2018年4月8日日曜日

ゴーストバスターズ (2016)


 三十数年前の往年の大ヒット映画のリメイク版であるが、どんなのかと思いきや、あまり面白くなかったという感想になってしまった。

 時代がすすんだので、画像処理、CG、ゴーストのリアル感などは質が上がってはいるし、キャストもクリス・ヘムズワースさん(この人はマーベルコミックシリーズ映画の、マイティ・ソーの兄神役などでも有名)をはじめ個性的な俳優陣、前作の登場人物のカメオ出演もあったが、取り立てる点は、そこだけといえばそこだけに終わってしまいそうである。

 女性陣たちの、イキのいいやりとりはわかったのだが、それにしても好き嫌いはあるノリだろうし、なんとなく進行にもたつき感があり、ストーリーに引き込まれる感じがなかった。
 そして、マイティシリーズでは兄神を演じるクリスさんが、なんとアホの役で、というちょっとしたずっこけ感もあったが、そのギャップを乗り越え、面白演出でまた人気をさらってくれるかと最後まで期待したが、そのままの平坦な雰囲気で幕をおろしていってしまった。
 とにかくストーリー全体になんだか盛り上がり感がなく、こちらも珍しく見ながら、よそ見したり眠くなったり違うことを考えている自分に気づいてしまった。見ることに集中できなかったので、これはたぶん、タイトルのわりに、面白みが欠けていたのだと、非常に残念に感じた。

2018年3月23日金曜日

エアポート2017(THE FAST AND THE FIERCE )

テロリストによって電気系統・コントロール系をのっとられた飛行機パニック。

沈着冷静な機長を演じた、Moose Ali Khan。インド系?イケメン
普段からスキン・ヘッドにしているのだろうか。映画のラストシーンで変装用かつらが外れてスキンヘッドになったのは、ここにちなんでいるのか。CA役 jannica olin

エアポート2012(Air Collision)

航空安全システムの暴走が引き起こす、パニックストーリー
大統領一家を乗せたエアフォースワンと、民間旅客機、搭乗する関係者やパイロットたち、管制官と航空学関係者たちが織りなすパニック映画。

人為的ミスを減らすためのAIによるシステムが暴走して、人々を殺傷し始める。パイロットの手動制御もできず、暴走する航空機。死亡者を何人か出し、甚大な被害を出しながらも、あらかたの人々の一命はなんとか取り留め、なんやらさわやかなエンディングを迎える、という話。

有色人種系の役者さんの存在が光った。管制官や、パイロット、空軍大尉など、重要な役どころを占め、なかなかかっこいい雰囲気を出している人もいた。(実際はどうなのか、などといった人種差別についての現実問題についてはくわしくないので割愛)

パイロットを演じた、ダレン・アンソニー・トーマス。精悍さがかっこいい。
空軍司令官役 Tarnue Massaquoi。民間機爆破を命じる。雰囲気のある演技が光った。
白人寄りのアジア系白人?少し黄味のある白肌、黒髪、明るいグレーブラウン系の瞳のマイケル・テ。民間機機長役。

2017年12月25日月曜日

死霊館 エンフィールド事件

映画インシディアスに雰囲気のやや近い、悪霊ホラームービーである。実際に起きた事件をもとにしている。

父親役と旦那さん役の違いはあるが、インシディアス同様、俳優のパトリック・ウィルソンさんが出演している。
アン・ハサウェイ主演映画「パッセンジャーズ」にも相手役として出演。不思議系、オカルト系映画でよく見かける。

 私は映画インシディアスは、そこそこ気に入っている。というのは、幽霊怖いだろう、さあ怖がれ、というそこだけにスポットを当てたのではなく、眠っている間の幽体離脱の世界と不思議な風景、色彩の彩度を落とすことによって不気味なリアリティを感じさせる演出があり、そこが気に入っているからである。
心霊の世界をさまよっていく主人公(右)

エンフィールド事件、のほうは、表面的に家族をおびやかす老人の霊と、黒幕であるシスターの亡霊が、おそろしく描かれている。
劇中で、霊能力者夫婦のだんなさんが描いた心霊スケッチ絵画からは、本物の悪霊が飛び出してきそうであり、映画とは関係なく、呪われてしまいそうな禍々しいものを感じる。映画本編より、こちらのほうが恐ろしい気がする。




2017年11月9日木曜日

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を観てきました

1990年に制作されたTV映画版「IT」は、ほぼリアルタイムで見た記憶があり、ホラーメーカーである原作者のスティーブン・キングの名前も、そのころから目にするようになったのでは、と思う。

ヤフーブログ(休止中)にも以前書いたと思ったが、1990年版ITも当然怖かった。なんといってもあのピエロ、ペニーワイズの狂気と殺気を秘めた恐ろしい顔が印象的だった。

どうして排水溝にピエロが・・。

幼いジョージー君は、そんなことに疑問を抱くこともなく、ピエロと会話を始めてしまう。とにかく、お兄ちゃんからもらった紙船をなくしたら、こっぴどく怒られてしまうのだ。ジョージー君はなんとしてもピエロに船を返してほしかった。

おどけているのに、怖い。何もしなくてたたずんでいるだけで、不気味さや気持ち悪さを感じる。この存在感と邪悪さはすごい。

2017年版は、ケチをつけるわけではないが、ストーリーもリニューアルによって怖さや映像処理のうまさが加わっていい出来になっているが、ペニーワイズに関しては、どうしても90年代のほうがいい、と個人的には感じてしまった。

目つきは悪そうだが、このキャラ自体からは、底知れぬ狡猾さというのか奥底の深い恐怖感はあまり感じられない。むしろ俳優の年齢も若く、地顔はきっとかわいいきれいな顔なのだろうな、という想像もできてしまい、顔形の美しさのほうがクローズアップされてしまうのだろうか。目つきの悪い、ミッキーマウス的な、というのか。
とても個人的で失礼かもしれない見方なのだが、ドラゴンボールのフリーザ的な表情?を連想させるのである。

で、調べると、17年版のペニーワイズを演じるのは、こちらの俳優さんだったようだ。
ビル・スカルドガルドさん27才。きれいな顔立ちの青年である。たしかにこの眼もとで邪悪な笑いを浮かべられると、ちょっと怖いかもしれない。

怖いのだが、かわいい。邪悪なネズミ、というのか。(2017年)
かわいさのかけらもない。(1990年)

ストーリーに関しては、周りの大人には見えないが、子供たちだけに見える怪異現象に襲われていく、というのが孤立感を深めて怖いと感じさせること、それと今回のITは、子供たちの各家庭での問題点(親からの精神的肉体的な虐待)も描かれ、さらに子供が自分の親を殺害してしまうシーンが二度ほどあり、これはこれでひどい・・、という衝撃もあった。