2024年9月17日火曜日

エイリアン:ロムルス を観てきました

 

これは、エイリアンシリーズの第7作目?になるだろうか。ストーリーやシーン、ヒロインの感じとしては、なんとなく第一作目に雰囲気が似ている。

https://www.google.com/search?q=%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%A0%E3%83%AB%E3%82%B9&rlz=1C1CHBH_jaJP754JP765&sourceid=chrome&ie=UTF-8

主人公レインが、移住希望した役所?での労働時間数を改ざん?されていたと思われるシーン。もしこれが見間違いでなければ、この居住地ではもしかすると一生、脱出することは不可能と思わせられた。

そんな中、不法脱出を試みたのは大正解なのだったが、コールドスリープの燃料をとりに知らずに向かった先は、エイリアンたちがうごめく宇宙ステーション「ロムルス」であった。

そこには例の、人の顔に憑りつくフェイスハガーがおり、レインたちを追いかけまくる。そしてステーションを管理していたのは、エイリアン第一作目でリプリーに焼却された、悪名高いユタニ社のアンドロイド・アッシュそっくりなルークであった。

アッシュを演じていた俳優さんは死去しており、アニマトロニクスという技術で再現したCGIということであったが、アッシュそっくり(服装まで)な姿を見た瞬間、いやな予感がした。案の定、妊娠中の女性船員におかしなクスリをすすめて接種させ、この女性はエイリアンと人間のハーフを出産し、それに殺されてしまう。

第一作目のリプリーと今作のレインが、ヒロイン的な働きをするところ、メカの画面の動きが一作目そっくりなところ、アッシュ(ルーク)の悪だくみ、ラストシーンでエイリアン(ハーフ)を船外追放するところ(リプリーの放ったワイヤーランチャーのひもと、レインの命綱のかぶり)など、ところどころ第一作と共通する部分があると思う。

ウェイランド・ユタニ社は、人間の安全よりも、自社の利益(生物兵器の開発による利益)を優先とする悪徳会社である。また、レインが移民局?にきちんとした労働時間を元に転出を申請に行ったはずなのに改ざんされ、最低5年間は移動できないとされてしまったことなど、自分の身を預けるための会社であったり社会インフラであったりするはずのものが、人々をだましたり、いいように管理・労働搾取する組織で、まったく信用のできない存在であったということ。それらを安心・信用してきた地盤が覆されるということが、映画によってぞっとする感じで描かれている。


2024年9月10日火曜日

サユリ を観てきました

 


https://www.google.com/search?q=%E3%82%B5%E3%83%A6%E3%83%AA&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8#vhid=py81rseNgILUjM:&vssid=l

念願の戸建マイホームを手に入れた大家族だったが、その家で亡くなったサユリの呪いのために、一人二人と死んでいく。

父、祖父、弟、母、姉たちが、不気味なサユリの霊によって一人づつ殺されて行ってしまい、7人もいた家族が、主人公ののりおと、ボケてしまっている祖母の二人だけになり、これはもう詰んだという状態になった。

家族がどんどん死んでいくのに普通に学校に登校し、のりおが大して落ち込んだそぶりも見せないところは、演出としてちょっと変だった。 さらに驚いたのは、家族二人きりになってから、祖母が突如、正気を取り戻し、太極拳の師範として、のりおを指導し始めたこと。突如、リーダーシップを握ってのりおと二人で怨霊に対峙するんだと言い放ち、のりおの修業を始めるというストーリー展開に、どうにもへんてこな感じはした。

何事も、強靭な心と体を鍛えることこそ、困難に立ち向かえるのだというのは同感であるが、ボケていたおばあちゃんが豹変したのはさすがにヘンだとしか言えなかったが。

おばあちゃんを演じたのは、名バイプレイヤーの根岸 季衣さんという方、なかなか役どころに合っていた。サバサバッとした下町おばちゃん的な雰囲気がありながらも、クールな容貌が印象的である。

若いころの根岸さん

サユリを追い込んで、最後には命まで奪った家族があぶり出され、問題の家に連れてこられた。サユリに性暴力をふるった最悪な虐待の父親、それを見て見ぬふりしたネグレクトの母親、ブチぎれて暴れたサユリを殺そうとしてきた妹、どれを見ても最悪な感じである。サユリが家族に多大なる恨みを抱いて死んだとしても、赤の他人の家族を襲うのは明らかに間違いなのだが・・。引きこもりになる前のサユリはほっそりとしてとてもかわいらしく、そのかわいらしい外見が、クズの父親の虐待を助長させてしまったのは残念だとしか言いようがない。

まあ、ストーリーの目指す道筋のようなものをつけるとしたら、理不尽な暴力、理不尽なことを押し付ける人には、黙って耐えるのではなく、それが間違っているのだから、怒れ。立ち上がれ。本当の自分の権利を主張するために戦え。身も心も強く持って自身の生きる権利を勝ち取るのだ。そういうことなのかな、と思う。