2025年3月18日火曜日

Youtube 映画「The Day After (1983)」、「Threads (1984) 」

 


The Day After (1983) https://www.google.com/search?q=The+Day+After+(1983)&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8#cobssid=s

Threads (1984)  https://www.google.com/search?q=Threads+(1984)&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8

どちらも核戦争の被害にあう人々の姿を描いたものだが、Treadsの方が、核被爆後の人たちの生々しい、余生、と言ったほうがふさわしい悲惨な姿が細かく描かれていた。

The Day・・の方は、人々が被ばくしてから直後間もない被害状況にスポットライトが当てられ、その後の人生については描かれていない。

Threadsのほうは、何日後・何週間、何カ月、何年後と十年以上にわたった描写がなされている。被爆直後に即死する人、大火災に巻き込まれて焼け死んだ人、ケガがもとで亡くなる人以外に、放射能を浴びて体調を崩し、病気になって死ぬ人たち。食料や水、電気もない中、凍えるような寒さ、相当苦しんだ彼らも膨大な人数であっただろうが、生き残った人たちも悲惨であった。

ずっと後になっても以前の生活どころか、崩れて黒くすすけた家の残骸に身を寄せながら、着の身着のまま、ネズミを食べたり、虫の被害や天候被害に遭いながら、やせた土地を耕して命からがら生き、悲惨な生活を送る。

被爆する前は、素敵な生活を楽しんでいた女性、被爆後に母親となったが、夫や家族も亡くなり、長い間つらい生活を続けていた。子供が10歳を超えたころには老婆のように老いさらばえ、歯もぼろぼろ、白濁した目をあけたまま、黒く汚れ切った家のねぐらの中で、娘の目の前で息をひきとった。寿命もおそらく縮んでしまっただろう。人々は、笑顔も余裕もなく、口数もなく、表情も暗い。おそらくホームレスより何倍もひどい。ただのホラー映画よりもずっと恐怖感を覚える、恐ろしい話である。



2025年3月11日火曜日

ウォーキング・デッド シーズン11 の放映が始まりました。

 

久しぶりに見たが、登場人物が多少入れ替わっていた。


何年も前に、シーズン6?位を実家で見ていたのだが、あまりの残虐シーン(レギュラー出演役のキャラクターが、あっという間に問答無用で惨殺されてしまい、しかも映像がかなりグロかったので、なんだかドンビキしてしまい、見るのをやめてしまったのであった。特に、グレンの撲殺シーンなどは、頭がつぶれて目玉が飛び出し、それはもうひどいものであったと感じたのである。

そこから年月が流れ、シーズン11の開始で見だしたのだが、いつのまにやら主人公っぽかったリックやカールはいなくなっており、ダリルやマギー、キャロルらが主要キャラとなっていた。

シーズン6~10のあらすじは、またネットで調べてみようと思う。

(追記)

ウォーキングデッドのwiki的なサイトがあり、そこからシーズンごとにしらべることができる。

https://walkingdead.fandom.com/ja/wiki/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA:%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3

あらすじをななめ読みしたところ、カールはシーズン8で死んでしまい、リックやミショーンは、一行と別の道を歩み出し、一時的に物語から姿を消して、ラストのほうで合流するようであった。


2025年3月10日月曜日

スーパーマン4(1987年)

 

スーパーマンの後ろにいるのは、ニュークリアーマンという敵役キャラ。マッチョで金髪碧眼、華やかな容貌でスタイリッシュな雰囲気もあるのだが、何も考えないパワー派なイメージもある。

スーパーマンが博物館に寄贈した髪の毛を盗み出したルーサーによって、太陽の力を利用して作られたニュークリアー・マン。こんなことに悪用されるようでは、スーパーマンは、自分の身体の一部でさえ、だれにも入手できないようにしなければならなくなる。

そしてニュークリアーマンは、ひたすら高出力パワーを誇る人造人間だが、爪でスーパーマンをひっかいたところからスーパーマンを弱らせ、あわや老衰で死亡するところまで追いやった。3とはまた違った危機を迎えるところも一つの見どころであった。

核兵器の廃棄をスーパーマンが一手に引き受けたところも象徴的であったが、悪役ルーサーが、スーパーマンを排除しかけた時、「恐怖心をあおって金を儲ける」と言ったところが、戦争や感染症を経験する現代に、それを感じさせるような共通な話なのではないかと思わせた部分である。


2025年3月8日土曜日

スーパーマンIII/電子の要塞(1983年 アメリカ)

 

悪の心に支配されてすっかりやさぐれてしまった、ダークサイドスーパーマンがこの作品の見どころの一つ。高校同級生の美人シングルマザー役の女性は、映画「IT」にも出演しているようである。


クリストファー・リーブのさりげない演技の分け方(通常版スーパーマン・ダークサイド・クラークケントの三役)が見て取れて、演技力が意外に高いのかもしれないと思った。

悪の社長が、金儲けの邪魔になるスーパーマンを排除するためにクリプトナイトもどきを作ったが、スーパーマンは死ななかった。が、病気となって自堕落な生活を続けるようになってしまった。そこから自力で心の悪を排除して立ち上がっていくところはヒーローストーリーの典型である。

が、天才プログラマーによって作られたコンピューターが給与の操作をしたり、物事を都合のいいように指示をだして誘導したりと、現代のAI暴走への危機感を匂わせるあらすじもある。また、ガソリン価格の高騰によってインフレが起きるが、それによって誰かが大儲けしている、という登場人物の言葉が、現代の闇を匂わせたりもしている。そういった切り口で見ると、この映画の隠れたテーマは、全く古びていない。