2016年12月27日火曜日

ファイナルデッドパーティー(邦題) night of the demons

ファイナルデスティネーションシリーズのところに、あたかもシリーズものであるかのように配置されていたので、「犯人のいない連続死亡事故」の恐怖を描いたシリーズだと思い込まされてレンタルした。

どうやら、館に巣食う悪魔の恐怖を描いたものらしい。

ターミネーター2で美少年として一世を風靡したエドワード・ファーロング。・・だったが、アルコール中毒で病的な顔になったり、太ってしまったりで、風貌は大きく崩れていた、そんな彼が、本作に出演していた。

 無断で空き家を借りきり、パーティの入場料を集めて荒稼ぎをもくろむ人、ボスに脅されて、パーティで買い手を探しまくるエドワードファーロング演じる、風采のあがらない薬物の売人、パーティに呼ばれてランチキ騒ぎをするアホそうな招待客たち、露骨にいちゃつきだす人達、どれをとってもなんだかなあ、な人たちばかりのパーティー・・。

 そこへ警察の手入れが入って、多くがそこで会場を後に、追い出されて出て行ったのだが・・。こっそり残った7人が、地下室に眠る悪魔たちの餌食になっていく話。骸骨に手を噛まれた女性から悪魔菌に感染して悪魔に変身してしまう。その風貌はかなり恐ろしく、凶悪である。

 ファイナルシリーズとは違うので、それを期待するとかなり残念で、パーティもかなり下品な感じだが、ゾンビと見まごうばかりの恐ろしい悪魔の風貌と迫りくる恐怖を楽しむなら、いいのかもしれない。

 劇中曲の紹介:
https://www.youtube.com/watch?v=Qs6E2ig_5QY

Zombie Girl - Blood, Brains And Rock N Roll





2016年12月24日土曜日

午後ロードショーより 「バイオハザード」

 言わずと知れた、ミラ・ジョヴォビッチのシリーズ・ゾンビ映画である。この第一作は2002年、今はなき東急文化会館でだっただろうか、渋谷の劇場で公開時に見た。が、テレビでも何度となく放送されるので、すでにおなじみ感が強い作品である。

 なので感想を書くにも、かなり今さら感があるのだが、気づいた部分をピックアップして記録しておこうと思う。

 往年の名作でゾンビ映画の金字塔だと言われている、1978年公開の「ゾンビ」(Dawn of the Dead ジョージ・A・ロメロ監督作品)に出ていた、ケン・フォリーさん演じる軍人のピーターと、本作の特殊部隊のワン隊長がとてもイメージがかぶっている。

往年の名作、「ゾンビ」(1978)今見ても、良い映画だと思う。


(1978年ゾンビ)取り乱す同僚を叱咤激励する、頼りになる軍人、ピーター。(ケン・フォリー)

(2002年バイオハザード/コリン・サーモン)冷静沈着で行動力もあり、頼れる存在、ワン隊長。が・・。

 どちらもかっこいい黒人軍人で、身のこなしが素早く、沈着冷静で適正な判断で仲間をまとめていく、頼れるリーダータイプである。精悍な顔つき・外見もカッコよく、まさに物語をいい感じに引き締めている。

 両者の違いは、最後まで生き残っていたか、死亡終了か、である。
 バイオハザードは、ゾンビ映画というジャンルだが、人工知能の冷徹感が、不気味に描かれている。ウィルス流出の機密保持のために、地下都市で働く人たちを、ほんの数手間で抹殺したAI、「クイーン」。

 ワン隊長の死はあっけなく、クイーンの主電源室前のレーザーで、数秒で全身バラバラにされるという最期だった。そのシーンは、人工知能への無機質な恐怖感を、十分に感じさせるものだった。


2016年12月4日日曜日

壊滅暴風圏 カテゴリー6


なんといっても午後ロードショーの映画は、つっこみどころ満載作品があるので、こちらもそのつもりで突っ込みを入れていこうと思う。

 激しい暴風による、市長のプライベートジェットの墜落から始まり、自由の女神の巨大な腕がもげ転がり、地下非難した人の出口がふさがれる。
 竜巻にのまれたり、強烈な冷気により瞬間凍結してしまった人たちや、高電圧の空気が上空からおそいかかってビルをとりまき、感電死する人たちが出るなど、パニックシーンもふんだんに描かれている。観てからやや時間は経ってしまったのだが、展開的にはそれなりに退屈はしなかったと思う。

 最後は何やらよくわからないが、上空2万メートルの地点でドライアイスをまく、という作戦で、どうにか危機を免れたらしい。


 最後につっこみどころはこれ、冷凍人間シーンのところ。
 発見した主人公がひいっ、とショックを隠しきれない表情を浮かべるのだが、お人形さんを相手に、演技ご苦労様です、としかいいようのないヒトコマであった・・・。

手前の人は生身の本物の人間だとわかるが、奥の人たち・・、特に女性がマネキンなのは、間違いない。
よく洋服売り場においてある、あれである。目が、ない。そしてとなりの男性も、マネキンだと思う・・。伏している子供と男性は、不明。(たぶん、マネキン。)

2016年12月3日土曜日

聖の青春

 二子玉川の映画館のE席は、ゆったり座れて肩が凝らないので利用したいが、競争率が高く、早い日取りで予約を入れないとすぐ埋まってしまう。そのため、やはり見たいと思っていた洋画作品も埋まっていて、人が行きたくない朝の時間帯を検討した結果、こちらの映画に落ち着いた。

 邦画は、かなり興味を持たないと滅多に見ない。たまに見ても、巨額を投じるハリウッド映画と比べてはいけないが、スケールの小ささや、人生観だの感情論だのに終始するストーリーや、結局作っている人の自己満足感が強いところばかりが気になって、結局何が言いたいのやら、心に響かないまま終わったりと、不完全燃焼で終わってしまいがちだからである。(あくまでも、個人的感想です。)

 この作品は、ドキュメンタリー的な色合いがあるので、見ても大きく外さないかもしれない、という予測と、松山ケンイチさんの自然な役作りに一目置いて、E席がそこしかなかったことを妥協させることになった。


ライバルである羽生善治棋士役は、東出昌大が演じている。

  子供のころから重い腎臓病を患い、一生それと付き合うことになったが、それが引き金だったろうか、膀胱がんにかかり、若くして命を落としてしまう、才能あった棋士の物語。
 病に伏せる前からずいぶん不摂生な生活をしていたのだろうか、酒を泥酔するまで飲みまくったり、タバコの副流煙ただよう雀荘でマージャン通いをしていた。吸わなくても、タバコの副流煙は、吸っている人よりも害が大きいそうであるから、もともと病を抱える体には大きな負担となっていただろうな、というシーンが続いた。

 羽生さんの、ひょうひょうとした感じを東出さんが近い感じで演じていただろうか。羽生さんは、私の個人的な目撃情報だが、といっても1997年位だったが、渋谷のセンター街を、すすっ、と、歩いていたのを見たことがある。(見間違いでなければ、ほぼ間違いないと思う。)
 午前中で人通りはあまりなく、また、気づく人も少なかったと思う。最寄りの将棋会館は、現在検索すると千駄ヶ谷が最寄りだが、その時はどこに行っていたのかはわからない。ただ、スーツを来て、気配を感じさせないで人目をさりげなくかわすような、ススッとした感じだった。

 やはり余命少ない主人公がかわいそうに思えたのは、普通に女の人と恋をしたり結婚をしたいという普通の夢がかなわず、自分の病気と向き合っていくしかない寂しさを感じたところであった。元タレントだったかわいい奥さんを射止め、家庭生活も順調な羽生さんを目の前にした、本音だったのだろう。

 聖が病気をしていなかったら将棋と出会わなかったかもしれないのは事実であるし、それを介して知り合った二人だった。が、接点は将棋だけれども、人生は重なることはない。本当にそれぞれだと思う。共有できる、と思えるのは、気持ちだけである。家族同士ですらそうなのである。気持は共有できても、同じ人生は歩めない。人生はそういう意味では孤独なのだから、結局は、自分のために悔いのない人生を送らないといけない(理想論)。

2016年11月27日日曜日

The Walking Deceased (邦題:ウォーキングゾンビランド)

ウォーキングデッドを主にパロディ化したB級ゾンビ系コメディ映画。

 保安官のリックがこん睡から覚めたとき、そこはゾンビたちが闊歩する世界だった。本作と同じ流れをくみながら、駐車場で振り向いた少女が、ゾンビではなかったのにあっさりと撃ち殺し、子供を待っていた父親も射殺して、車を奪うというところから、ムチャクチャさが始まっていた。

 コメディなのでそれは許容して、言葉をゆっくりだが話せて、人間の思考ができるゾンビ青年、そういう映画はかつて一本だけ観たが、ゾンビ界でもありえなそうな設定なので、個人的にはあまり好きではない。風貌的には日本のタレント「パックン」に似ていなくもない好青年系な彼。

 
ニックと、その息子や、ダリルもどきも登場する。

 病院→ダンスバー→ショッピングモール→郊外の農場、へと舞台を移しながらいろいろな人たちと合流していく。声変わりもしていない息子クリス(映画内ではニックがいつも、カール、カールと呼び間違える)が、生活のためにゾンビーバーを経営していたり、感染した母親や客を、一撃のもとに射殺するというシュールな場面、パロディならではできるハチャメチャさがいいところかもしれない。

 メンバーたちの奇人変人ぶりもコメディとして味を出しているが、ごちゃごちゃしてチープな感じもかなりある。また、農場も完全にウォーキングデッドのパロディである。
 最後にゾンビの治療薬が出てハッピーエンドかと思いきや、隕石の衝突によって、結局地球滅亡カウントダウン、という、それ必要なの?というラストだった。ラジオ放送が、CMなしで最期まで音楽を流してリスナーを楽しませる、という放送は、粋な計らいではあったが。


2016年11月21日月曜日

ピクセル: おそいかかってくるゲームの映画

昔懐かしの、パックマン、ドンキーコング、ギャラガなどのアーケードゲームをやりこなし、子供時代に準チャンピオンになりつめたものの、風采の上がらない大人になり果てた主人公が、ゲームおたくたちと共に宇宙人たちを撃退する話。

パックマンを捕える任務につくが、特殊アイテムで捕食者が逆転し、追いかけられることに。

宇宙に地球をアピールするための道具として、ゲームアイテムを同封して宇宙に漂流させたところ、敵意ある挑戦だと誤解されたあげく、ゲームシステムをパクった宇宙人が、地球にやってきてゲームそのままの怪物を放ち、襲いかかってくる。

昔懐かしアーケードゲームが大好きな世代の喜びそうな、コアなファン向けな題材。ゲームが襲ってくるというところが面白いところで、怪物にかじられた物質がピクセルに変換されてブロック片になって飛び散る映像が、見た目に美しい。

全体的に、ややチープな感じがするが、ネタとして一度くらい見てみてもよい作品かもしれない。

2016年11月2日水曜日

GANTZ O(ガンツ・オー) を見てきました。

フルCGムービーということで、がらりと雰囲気が違うようだったが、もともとアニメが好きなわけではない。
 前作などからの流れや、2,3年ほど前に他作品をフルCGでYoutubeで見たところ(バイオハザード?の姉妹映画だっただろうか、それなりに面白かったし、良かった)、そう悪くない出来栄えだったのをうけ、なんとなくレディースデーの映画メニューに選んでみた。

ガンツ(2011年)は、1が公開されたときに子供を連れて見に行った記憶があり、そこそこ面白かったので印象に残っている。

私のお気に入りエイリアン1・田中星人。初代歌のお兄さん、田中星児さんがモデル?




千手観音。無数の手に剣を持って高速で振り回す、冷酷な殺人鬼である。

 で、今回の作品は、アニメチックな女の子が出てきたとき、あーあ、またアニメ系萌え好みな人が好きそうななキャラが出てきちゃったなあ、と少しがっかりしそうになった部分もあったが、それよりも怪物出現やストーリー展開がテンポよかったので、楽しめたと思う。画像も、人物以外は本物のようにリアルに描かれていて、きれいな画像であった。

巨大な、特大怪物。建造物といったほうがいいくらいのものを眺めるのは、ある意味ロマンを感じさせる。

 実はこの映画、終了近いのか、朝9時前か、夜7時過ぎの時間帯でしか上映していなかったので(よく行く映画館)、朝の方で見てきた。ロビーにレディースデーのお客さんらしく女性が数名いたが、みんな、ガンツなぞには流れず、正統派・渡辺謙主演の「怒り」の映画会場の方に行った。
 普通はそうだよなとは思いつつも、映画を見たり感想文を書くのが仕事ならそうするが、自発的に見るのはやっぱり、あっ、というような奇想天外や空想的な世界のほうが、映画を見た気になれるので、そっちに行ってしまう。