜を盗む者たち。自分の探求心を満たしたい(あるいは金儲け)のために新しい恐竜を造ろうとしたり、競売にかけて大儲けしようとする。(悪人たちが最後には恐竜たちに踏みつぶされたり、おいしく食べられてしまう、という結末は見ていて気分がいい。)

 恐竜を一か所に集めた館で、高い知能で人間をだましてオリから抜け出たインドラプトルが、皆を追いかけるシーンは怖い。
 最後には密漁されたすべての恐竜が大放出されてしまった。(はびこるためには個体数が少ないかもしれないが、そこはよくわからない。)次作の予想は、恐竜王国と化してしまった地球を舞台に、人々が恐竜と戦っている姿を描いた作品、となるだろうか。