2023年6月17日土曜日

M3GAN ミーガン

 

学習型AIのミーガンは、少女とペアを組みながらどんどん経験を積んで賢くなっていくのだが・・。


女優の中谷美紀似の美少女であるが、その目からは何か、支配的なものも感じる。

そもそも人形には魂が宿るという話があり、古くは日本のお菊人形(髪の毛が伸びるという実話がある)、他にも収集すればいろんな話があると思われるが、人形を題材にした恐怖映画も多くある。

見た記憶では、古くは「デビルズ・ゾーン(1979年)」、さらに有名な映画だと「チャイルド・プレイ」ウィル・スミスの「アイ・ロボット」などがあり、人形やロボットが人間におそいかかってくる話である。

デビルズ・ゾーン。不気味な声で大笑いしてくるマネキンは、なかなか怖かった。


戻って、人工知能の話であるが、時間とともにどんどん賢くなり、油断もスキもなく、さらに少女やミーガンに対して敵対する事物への殺人や攻撃もいとわない、というAIプログラミングの大失敗も露見してしまう。

見かけはかわいらしいが、悪魔のような内面を感じさせ、さらに殺人を行う場合はロボットなだけあって大変な怪力を発揮し、そもそも人間が太刀打ちできない状況となるため、恐ろしい存在となる。

ミーガンを破壊することで、事件は一件落着となるが、このあと開発者の女性は、どのような責任を追及されるか、というのが話の後に想像されることである。

AIは、作り方によっては、恐るべき強敵となってしまうであろう、という恐れが映画に表現されていると思う。


追記:映画の中で、名前の由来に触れていたが、よくわからなかったので後からネットで調べてみた。

M3GANの意味は、「Model 3 Generative ANdroid」の略称である。

とのことであった。

generativeの和訳は原動力、だろうか。そういえば(設定上では)どこから原動力を得て、このロボットは動いていたのだろうか。蓄電池、もしくはソーラーパネルのようなものなのだろうか。


2023年6月6日火曜日

65 シックスティ・ファイブ を観てきました

 

タイムスリップをした宇宙船に乗った主人公が、恐竜の世界に迷い込む話。主演のアダム・ドライバーさんは、ややキアヌ・リーヴスを面長にした感じの容貌である。

 航行中の宇宙船の中から話が始まる。家族との記憶の夢を見る主人公の乗った船が、大きな隕石群と遭遇してコールドスリープ装置も破壊され、主人公と一人の少女を除いて他の乗組員はみな死んでしまう。

 不時着した星は、6500万年前の地球であり、そこは恐竜たちが跋扈する世界だった。ハイテク探査装置の力を借りて、脱出用の船が山の山頂にあるということがわかり、そこを二人で目指していくが、その道中にはおそろしい肉食恐竜たちが待っていた。

 ジュラシックパークや地底探検映画の亜流という感じの映画であり、恐竜に追われる恐怖感が主に描かれている。
 何度も激しく恐竜に襲われ、ふっとんだり落としたりしている探査装置がまともに機動し続けるというのもかなり幸運な感じもしたし、宇宙船が隕石群に襲われた時点で、大破しなかったのも幸運であるが、そこは映画のご都合主義といったところだろう。





2023年5月21日日曜日

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

 

各々の個性が光る、一癖も二癖もあるキャラクターたちが、今回も大活躍する。

メインストーリーは、宇宙船の船長であるロケットが、敵から受けた傷で死にかけ、どうにかそれを助けるために、主人公クリスが敵の陣地に乗り込んでいく話。

アイアンマンのあたりから、マーベルコミックのアベンジャーズに興味を持ちだしたが、こちらもかなり面白く、ユーモアのあるSF映画である。

シン・仮面ライダー

 

主演は池松壮亮、ヒロインは浜辺美波。

仮面ライダー怪人の中でも秀逸なデザイン「蜂オーグ」。スズメバチがモデルのようである。

ライダーと怪人のパワーが、TV版よりもかなりパワーアップしているのかもしれないが、ライダーの殺戮力・破壊力がものすごくてびっくりした。

ここでも仮想空間について触れられているが、人々を仮想の世界にいざなおうとしているも、この映画の中では、そこは地獄のようなひどいところだとされている。仮想空間もプログラム次第かもしれないが、あくまでも作り物だということに虚しさを感じる気がする。



2023年4月15日土曜日

「ノック 週末の訪問者」を観てきました

 

7歳の少女ウェンは典型的な東洋人顔で、低い鼻すじとバリバリ一重の顔だが、俳優の名前や、立ち居振る舞いがかなり堂々として日本人らしくない感じから、おそらくは中国系?欧米人なのではないかと思われる。が、あどけなさがあってとてもかわいらしい。4人の訪問者の中で一番最初に自死をとげるのは、ハリーポッターに出演していたロン役の人だった。

とある自然豊かな郊外の、きれいなバンガローに訪れた、4人の不審者たち。突然の平穏を破って、誰かの命を捧げないと世界が終わるという。そんな突拍子もなく迷惑な話は受け入れることはできない。

が、4人のうちの一人づつが、徐々に自死をとげていく。TVのニュースを予言することで彼らのビジョンが当たっているのではないか?という気持ちにもなる。そうこうするうちに最後の一人も自死し、その直後に周辺の飛行機が何台も落ち始めた。時間切れまで間もない。

奇跡を目のあたりにした挙句、家族の一人が命を差し出し、ウェンと残ったもう一人の父が仲睦まじく生活しているのをヴィジョンで見たと言って息を引き取るという流れ。

アジア系の子供を養子を迎えた、LGBT(ゲイ)のカップル。現代のアメリカの世相を反映した家族がそのまま描かれているようである。

命を差し出せば本当に世界の危機が回避されるのかどうかは、映画の世界だけの話である。

 可能な限りのあがきはしてみても良いが、生き延びようとしてできそうもないことに臨み、地獄のような思いをするのも相当しんどい。できれば最後は心安らかに、または平常心のまま、いろいろなものに感謝したりしながら苦痛なく最期を迎え、死後の世界があるなら、神様や良い心の人に囲まれて暮らしたいと思うのである。



2023年3月9日木曜日

アントマン&ワスプ:クアントマニア を観てきました

 


いわゆる多元宇宙(パラレルワールドとも言うだろうか)を扱った話である。そこにはアベンジャーズ映画でもすでに出てきた、不思議な空間が広がっていた。

映画「アベンジャーズ」で、人口の半分が消えるという大惨事を迎えた話からの後日談で、いなくなった人たちが5年後に復帰することができたのだが、その空白の時間に色々なことがあり、あるきっかけで「量子世界」に引きずり込まれてしまったアントマンと家族。

 いろいろな情報が詰め込まれて展開も早いが、ミシェルファイファー演じるジャネットが、量子世界で反乱軍として活動していた、というのも突然の設定であっけにとられたが、量子世界での冒険は、目まぐるしかった。いろいろな者からの追跡をうけ、戦ったり逃げ回ったりしていくが、行きつく先は、そこに君臨する征服者「カーン」との戦いであった。

 カーンは多元世界で自分の意にそぐわないものをことごとく殺害し、他の多元宇宙の自分とも、なぜかコンタクトをとっており、すべての宇宙で自分が征服者となる目標を立てているようであった。なので倒しておしまい、ではなく、他の次元のカーンもおそらく、魔の手を伸ばしてくるのではないか?という暗雲立ち込める感あるラストとなっている。

 パラレルワールドは無数にある(らしい?)ので、答えとしてはつぶしてもキリがない、というのが答えなのでは?という気もするが、カーンの征服欲は収まらないようである。「執念にまみれた悪」といったところだろうか。


2023年2月10日金曜日

「モリコーネ 映画が恋した音楽家」を観てきました

 


モリコーネは、3年ほど前に91歳で死去しており、世代的には若い人などはあまり知らないかもしれないが、私の記憶的には、映画「アンタッチャブル」や、「ニューシネマパラダイス」の映画音楽、というとわかりやすい。見てはいないが、クリント・イーストウッドなどが若いときに出演していた西部劇などの映画音楽で、有名なものも手掛けている。

少し前に見た映画「オルカ」TV再放送版でのテーマソング「we are one」も、映画のエンディングを観ながら聞いていたら、とても良いものだと感じた。

もともとは医者の息子で、父と同じ道を志そうとしたところ、なぜか強くトランペット奏者への道を勧められ、音楽学校に入り、作曲を志すようになっていったそうであった。なぜ強くトランペットをすすめられたのか、よくわからず謎であるが、結果としては良い音楽を世の中に出していくという偉業をとげることとなり、間違った道ではなかったというのがすごい。