時空系ホラーの映画である。
少年の助けを呼ぶ声を聞いて、背の高い草むらに入っていったベッキーとカル。が、入ったが最後二度と出られない草むらであり、草むらの中で勝手に移動して?場所がどんどんずれていって方向がわからなくなるようであった。
迷路の真ん中にある巨大な石がすべての元凶で、胎児を捧げものとして奪って生きながらえている?のだろうか、草むらには石とその仲間の怪人?がおり、おなかの大きいベッキーが石のところに連れ去られる。
第一ターンで、石の番人?となっていた少年の父親が、ベッキーの恋人トラビスに倒され、かわりにトラビスが番人になってしまう。が、正気を保ったままのトラビスは、少年を外に逃がして、時系列を草むらに入る前のベッキーがやってきたところに戻し、草むらに入らないように警告をさせる。最後にトラビスは、仰向きのまま草むらに倒れていった。
このラストの不思議な感じは、草むらに入ってしまった少年の声が聞こえている中、番人トラビスも草むらにいると同時に、やってきたばかりのベッキーとカルが、声の主でありトラビスに逃がしてもらった少年に出会っているということである。そしてこの時系列のトラビスもまた、遠くのどこかにいるものと思われる。
結局、声を発している少年と、逃げ帰ってきた少年が同時に存在しているので、二人が草むらで鉢合わせしたらどうなるのだろう、といった疑問も出てくるのだが、あまり細かい矛盾はほじくらないほうがいいのかもしれない、と思う。