2017年9月14日木曜日

新感染 を観てきました。

特急列車の車内を主な舞台とした、韓国版ゾンビ映画で、離婚問題を抱えた会社員の父とゆれ動く心を抱えた少女のストーリーを軸に、騒動が繰り広げられていく。

主演男優さんは、コン・ユというそれはとても簡素な名前の方で、俳優の東出昌大さんを思わせるようなルックスだが、どこかしらその目つきは猛禽類的というのか、野性味を帯びたワイルドな目線が印象的な人だった。

レディースデイの深夜枠で見に行ってみた。ひとときの娯楽ものとして楽しめたと思う。


2017年8月31日木曜日

午後ロー・サイレントワールド2012 (原題 2012: Ice Age)

 CG満載のDVDレンタル専用に作られた?かと思われる映画。火山の噴火により氷山が高速で襲い掛かる移動山脈と化し、アメリカに大災害をもたらす話。

 コメディ顔で小太り、どう見ても設定上の科学者には見えないおじさんが、パパについてこい、的なノリでもって家族を車や飛行機に乗せながらひたすら、襲い来る氷河から逃げ切る話あった。



 自らも氷河に追われて車を走らせる中、他人を助けようとするのはいいが、もたもたしたり、追いはぎに引っかかって車を乗っ取られたり、ろくなことを招いていない。が、それでもこのおっさんについていけば、どうにかなるさ的な独特なノリがずっと支配していた感がある。たくさんの大きな氷の柱が降り注ぎ、目の前に落下してくる。自分たちの車もいつ潰されるかわからない中を、奇跡のように切り抜けてしまうのが、ちょっとご都合主義的であった。

 実際に撮影しているのは車内か建物内のシーンで、あとの災害シーンなどはほぼ、CGなので、なんちゃって災害ドラマのようだ、とつっこみを入れたかった。が、ストーリー展開はまあまあテンポよく、また、それなりに想像力は掻き立ててくれたので、ここは割り切って楽しんで鑑賞しようと思った。


 


ザ・マミー 呪われた砂漠の王女 を観てきました。

邪悪な王女が魔法の力で自ら神になり、すべてを支配しようとたくらむ話。

2017年7月14日金曜日

美女と野獣(Beauty and the Beast 2017米)

2017年制作、エマ・ワトソン主演版の映画を先月、観てきました。
エマ・ワトソンのハリー・ポッターシリーズでも見られた、アグレッシブさのある魅力がやはり良いのではないかと思う。

野獣は、特殊メイクやらCGやら?で演出されていたのだと思うが。
脇を固める俳優、主人公の父親を演じるケビン・クライン、数年前に亡くなったロビン・ウィリアムズを思わせるような柔和な顔つきのおじさんであった。どうしてもこの二人は容貌がかぶってしまう。

ケビン・クラインさん

故ロビン・ウィリアムズさん
目の形は微妙に違えど、鼻の形やら他のパーツは、そっくり?!!
ロビン・ウィリアムズさん的なイメージ起用の際に、この俳優さんがしばしばあらわれるかどうかはわからないが。


それと、思ったのだが、野獣が、野獣状態のままだったほうがどう見ても声も重低音で貫録があったし、野獣なりのいい男??だったのに対し、普通の人間に戻ったとたん、野獣の面影もどこにも見当たらない「ただのつるん、とした若いだけの男」になってしまって、逆にがっかりしてしまった、と感じたのは、私だけだろうか。

2017年7月13日木曜日

サマー・インフェルノ(SUMMER CAMP /2015 米伊)

ゾンビ映画の亜流、というのか、一時的にゾンビの様になるが時間の経過とともに我に返って普通の人間に戻る、というパターン。



ある地域で、登場人物たちがいきなり黒い血を吐き出して凶暴化するという事件が起きた。一緒にいた友人たちに襲いかかって、殺害してしまう。かみつく、人肉を食らう、といういつものゾンビ行動ではなく、普通の殺人であるが、凶暴化中は獣のような叫び声をあげながら発狂状態になり、見た目はゾンビそのままである。

井戸水を介して広まってしまった毒物、その水を飲んでしまうと、その効力が切れるまで凶暴化し、正常な人間を襲い続ける、ということが後からわかった。

 この映画を見て、いわゆる追いかけっこのスリルが味わえるのであるが、終盤くらいまで何が原因でゾンビ化するのか、また、いつだれが発症するのかがわからないところが、この映画の見どころだったのではないか、と思う。

2017年6月25日日曜日

こどもつかい

タッキーこと滝沢秀明が怪人を演じるホラー系映画。
子供への虐待や暴力を行った大人への、子供たちの復讐。その背後には、タッキー演じるトミーの影があり、子供たちをあやつって大人に呪いをかける。

トミーの正体は、打ち捨てられたサーカス人形であった。
サーカスのパペット。サーカスを盛り上げる人気者であるが、その存在は時としておどろおどろしい。サーカスで鳴り響くBGMや歌も、アコーディオンの音色に似合うメルヘン調であるが、実は、サーカスの裏では恐ろしいことが起こっていた。

見世物舞台の古ぼけたパペット。パペット=不気味の構図は前からのものであるようだ。
こちらは、チャーリーとチョコレート工場(2005年米)Wonka's Welcome Songのシーンに出てきたパペット。音楽の終盤あたりで発火し、焼け焦げていくシーンがおどろおどろしい。

ピエロを怖いと言う人もいる。本心を隠し、いつも笑顔のメイクでいるからだ。
 サーカスのピエロ、アコーディオン音楽、パペット、これらが見世物の裏側に潜むものを際立たせているのかもしれないという不気味さが、この映画のモチーフとなっていると思う。

タッキーはもちろん有名なジャニーズタレントで、トミーと言う前に「タッキー」である。劇中、どうしても、タッキー。ジャニーズ・・・、とばかり浮かんできてしまった。ジャニーズ系タレントの出演を見ると、いつもそういう目で見てしまう。


2017年4月22日土曜日

ゴースト・イン・ザ・シェルを観てきました

こちらの作品は私は見ていないが、日本の漫画・アニメ「攻殻機動隊」というのが原作になっている。
人間の脳をロボットアーマーである人工体に移植し、戦闘力を強化して治安維持のために戦わせるという話。

CMでも観たが、北野武さんが出演している。ハリウッド映画なので英語でセリフを言うかと思いきや、すべて日本語で通していた。主人公の母親役で出演の桃井かおりも英語でそつなくセリフを言っていたが、北野さんはどこに行っても北野さんだという位置づけで、世界の北野の風合いを保つべく、あえて自国語でしゃべっていく演出なのかもしれない。
 他はすべて英語で進行していくので、日本語でしゃべって他のアメリカ人に通じるわけがない・・、という構成の矛盾点は気にしないで見ていけという暗黙の了解なのだと思うが、この人はやっぱり、内閣府第九課長という役柄の中でも、「風雲たけし城」の殿をほうふつとさせるイメージが健在だった。

 電脳の世界を牛耳ろうとする会社組織に対抗するヒロイン、スカヨハ(スカーレットヨハンソン)であり、変わらずキュートな相貌でかっこいいが、せっかく映画なのだからビジュアルもこだわりたいし、ベージュ系のお肌のようなスーツではなく、例えばガラスコーティングなどがかかった、メタリックなシルバーパール系などのスーツが見た目キレイなのでは、と個人的に思ったりした。

原型は、日本の女優さんから顔型をとったらしいが、こうしてみると、不気味にしか見えない。(作中登場する芸者ロボ)

顔面が開くと、このようなお化けのような骨組みがあらわに。


(おまけ)
が、この芸者ロボ、原典は意外とここからヒントを得ているのかも?しれない。
映画「キューティーハニー」(2004年日本)に出てくる悪役、スカーレット・クロー。

ちゃらちゃらとした女芸者風だが・・。

形相がいきなり変わって、口から高出力ビームを発射する。