2018年5月14日月曜日

ファイナル・デッドオペレーション

ファイナル・デッドコースターシリーズかと思いきや、ひどいスプラッタームービーであり、不快系という分類になってしまうものだった。

どうみてもデッドコースターシリーズそっくりな雰囲気。

車両事故を理由に、だまされて病院の診察を勧められた数人の男女。廃院となったはずのそこで、残虐な人体実験をされて惨殺されていくのだが、それは病院長が重い病にかかった妻を治療するために実験を繰り返した、という設定。(とてもそうは見えないのだが)

 内臓、脳みそをくりぬいたりと、サイコパスとしか思えない散々なシーンを見せつけてきた。一番ひどいのは、犠牲者男性の全臓器?が体外に出されて、それぞれ糸で宙づりされたまま体につながっているシーン。人工心肺で延命状態になっているのを、ヒロイン女性が、スイッチを泣きながら切る。
 被害男性の顔のくまや、血色の悪さを演出するためのメークが、バレバレなメークだなあとわかってしまうあたり、これも低予算映画のためなのか。むしろ、作りものだとわかるから、トラウマにならず良心的なのか。

 「満足に動ける人間」として一人残ったヒロインが、ついに人体実験に目覚めてしまったようである。が、ラストで、人体実験用にストレッチャーに寝かされた病院関係者が失神から回復し、メスのようなものを手にした。ヒロインに反撃するのか?一波乱ありそうなシーンで終わった。
 が、ダメ出しするようだが、それは必要だったのか?ヒロインが悪に目覚めた不気味さを味わわせる余韻で良かったのではないのだろうか。以後の、似たもの同士のドタバタの争いを暗示して、どうしたいと言うのだろう。

 そして、話の内容は大したことないところに持ってきて、不愉快シーンが多いというのがなんとなくわかってしまったので、途中パソコンでメールを打っていたり、倍速・倍々速で飛ばしながら鑑賞した。
 ネットレンタルの50円キャンペーンで借りてしまったが、あまりおすすめはできない。