2017年2月24日金曜日

ヴィジット(The Visit)

妖怪などの類は一切でてこないスリラー映画だったが、どういう類のものが出てくるのかわからないまま見ていたので、老婆の狂気が妖怪そのものに見えて恐ろしかった。
深夜の徘徊中に少年が設置した隠しカメラに気づき、おそろしい形相を向ける老婆。
深夜、叫び声をあげながらもの吐しゃ物を吐きまくる祖母。また、違う晩には、恐ろしい奇声をあげながら、動物のような姿勢で廊下をひたすらかけずりまわったり、猫のように壁を爪でひっかきまくったり。

 あるとき、床下にもぐって鬼ごっこをしていた姉弟。ところがいつの間にか、違う誰かがはいずって来て二人を追いかけだした。恐怖にかられて間一髪、床下から外に出たら、祖母がなんと、床下鬼ごっこに参加していたのである。そしてその後ろ姿からは、むき出しの臀部が露出していた・・。そのほかにも、闇男?(だったか)をだまらせるために笑っていないといけない、などと言って一人でげらげらと笑い続けたり。

 一方の祖父も言動がかなりおかしく、心配だったものがやがて、不気味な存在へと変化していく。

 病気である、変わっている、という見方が、だんだん恐怖へと変わり、スカイプでお母さんに早く迎えに来てほしいと乞う二人。その背後に祖父母が現れ、お母さんが「その人たちは、誰?」と聞いてくる展開かと思ったが、そこは違った。が、ほどなくして本物の祖父母の死体が見つかり、精神病院の脱走者がなり代わっていることが判明。

 偽の祖父母は姉弟をも殺そうとし、精神を病んだ狂人が非常に恐ろしい存在で迫ってきた。本作品では人間以外は出てこないが、とても怖い映画であった。


2017年2月11日土曜日

午後ロードショー 「デイアフター2020 首都大凍結」

なんとコマーシャルの多い番組だったろう。コマーシャルの入るのが頻繁でしかも、数も多く、録画時間が3時間にもなっていたが、それをぬくと正味何分映画だったのか。それだけうまみの多い有名作品だったのだろうか??録画で見なければ、あまりのコマーシャル中断の多発によって、何が何だかわからない映画となっていたかもしれない。

一般のTVドラマ映画だったようであるが、壮大なスケール感はあるようなので、見てみることにした。

エネルギー危機が日常化するなか、無理押しした北極の石油掘削だが、それをきっかけに地下温水が噴出してメキシコ湾流がとまり、氷河の世界が北半球を覆ってしまう話。

冒頭で、氷山の研究中、クレバスに誤って転落したおじさん。こういううっかり者が、たいていこの手の映画では早死にするものだと思っていたら、この人が主人公で、氷河発生を警告していく科学者だった。

リチャード・ロクスバーグさん。他の知っている作品では、ニコールキッドマンの「ムーランルージュ」に男爵役で出ていたようである。

シュワルツェネッガーのごつさをとって、つるんとさせたような二枚目、スティーヴン・モイヤー(環境大臣)

若き日のサム・ニール。このときから老け顔だった?!数十年間、雰囲気の変わらない容貌を保っている(1981年 オーメン・最後の闘争 より)。本作では石油採掘を強行させる悪徳社長役。

女性陣は、気の強そうな容貌の美女たちがそろったが、今回はちょっと省略。