2016年8月18日木曜日

アリス・イン・ワンダーランド

完全に子供に付き合っての観覧であった。渋谷のTOEIで見てきた。

人気の高い、マッドハッターを演じるジョニーデップは今回主人公のようなものだが、赤の女王演じるベテラン女優や、白の女王演じるアン・ハサウェイも「アリス」シリーズのファミリーである。


 ストーリー的には、マッドハッターの生い立ちや、赤の女王がどうして頭が大きく性格も悪くゆがんでしまったのかというエピソードと、姉妹の和解を描いている。

それぞれ個性的でいいが、意外に印象的でいい雰囲気を見せてくれたのが、時を支配する「タイム」役に扮したサシャ・バロン・コーエンさんであった。

 映像的に良かったところは、時空をタイムマシーンでアリスがとんでいくシーン、周囲がぐるりと海のように青く波うち、しぶきをあげているのが、航海している感があって良い、と思ったところ。

 それと、一時的に時間が停止して、全員が石像になってしまうところだった。チェシャ猫は神出鬼没で消えて逃げられるのかと思いきや、本体を現しながら石になってしまい、時を司る「タイム」も無敵ではなく同じく石になってしまい、世界の破滅を想像させるシュールな雰囲気がよかった。

2016年7月31日日曜日

テラフォーマーズ

イメージ 1


火星に持ち込んだゴキブリが、たったの500年で人間化するという無茶ぶり、
さらに全ゴキブリが、触覚が頭上に生えただけの、鍛えぬいたおっさんボディビルダーに変化してしまっているというありえなさ・・。
 原案はいいとして、もうちょっと、ゴキブリらしさを残した怪物にしたほうがよかったのでは。なんだか不気味さと、見かけのすっとんきょうさが混じっている。火星に向かった地球人である主人公たちは、いともあっけなく、のっけからバタ、バタ、と倒れていく。
 あっけなく首が切られて飛んだりつぶされたり。昆虫が相手なのでまことに容赦なく、シュールな殺され方をしている。もうひとつは、主人公たちが手術で変えられた虫に変化したときのメイクが・・。カラードーランを塗っただけの顔に、かぶりものをかぶった感、これがちょっとチャチかったかも??
 ただ、原作の漫画の絵にはそれなりに忠実かもしれない。しょっぱなから死んでしまった武井咲さんが、なぜか死後直後から幽体離脱??!して飛行体になり、幽体だからありえないのだが鱗粉を撒き散らして粉塵爆発を引き起こし敵をやっつけるという、細かいことを言うと、非常にありえない展開を迎える。この世のものではない美しさ、その光輝く飛行体が舞い飛ぶシーンは、ひとつの見所ではある。

ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン

見てから1か月以上たっていると思うが、レビューを書こうと思う。

自分の青春時代に強い印象を残した、プリンスの死後、その動画を見ていた関係で、そのお師匠さん的な、大変大きな存在だということがわかり、たまたま映画をやっていたので見ることにした。

 貧しい育ちから身を起こし、アメリカンドリームと言われるまでに音楽で大成功したその人生エピソード。
 彼は、すぐれた作曲・歌唱力に恵まれたばかりではなく、とてもしたたかで、どうやったら前に前に進んでいけるかを常に考えていたように思う。
 地元の主催者の了解を得ないとライブ活動ができない、ならば自分でプロモーションをしよう、と活動したり、当時はライブをCDにして販売しなかった音楽界の常識を打ち破り、ライブCDで大ヒットを出したこと、その他、ライブをする中での自己演出、数々の商才やプロデュース力にもかなり長けていたというのがわかる。

「考えろ、考えるんだ、ジェームス」そう言ってそうな雰囲気。知恵も執念も人一倍ありそうである。

 とりわけ、連れ添っていたマネージャーが志半ばで亡くなってから、彼は自分自身をマネージメントするようになった、と映画で語られていたが、なるほどと思った。この時期以降に、彼の冷徹さがものすごく現れ、関係者を独裁的に厳しく支配する、「専制君主」となったようである。

年代的には相当前からの人なので、リアルタイムで聴いていた曲は少ない。昔聴いたことあるな、と思う曲はここらへん。

Livin in America

https://www.youtube.com/watch?v=UzDDJm27vmc

2016年7月19日火曜日

テレ東午後ショー: トリプルヘッドジョーズ

汚染物質が原因で、奇形化・凶暴化した巨大ザメ。
 とにかく暴れまくって、海上研究所の破壊はする、人を食べまくり、洋上の船にも踊りかかって難破させて人を食う、本当に凶暴なサメである。CG技術は、まあまあ?ある船長が大ナタで頭部を切断するも、そこから新たに三つ生え始めてしまうというしぶとさ。

陸にも上がってきて、各々の頭で一人づつお食事

あばれまくるその姿、食い方のえぐさを堪能できるのだが、映画としてある部分に、重大なミスがあるのだ。これは、まずいだろうというほどの痛恨のミスなのではないだろうか・・。

スタンリーが船上でサメに手首から先をパックリと食われてしまい、切断された手首から、血が吹きだした。「おれはもう助からない」と、早々と自分に見切りをつけてしまい(止血したら助かるんでは・・)、ごみ汚染地区にサメをおびきよせると言って海中にダイブ。

ところがそこで、海上をクロールで泳ぐスタンリーさんの、ちぎれた腕、もどってるんですよねえ・・。止血のために切断部にまいたはずのタオルが、しっかり「生え変わった?!」こぶしに巻きついています。これ、もっと話題になってるような気がしたんですが・・あまりのくだらなさに反応も薄いのでしょうか。

サメと同じ体質なのか。

とにかくムチャクチャさを楽しむB級映画なのですが、そんなことより、スタンリーの手首の話をしたかったので、レビューを書いてみました。


2016年6月22日水曜日

テレビ東京「午後のロードショー」より: コモドVSキングコブラ

人間は、えさです。

家にいてなんとなく見るTVがないか、と思っていると、12チャンネルの午後ロードショーなるものがあり、つい見てしまった。

映画もB級ものを多く扱っているらしい?番組で、お手軽に映画を楽しめる感じなので、暇なときに見てみようと思う。

しかし、アメリカ?という国の映画は、どうしていつもこう、モンスター同士を対決させたがるのだろうか。なんだか、それまで単独で恐ろしさを感じていたのに、対決させてしまうと、恐ろしさの方向がなんだか違う方向を向いてしまうというのか・・。

古くは、「フレディ(エルム街の悪夢)VSジェイソン(13日の金曜日)」「エイリアンVSプレデター」や本作、最新映画だと「貞子VS伽椰子(Jホラー・二大巨頭)」という映画まで作ってしまっている。ビッグネームだけに、観客も動員できるからだろうか。

本筋に戻る。軍の実験で巨大化してしまった、孤島に住むコモドドラゴンとキングコブラ。他のえさは食べつくし、訪れた人間をも食料として食べてしまう。

まずは、タバコを吸う、といって一人で建物を出た(これは、わかりやすい死亡フラグ)男が食われてしまったと思う。
次に、隠れている最中に枝をふんづけて物音をだしてしまい、追いかけられたあげく、転んでしまうという非常にドンくさいことをやらかした女性が、コモドのえさとなる。
海から船で脱出を図るも、軍の証拠隠滅のために船が爆破され、さらに海からいきなりキングコブラがあらわれ(どうやら潜水好きなようだ・・)、男性を頭からぱくり。

そういった感じで、CGで描かれたモンスター(意外にきちんと丁寧に描かれていてリアルだった)に、演出側のためらいもなく、パクリ、パクリ、と食べられていく。昔の映画などにはありがちに感じられた、へんなもったいぶりや、話の引き伸ばし感がなく、テンポが良い。

B級映画らしさといえば、戦闘機が、実際のフィルム?からの流用だというのがバレバレなところだろうか。明らかに、画像の感じが違うし、粗い。

ウィルスによる突然変異が蔓延しているようなので、巨大ヒルに吸い付かれた男性が巨大化する伏線もあったが、コブラに食べられてしまった。
海魚も感染して、間違いなく外海に出て、巨大化して大暴れするはず。感染が感染を引き起こし、地球が・・。もちろん、軍の爆弾攻撃により、一掃されたことになっているが、不思議な余韻を残す映画であった。


2016年6月16日木曜日

スノーホワイト その2

妹役の女優、エミリー・ブラントさんの気品ある美しさも良かったが、この人を見るのはこれがはじめて・・、ではなかった。調べてわかったのが、「プラダを着た悪魔」の主人公の同僚で印象ある役どころを演じていた。

このお姉さんだったんですねえ

ヒーロー役のクリス・ヘムズワースさん、マッチョで大柄。見かけが頭脳派というより、肉体派だったため、神様とのイメージがピンと来なかったが、この人は映画「マイティソー」で初めて見かけたとき、神様役だったので(ゼウス的な)、それ以来、私の中での呼び名が「神様」。

「暴れまくるぞー!!弟ロキ、許さん。」


スノー・ホワイト 氷の王国

シャーリーズ・セロンの美貌が映える、冷酷な悪役っぷり、氷のバシバシ・ビキビキ感あふれる特撮、魔法がかかるシーンや化け物に変身するシーンが見たい、などのビジュアル的な興味があったので、すでに日本語吹き替えしか上映されていなかったけれども、観てきました。

氷のバシバシ・ビキビキ、良かったです。
それと、氷の女王の衣装がきれいだったことと、、前半、妹王女がまだ魔女化しておらず、姉と団欒しているシーンで、姉女王の衣装が、何気に素敵だなあと思ったこと。
ワンシーンの中での姉役シャーリーズセロンの、黒いアイシャドーをした悪役メイクもとても似合って良かった。(画像なし)



黄金の鏡によって、黄金の液体から復活した姉、ドラキュラのコウモリ変身よろしく黄金の無数の折鶴のように変身したり。画像的には、LUXのコマーシャルっぽかった。

以下、LUXのCM画像