2025年4月14日月曜日

ポセイドン・アドベンチャー(1972年アメリカ)

 

近くで大地震が起き、巨大な津波が起きた。それに襲われ、豪華客船が転覆して船内の上下がさかさまになってしまった。

日本で2011年に起きた3.11の東日本大震災の後からだろうか、Tunamiという英単語を時折耳にするようになった気がするが、この映画では、まだ、Waveと言っているようだった。

年明けを祝う船内パーティで盛り上がるポセイドン号。大きな津波の衝撃波で、船は転覆して大きく傾きだした。船長役を、「裸の銃を持つ男」で?有名な若き日のレスリー・ニールセンが演じていたようだが、船長は、この事故により一番最初くらいの死者となってしまったようだった。

その後、保守的な教会の体質に疑問を抱き、自分でアフリカに渡って布教を広めたいと思っていたジョン牧師、彼が先導を切って皆を非難させていく。あっちの方が安全だ、いやこっちだ、だのと意見が分断し、それについていく人たちもそれぞれに分かれた。ジョン牧師以外の人たちは、結局侵入してきた水にやられて命を落としていった。

非難の途中、水中を息を止めて泳いで渡るシーン、見ているとこちらもハラハラした。様々な船内を進んでいくシーンがそれぞれ危険な感じが出ている。その中、少しづつ命を落とす人がおり、落水、転落、無理な水泳による死亡など、牧師も次々やってくる障害に神への怒りをあらわにした後、皆が避難できるように水蒸気のバルブを閉めながら、力尽きて転落した。

戦う牧師であり、勝利を勝ち取らなければ神は味方しない、という勇ましい姿勢が見られ、強引で乱暴な部分がなくもなかったが、とても勇敢であった。そんな彼が最後まで生き残れないのはストーリー的にとても悲しいが、皆が無事生還できるよう、彼本人が天国まで神様に直談判しに行ったかのようなラストであった。

映画のテーマソング的な劇中歌
Maureen McGovern - The Morning After