2024年11月22日金曜日

「ガメラ」のチラシもしくはパンフの掲載シーン写真の記憶 (動画検索:giron vs gyaos)



 かなり古いので、リバイバルでなければ、おそらく映画は見に行っていないと思われる。(父から?パンフレットを見せてもらっただけの可能性もある)

 全体はあまり覚えていないが、ギャオス(コウモリ型宇宙怪獣)の頭部切断シーンの写真があり、その当時はかなり衝撃的に感じた。おそらくその時に目にしたのは、明らかではないが、上の方の写真だったかもしれない。

 こちらも記憶的にかなり遠いのだが、怪獣名はギャオス、このシーンがガメラ映画のワンシーンであることを突き止め、これに出てきそうな切断技が使える怪獣=ギロチン型怪獣?にやられたと思われたので、そこから動画検索したところ、以下の動画にたどり着いた。

 怪獣が相手を打ち負かして、「フォッ、フォッ、フォッ。」と笑い声を出すところが、なにやら人間的で変である。古い映画なので、撮影技術や怪物のぬいぐるみは現代クオリティよりも低品質だが、伝わってくるものはそれなりに印象的だった。

日本ホラー映画大賞 上映会に行ってきました。

 

これを見るチャンスは、年一回だけだろうか。おととしも行った(第一回)のだが、あれから上映作品のDVDも出ていないし、どこかで再度見たいのだが、見る機会が本当にない。

 第一回上映会は冒頭部分で少し遅刻してしまい、見損ねたところもあったが、不気味な作品が数々見れて、楽しかった。今年は遅れることなく初めから見れたが、それなりに見ごたえのある作品があり、やはり今年も面白かった。

 「蟲毒」は、ラストで生き残った女性がやはり、呪いから逃げきれずに首が落ちてしまうシーン、「夏の午後、おるすばん・・」は、玄関で呼び鈴を押す友人や母が果たして本物か化け物なのかが疑心暗鬼になるところ、おしゃべりしている人形は、いったい何者なのかというところ、「fataL(ファタール)」は、怖さと言うより画像の美しい演出などが良かったと思った。

 そして会場を出て化粧室に立ち寄ったあとに、人の少なくなった廊下を通っていたら、「清水崇監督」ご本人らしき人(「清水さん」と呼ぶ声が聞こえてはっと気が付いた)が関係者さんたちと輪になって歓談していたところをたまたま見た。とても小柄な方で、輪の中でも特にそんな感じだったが、その存在感はとても大きい。古くは「呪怨」でその名をはせており、日本のホラー映画界の重鎮中の重鎮である。


2024年11月21日木曜日

人形アニメの良さ

 映画などでの昔の人形・ロボ特撮関係の動作部分は、たどたどしいが故に却って、不気味さが増してよい味わいが出ている。

ターミネーター(1984年)のクライマックス部分、骨格だけになったターミネーターが工場の中で襲い掛かってくるシーンや、シンドバッド黄金の航海(1973年)などにみられる、アニメーションでの動きに、目を引き付ける面白さがある。

ターミネーター骨格スタイル。工場のプレスによって破壊。

シンドバット。悪者の使う妖力によって動き出した、(青銅製?)邪神カーリーとの戦闘部分。階段上で戦うところ、仲間が横から体当たりして突き落とした。https://www.youtube.com/watch?v=ROssbvtE41U




ジェイソンとアルゴノーツ

 

ギリシャ神話由来のTALOS(タロス) は巨大な青銅の自動人形で、神の鍛冶屋ヘパイストス によって造られた生きた彫像ということ。 https://www.theoi.com/Gigante/GiganteTalos.html

この映画は全編を見たわけではなく、動画サイトでハイライト部分のみ紹介されていたのを見たのだが、以前読んだことのある「モンスター解説?」のようなものが記憶に残っていたのだが、それが初めて今回動画サイトでその該当部分を見たことでようやく一致したので、なるほどという合点がいったのである。

以前目にした解説はたしか、「青銅でできたそのモンスターには唯一弱点があり、それはアキレス腱部分だった。ヘラクレス?がそのかかと部分をねらい、そこから全身の血液が流れ出て怪物は死んでしまったのだ」的な記述だったと思うが、その説明部分が印象的だったので覚えていたような気がする。動画を見たところ、タロスのかかとに大きな栓がついていて、ヘラクレスがそこを外した、ということだったようだ。動画のサムネイルを見てなんとなくピンと来たことから、動画に結び付いた。https://www.youtube.com/watch?v=8goVW2TNlE0

かなり古い映画のようである。機会があったときに、流し見してみようと思う。

2024年11月12日火曜日

スイート・マイホーム

 

WOWWOW放送で放映された。ホラージャンルだったようだが、幽霊や妖怪の類ではなく、人の心理の闇が描かれており、そこから怖さが伝わってくる。

https://www.google.com/search?q=%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8


 住宅展示場で、好感度ナンバーワン的な女性営業担当者であり一級建築士の本田。彼女にすべてを任せるつもりが、同じ会社からそれを邪魔するような感じのねちっこい担当者にからまれる。会社内での連携がおかしなことになっており、最初からあやしい。

 結局本田が気の狂ったサイコパス的な存在で、新築した人の家の屋根裏に自室を作って居座っており、会社のライバルや、訪れた主人公の兄や不倫相手を殺害し、「邪魔者を消す」と称し、理想の家族像を作らせようと裏で画策していたというオチであった。が、最後のほうまで誰の仕業かわからないまま物語が進行するので、不気味さが増していくという造りであった。

 精神異常者の仕業として、大変迷惑で嫌な気分になる話であるが、救われないのが、奥さんまで狂気が移ってしまって、悪いものを見ないために、という理由で自らの赤ちゃんの両眼をつぶす、というラストであった。

 正常な精神が働かなくなった結果、予測不可能で、ためらうことなく奇怪な行動に出る恐ろしさ。この映画によってそれが、怖い形で描かれていた。もしかするとこれは、自身の家庭や家族、家を守ろうとするあまり、ある意味狂気を発現する人の存在を見たり感じたりして、それを意識した作品だったのだろうか。

2024年11月9日土曜日

スティーヴン・ヘンダーソンさん

 たまたま、「ボーはおそれている」「シビルウォー・・」の映画記事で連続して、この人が出てきた映画が続いたので書くことにした。

アメリカの好々爺。サンタクロースの扮装をしたら、まさにぴったりな感じである。

人種だが実は、白人ではなく黒人、ということである。おそらくアルビノという症状のため、肌が白くなっているものと思われる。

 黒人のアルビノで知っているアーティストに、サリフ・ケイタさんというミュージシャンがいるが、自国を離れてフランス在住のようである。彼らは生まれ故郷(アフリカ)では大変な目に合う危険ととなり合わせだという。アルビノ狩りにあったり差別されたり、命の危険にもさらされるということだ。黒人で白い肌というだけで貴重なモノ扱いされ、人権は認められず、腕を切り落とされたり、食べられたり、殺されたり、呪術などに使う道具とされたりするそうだ。彼は、たまたま才覚があって海外に脱出可能であっただけで、地元に残るアルビノの人は、悲惨で短い人生を送る羽目にあっているのかもしれない。

 スティーブンさんは、アメリカで生まれ育ったということなので、そのような迫害は一切受けていないだろうと思われるので、幸いだと思われる。


シビル・ウォー アメリカ最後の日 を観てきました

 

権威主義的な大統領に反発し、連邦政府から19の州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアは西部同盟を結び、政府軍との間で内戦が勃発、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていく。

 おとなしい日本人の世界からは到底、想像のつかない世界ではあるのだが、個人の銃所持の習慣もあるアメリカ。自由のために、良いアメリカを目指すために、人々は立ち上がった。

 近頃テキサス州の独立が話題となり、記事を抜き取ってみると、移民が急増させられていてそこから問題がおきているらしい。歴史的背景もあり、そういった話がおきているようだった。(以下、斜め読みした記事をはりつける。)https://news.yahoo.co.jp/articles/3b6c51eb13175eccd0449009971df479738b50d4昨今の動向も踏まえ、アメリカで内戦が起きるとどのようになるのか?という気持ちもあったことから、こちらの映画を鑑賞した。

 主人公リーは女性戦場カメラマンで、ある現場の取材時に、若いカメラマン志望の女性と知り合う。その後彼女が訪ねてきたホテルで再開するのだが、同僚のふるまいにより、ホワイトハウスへの取材に同行することになった。

 銃所持の男たちが警戒するガソリンスタンド、家を追い出された人たちのための?キャンプ、敵味方に分かれて銃撃戦が行われている危険な場所、内戦とは距離を置いて無関係に自身たちの暮らしを淡々と続けている地域の人たち、さまざまなシーンが見られた。本人たちも銃の男に脅され命の危険にさらされて必死に逃げ、同行中の一人(リーの恩師)が撃たれて死亡。たどり着いたホワイトハウス周辺での危険な銃撃戦、一歩間違えると即、死につながる状況の中、建物内を部隊に同行して大統領のところに到達した。

 その直前、若いカメラマン志望の女性がいちいち前に出すぎて兵士たちに注意をされるのだが、それでもまた前に出てしまう。これは危ない、という場面でも出すぎた結果、リーがそれをかばって撃たれて死んでしまう。カメラマンは部隊の腰巾着のようなものなので、前に出なければ最初に殺される立場でもないのだが、余計なことをしたせいでそういうことになってしまう。

 命だけは・・、と命乞いの言葉を発した直後、大統領も射殺された。間違っているものは間違っている、そして政府がムチャクチャをするなら、人々は立ち上がり、大統領ですら許すことはない、という人々のたくましさと自由を求める気概が、この映画のテーマの一つとなっているだろうか。これはこの映画を見る人たちにも届くと良い。