AIが暴走を始め、人間を選別しだしたとき、どんな展開が待ち受けているのかがまさに映画化されたものである。劇場公開当初、新型コロナが出始めたころだったので、映画館での観覧をとりやめ、自宅で観られるようになってからようやく観ることになった。
警察庁理事官を演じる岩田剛典、主人公の義理の弟を演じる賀来賢人、と主人公以外にも大変魅力的なキャラクターが脇を固めている。理事官を務める岩田さんのくそ憎らしいエリートの役が大変印象的だったので少々調べたところ、慶大卒のエグザイルメンバーだったということが判明した。芸能界も昨今は高学歴の人が増えてきているように見える。
主人公が海外で生活している間に、日本の国家が破綻し、労働人口の激減によって人間選別を行わない限りもうもたないのだ、と理事官が告白したが、これは将来の日本に当てはまるのではないかと、少しゾクリとした。