2021年5月22日土曜日

カーゴ


 

ジャンル的にはゾンビものなのだが、広い大地をめぐっていく旅物語的なものを感じた。

川を下る家型のいかだに乗った三人家族、夫婦と赤ちゃんだったが、お父さんが無口でシャイすぎる感じで、食料を取りに行ったボートにあやしい気配があったことを奥さんに言わなかった。奥さんも奥さんで、ノコノコと同じボートに行ったあげく襲われて感染してしまうが、そこから物語は展開していく。

夫は奥さんを捨ててまで先に進めない、と言い張って結局、車で病院に行くことにしたが、結局奥さんがゾンビになり、夫がかみ傷を負わされて感染。登場人物の精神的な?未熟さが大変もどかしい感じである。

そこから逃れて病院をめざすがろくな治療も受けれず、そこを離れるも荒廃した大地が大きく広がり、アフリカのサバンナかと思ったら、オーストラリアだという設定のようだった。

先住民アボリジニ系?の人たちが住む地域、横暴な白人男や先住民系の少女などとのかかわりあいを持ちながら、赤子を自分の代わりに世話してくれる人を求めていく夫の旅が描かれている。ゾンビになっていくタイムリミットに追われ、ゾンビにも追われる中、大自然に囲まれた世界観が、癒しを感じさせていると思う。