2022年3月2日水曜日

ミッドナイト・スカイ

 

終わりを迎える地球に一人、残った男をジョージ・クルーニーが演じ、監督や製作も行っている。

世界観として、2013年公開のゼロ・グラビティに雰囲気が似ており、そこではクルーニーは自分は命を落とすも、幻となって主人公に助言を行って助けるという役割を演じていた。ここでは、ある一人の少女がそれに近い感じの役割を演じている。

カイリン・スプリンガルちゃん。幼い少女の愛くるしさを感じさせた。

地球に一人残った主人公(ジョージクルーニー)が、地球に戻ろうとした宇宙船に、地球はもう危険だから戻らないように警告を発したが、その乗組員は、実の娘であった(離別して娘本人は知らない)こと、幼い少女は実は娘の昔の姿で、幻であったという結末だったが、主人公の心を最後まで支える存在であった。そしてそれが物語に美しさを加えている感じであった。



2022年2月24日木曜日

ドント・ルック・アップ

 

ネットフリックス映画だが、豪華出演者をそろえ、アメリカ社会の風刺も描かれた、なかなかのエンターテイメント作品だった。


 終末予言による地球滅亡の一因とされている、惑星衝突がテーマ。

 核爆弾で、衝突予定の惑星の軌道を修正して解決するかと思いきや、億万長者の企業家が介入して惑星を細切れに砕いて資源を独占しようという計画に変更した。が、それが結局失敗するというあらすじだが、利害をはさんでのすったもんだがものすごく、権力者や利権者の利己主義、隠ぺい工作、はじめは長いものに巻かれろ的に動いていた主人公の苦悩などが描き出されている。

 爆破計画が失敗してもはやなすすべなし、という絶望感が広がったとき、離れていた家族の元に戻る主人公(デカプリオ演じる教授)。そして仲間たちと合流してご馳走を食べ、手をつないで祈り、最期の時を迎えた。

 地球の壊滅後2万年以上後経ってから、コールドスリープから目覚めたアメリカ大統領、権力者、億万長者たちが降り立ったある惑星。その土地も安全ではなく、大統領が怪鳥に食べられてしまう。スマホのアルゴリズムによって、大統領に予言されていたのはこれだったというオチで、最後まで楽しませてくれた。


アリアナ・グランデによる劇中歌 Just Look Up https://www.youtube.com/watch?v=BnyvDBGojoQ

アリアナグランデの美しさがこの世のものではない感があり、終末感をいっそうひき出している。



2022年2月10日木曜日

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ を観てきました

 


映画バイオハザードシリーズは、シリーズを通して20年来のフォロワーであり、観覧を逃すというのもなかなかできなかった。オミクロン株感染拡大の昨今、すいていそうな劇場・すいていそうな時間帯を探してからの予約となった。

 コロナ感染とゾンビ感染の感じが微妙にリンクして不気味さが増してしまうが、逆に見ていくにつれて、アメリカンなヒャッハー感というのか、最後はやはり、爆弾を落としてドカンといった、大胆にして一瞬の終わりを迎える流れというのが待っていた。

 カプコンのゲーム「バイオハザード」をプレイしたり見たことのある人ならわかるが、まずは洋館へ足を踏み入れたあと、不気味な「振りむきゾンビ」と遭遇し、そのあとは洋館内のいたるところに潜むゾンビと遭遇しながら「かゆうま」日記や鍵、メモなどを見つけながら話を読み解いていく。絶えず不気味な雰囲気が流れていく。

 ステージが進むと、犬のゾンビや、ハンターという半爬虫類系の極めて機敏で狂暴なモンスターが登場し、最後は最強のバイオモンスターと遭遇して、それを倒すと完結したと思う。ゲーム好きな兄にゲーム機ごと貸し出しを受け、プレイを勧められたので、20歳台の時はそれなりのゲーム通にさせられた感がある。

 バイオハザード映画の1と同様、洋館への第一歩は比較的原作ゲームの雰囲気を踏襲している感じがでているものの、すぐにボスキャラのようなものが出てきてドタバタとなり、爆破だの脱出だのと急展開になっていき、そこにはもう原作の雰囲気はほぼ、ない。

 観覧者の勝手な感想ではあるが、一度はゲームと同じ流れのストーリー、音楽もできれば原作とほぼ同じ感じで映画を作ってはもらえないものだろうか。ドタバタ感よりもヒタヒタとくる不気味感があって、一味も二味も違い、ゲームファンも納得の一品になるのではないだろうか。

 大筋の感想はおいておいて、本作品に戻るが、感染者の登場シーンで、犬がその血のりをベロベロなめて感染するが、そんなものをすすんでなめる犬は果たしているのだろうかという疑問が少しあったこと、ラクーンシティに左遷された警官の青年、はじめはとても愚鈍な感じであったが、警察署の入り口を閉ざすことができた幸運から始まり、一緒にいた機敏な女性によって何度も命を救われ続けたりと、ちょっとないだろうなという演出があったものの、エンタテイメントとして全体的には楽しめた。

 人間兵器として開発のために毒を飲まされ続けたらしい?シティの住民たち。警官たちは、ワクチンや薬品を投与されることで、ゾンビ化発症を防げたらしいが、住民たちとは別に、洋館の研究所の中でもモンスターが作られていたようだった。そしてヒロイン?女性も以前、孤児だった時に研究所送りになりそうだったのを自力で脱出して難を免れた、ということだった。

 感染爆発が止められなくなったので、地域一帯を爆破、というのは先日見終えた韓国ドラマ「今、私たちの学校は・・」と変わりがない顛末だった。


2022年2月7日月曜日

今、私たちの学校は… (Netflixドラマ)

  私は2時間前後で完結する映画を見るのが趣味なのだが、子供のほうで好きな芸能人の動画見たさでネトフリを解約したくない、というのがあり、全く使えないわけでもないので一度解約したWOWWOWをそのまま放置し、ネトフリに付き合っている。

 そういった中で仕方なく、興味のありそうなものを視聴しているのだが、今回はこちらのドラマを視聴した。

いわゆる学園ゾンビもの。学校という集団空間の中、あっという間に感染が広がっていく。

ゾンビとの戦い方。大きめの窓枠やロッカー、運搬カートなどを使って足止めをしながら場所移動を試みる。

感染拡大の中、ゾンビにかまれても発症しないものの、空腹を満たすときは人肉を食べることでしか生きられない半ゾンビの存在も出始め、札付きの不良少年もその一人となって主人公たちに執拗に襲い掛かってきたり、家族を救うために危険なところに助けに来る父親、などさまざまなドラマが織り込まれている。

救助対象として、学校が後回しにばかりされており、世の中の優先順位は権力者や大人が先で、子供たちは後回し、というのが浮き彫りにされているが、韓国の世相がそこに描かれているのだろうか?なんにしても、若い世代をないがしろにするツケは、社会の発展を阻害すること間違いなしで、暗い世の中が、優先されてきた世代、恵まれてきた人たちの子供や子孫たちにも待っていると思われる。



2021年12月21日火曜日

キングスマン(2014年)

 

当時20代だったタロン・エガートンが、若きエージェントの卵を演じている。その後2019年のロケットマンのエルトン・ジョン役で主演をしている。

爽快なスパイ映画であるが、スマホの通信衛星を通じて、人々をコントロールしようとする陰謀が渦巻くというストーリー、狂暴化した人々が互いに殺しあうシーンが、スタイリッシュな演出で描かれていて面白かったが、本当にあったらなかなか怖いものがある。

マトリックス レザレクションズ を観てきました

 

マトリックスシリーズの第四作目。コロナ渦の中、感染者数を確認する中での観覧となった。

結局、気づけばいつの間にか囚われの身に戻り、何かがおかしいと感じながらも同じ生活を繰り返す毎日を続ける主人公。おなじみのカフェで顔見知りとなったティファニーことトリニティ。

冒頭でのトリニティのシーンでは、別人の女性がアクションを行っていたため、残念ながら役者さんは世代交代してしまったのかと思いきや、あのキャリー・アン・モスさんが後のシーンから登場してくれていてほっとした。やはり、トリニティはこの人しかいない。

まずはネオ、次にネオがトリニティを仮想現実から目覚めさせ、造物主をコテンパンにし始める。エージェントスミスも自由を得たい身だったので一時的に協力関係となり、その後二人を追い詰め始めるが、トリニティが飛行能力を身に着け、二人はめでたく逃亡成功した。

ここで造物主の役を演じるニール・パトリック・ハリスは、見覚えがあると思ったら、スターシップトゥルーパーズの将校役を演じていた青年であった。賢そうなキャラクターがかぶっている。

シリーズはもう20年物くらいになるが、同じ役者さんが変わらず活躍してくれていて、よかったと思う。


2021年11月12日金曜日

アイ・アム・レジェンド(2007年アメリカ)

 


 ゾンビ映画のジャンルに区分されるようだが、モンスターが日の入り~日の出前までの活動時間となるため、どちらかというとヴァンパイア系統のもののような感じである。

 ガンの特効薬が開発され、完全治癒が発表されて輝かしい未来が見えたのだが、それには恐ろしい副作用が待っていた。人口の9割が死に絶え、1割がヴァンパイア化したという話。くわしい経過はわからなかったが、薬を使ったガン患者がヴァンパイア化して、残り9割の人類を食い殺してしまったのだろうか。

 治療の研究を続けたい一心で、感染の中心地で一人、籠城生活を送る主人公。日中に食料や物資の確保活動に出て、時計のタイマー(日没通知)が鳴ると、隠れ家に帰り、シャッターを下ろす。先が見えないし、物資はいずれ底をつきそうだし、絶望的な感じがする。

 一つ気になったのは、家の照明が使える=通常通りに電力が共有されているということ、時計の電力は切れてしまわないのか、ということだったが、映画なのでスルーすることにする。主人公は追跡してきたヴァンパイアたちと爆死するが、仲間の女性が、主人公が作成成功した血清を託されて、生存者キャンプにうまくたどりつけた、というエンディング。