インザダーク、の題名の由来は、登場人物の女性が頭を打って視界が見えづらくなったという、女性の視点を通じてのことらしかった。
船長を殺して船を乗っ取った男が、素知らぬ顔で客人を受け入れ、船旅にでる。そこで現れたサメに、釣りなどをしていた家族らが襲われてしまう。そしてそれを見た男は、なぜか小型のゴムボートで逃げ出す。(ゴムボートの方がよほど危険だと思うのだが、常識的にちょっと変である)
その後、美男美女のさわやかカップルが船を借りて出港するが、そちらもサメに襲われる。エンジンを作動させてさっさと逃げるべきだし、救助用の船もガンガンエンジンをかけて走っているのに、音でサメがくるからやめよう、と言ってエンジンをかけずにそのままとどまる、というのはいかがなものか。突っ込みを入れたくなる、男性のおかしな判断。
船を止めているうちに、女性がサメの体当たりの衝撃で船内で転倒し、目が良く見えなくなってしまい、挙句の果てには船を転覆させられてしまう。その後、男性も足をかまれてケガをしてしまう。
たどり着いた小島も満潮で沈むということで安全ではなかったということだが、もっと奥に入れそうだったし、そちらは水没しなさそうだったので、設定的になんだか微妙な感じがした。
足をかまれたのに、目のよく見えない女性を助けるために海に飛び込む男性。足をケガしていて血も流れ、当然と言えば当然だったが、結局サメにやられてしまう。わかっていたうえでの自己犠牲の救出だったのだろうか?あまりそうは見えなかったが。
悪い男も結局はサメにやられ、女性だけ救出されるという結末にはまあ、良かったといえるが、途中途中の設定がなんとも微妙な感じであったというのは否めない。