ゾンビ映画の亜流、というのか、一時的にゾンビの様になるが時間の経過とともに我に返って普通の人間に戻る、というパターン。
ある地域で、登場人物たちがいきなり黒い血を吐き出して凶暴化するという事件が起きた。一緒にいた友人たちに襲いかかって、殺害してしまう。かみつく、人肉を食らう、といういつものゾンビ行動ではなく、普通の殺人であるが、凶暴化中は獣のような叫び声をあげながら発狂状態になり、見た目はゾンビそのままである。
井戸水を介して広まってしまった毒物、その水を飲んでしまうと、その効力が切れるまで凶暴化し、正常な人間を襲い続ける、ということが後からわかった。
この映画を見て、いわゆる追いかけっこのスリルが味わえるのであるが、終盤くらいまで何が原因でゾンビ化するのか、また、いつだれが発症するのかがわからないところが、この映画の見どころだったのではないか、と思う。