2019年5月17日金曜日

ラ・ヨローナ 泣く女

 日本の「番長皿屋敷」的な怪談の、メキシコ版というのだろうか。
夫の浮気に嫉妬した母親が、我が子を殺害したあとに自害し、怨霊となってさまよい続ける話。
 しかし母親がただの嫉妬のせいで我が子を殺害なんかするのだろうか?もとから精神疾患などを患うなどしていない限り、ありえなさそうな気がする。そう思い、少し調べたところ、実際の事件だと父親が嫉妬に狂って子どもを殺害したケースがあったようだ。母親ではなく、父親ならではできる仕業ではないだろうか。

 それはさておき、エピソードとしてはかなり単純なストーリーではあるが、それを発端として怨霊化した女、その怨霊の恐ろしい追跡が始まり、追い詰められていくハラハラ感はあったと思う。海外映画ではありがちだが、発端のストーリーは多くが単純な、そんなことでそんな事件になってしまうのか?という事件が多い。そのあとは、これでもかこれでもかという感じでモンスターが襲ってくる。