2018年5月21日月曜日

タイム・ループ7回殺された男(2016年セルビア)


街の風景や、使用言語の感じからして、スペインやポルトガル?などの地域かと思ったが、東欧圏にあるセルビアで作られた映画のようだった。(以下ネタバレ)


 およそ殺し屋とは思えない、ワイルドさのかけらもない風貌の青年、実は元殺し屋で、記憶を消して自分を殺させるように仲間に指示していたのだ。タイムループという設定の中、死ねばリセットしてまた殺されるべくして追いまわされる、というのを何度も繰り返す。
 青年の記憶は死んでも蓄積されていくが、殺し屋たちの記憶はリセットされてしまうらしい。何度も逃げ方を検討しなおせるので、そこが唯一、逃げおおせる糸口になったのだろうか。
 7度目?の挑戦時に、殺し屋仲間に気づかれ、復帰を打診された後、違う者に殺されてしまった。が、復活した後に景色を眼下に見下ろす視界だけが広がった。いったい自分はどこに行ってしまったのか。
 状況の理由付けや説明的要素が、そもそもなかったり意味不明なので、展開は作り手の自由自在だが、最後は、アイデアとしては尻切れトンボな気もする。