2019年10月8日火曜日

(WOWWOW)B級映画祭り~「ジュラシック・サバイブ」・「エンドオブアース地球最期の日」


ジュラシック・サバイブ:宇宙船が不時着した先は、恐竜のいる惑星であった。恐竜がCGというのがバレバレなうえ、登場人物の気の粗さやいざこざばかりに焦点がおかれ、ストーリー性もいまいち・・。


太陽嵐の脅威を描いたものだが、家族の脱出劇に焦点をおきすぎ。「私には無理。絶対にできない」と、脱出の足ばかり引っ張る娘に「そんなことはない。うちのファミリーならできる。」といちいち励まさなければいけない父親。めんどうくさい演出に重きがおかれ、ややうっとうしい。

2019年9月27日金曜日

アナベル 死霊博物館


 問題の人形を格納した地下室のある家に遊びに来た友人。彼女が自分のせいで亡くなってしまったと思っている父親に会いたい一心で、地下室をあけ、呪いのグッズをあれこれとベタベタ触った挙句、アナベル人形を封印用のガラスケースから出してしまう。

 あまりにも自己中、よくぞそこまでやり抜いた害行為、と言える行いだったが、そこを発端にしないと物語が始まらない。今回のキーモンスターは、コイン・アイ・ゴースト(勝手に命名)が、不気味な存在をまき散らす。暗闇でコインの転がる音がするために、そこに「いる」というのがわかり、恐ろしい。

 かなり前だったと思うが、「世界のミステリー」「世界の妖怪図鑑」的な本を読んだことがあったが、そこに載っていた、布でぐるぐる巻きにされて棺桶に横たわった、目に二つコインをはめた死体の写真があったのだが、実はこの映画を見る前に、何の意味もなく、最近頭の中でフラッシュバックしていたのである。


夢に出てきては困るので、なんとなく小さくしてみた

 本に載っていたので有名な写真か?と期待していたら全く見当たらず、適当に拾ったネット写真から書き直し、イメージ図にしてみた。

2019年9月25日水曜日

ロケットマン

英国ロックバンド、クイーンの自伝映画で大ヒットとなった「ボヘミアン・ラプソディ」に引き続いて、エルトン・ジョンの自伝的映画となる。ボヘミアンラプソディは半年以上にわたる公開を続けたが、こちらは1か月ちょっと?ほどで公開終了になるのだろうか、俳優は確かにあまり本人に似ていなかったが、それほど悪い出来でもなかったと思うのだが。


 とにかく家庭が壊れすぎていて、夫婦関係の険悪さから子供への愛情を全くそそがない父母。そんな中で育ったエルトンは、ピアノ教師から国立音楽院へ推薦を受け、幸運にも恵まれて音楽の才能を開花させる。
 が、音楽の才能はあれど、ゲイでもあった彼は、本当の愛にいつまでも巡り合うことができず、むなしさから薬物・飲酒・買い物中毒に陥っていき、心身の健康を著しく損なっていく。

 子供時代の家族関係のつまづきは、後々まで大きな爪痕を残し、遠回しに子供の命を守れない結果になっていく。そういう意味では、エルトンの両親は、大変罪深い。(この映画とは関係ないが、拒食症・過食症の女性の場合、母娘関係のつまづきが多くみられることがあるそうである。)

 子供のころ、寂しさが募ったため、ハグしてほしい、と頼んだところ、父には甘えるなと冷たくあしらわれた。自分のハグを拒んだ父であったが、再婚後に生まれた腹違いの兄弟(子供)をいとおしそうに抱きかかえているのを、訪問したエルトンが帰り際に見てしまう。
 また、成人してから母に、ゲイだと告白したら、一生孤独な道を歩むことになるわよ、と冷たく言い放たれ、とてもかわいそうだった。どちらも自分の都合でしか子供を見ていない。本当にひどい両親である。

 が、まっすぐに歩いていきたいと思ったエルトン本人が、厚生施設?に入ってどうにか自分を立て直し、ゲイのパートナーを見つけて結ばれ、子育ても(養子?)がんばっているというしめくくりがあり、良かったと思う。