近未来?SF。霊体系モンスターに少しでも触れると、体が化学変化を起こして即死する。 |
独裁政権が政治を収める国で、恐るべき人体実験が行われていた。管轄の研究所では軍事兵器として、人間と科学を駆使して恐ろしいモンスターを作り出していた。
その核になっている人間は、一人づつ脳と神経束だけのおぞましく痛々しい姿にされて、モンスターのコントローラーにされており、苦痛にのたうちながら、霊体モンスターの動きを制御(いろんなメカで接続されてシステムの一部になっている)している。
昔、兄から借りて観たことのある「ヴァンパイアハンターD」に出てくるマーカス兄弟の二番目の兄のシーンを思い出した。薬物注射を行うことで超能力を増幅させ、強力な霊体モンスターを操るのである。霊体は大変攻撃力が高く強力なのだが、それを出現させるための自身の本体は、召還を繰り返せば繰り返すほど衰弱し、挙句の果てにショック死した、というストーリーだったような気がする。
独裁政権の国では、人道的な感覚や倫理観があまり機能しなさそうなイメージがあるが、この映画でもかなりおそろしい人体実験によって、強力なモンスターが作られている。そういったイメージや恐れのようなものが、この怪物を描かせたのだろうと思う。