2018年9月28日金曜日

中国 さすらい農民工の物語

時々BSのドキュメンタリーを見ている。
放浪を続けながらその日暮らしをする「スーさん」という60歳くらいのおじさんの話。
 中国の都市化が進む中、周辺地の不法占拠を続ける彼は、店を構えて住むたびに役人に追い出される、という生活を続ける。

 そもそもは、共産党員だったらしい彼は、当時の一人っ子政策を違反したために失職させられ、今に至るのだということだ。が、重婚もしていたらしく、人生の重大な違反をしまくって?いたのだろうか。そして故郷の自宅に置き去りにしていった、元の奥さんと数人の娘たち。生活費の仕送りはしていなかったようである。

 
ビルが立ち並ぶ予定になり、立ち退きをさせられる。

 失職しながらも愛人を持ち、二人で放浪の旅を続けてどうにかその日の生計をたてていたが、あるとき放浪に疲れ、故郷に戻る。が、置いて行った奥さんや子供たちに無職だのごくつぶしだの言われた挙句、ケンカになり、結局出ていくことになった。
 奔放な生き方をしつつ、人間関係にも不器用なため、どうにもうまく適応ができないという難ありな人生を送るスーさんであった。今後の人生も心配が残る。

 急激な?都市化が進む中国、人民の半分は都市部にすむことになるだろうと話す人が映っていた。そうであるとして、そこからこぼれ落ちた人たちは、どうなるのかはわからない。