三十数年前の往年の大ヒット映画のリメイク版であるが、どんなのかと思いきや、あまり面白くなかったという感想になってしまった。
時代がすすんだので、画像処理、CG、ゴーストのリアル感などは質が上がってはいるし、キャストもクリス・ヘムズワースさん(この人はマーベルコミックシリーズ映画の、マイティ・ソーの兄神役などでも有名)をはじめ個性的な俳優陣、前作の登場人物のカメオ出演もあったが、取り立てる点は、そこだけといえばそこだけに終わってしまいそうである。
女性陣たちの、イキのいいやりとりはわかったのだが、それにしても好き嫌いはあるノリだろうし、なんとなく進行にもたつき感があり、ストーリーに引き込まれる感じがなかった。
そして、マイティシリーズでは兄神を演じるクリスさんが、なんとアホの役で、というちょっとしたずっこけ感もあったが、そのギャップを乗り越え、面白演出でまた人気をさらってくれるかと最後まで期待したが、そのままの平坦な雰囲気で幕をおろしていってしまった。
とにかくストーリー全体になんだか盛り上がり感がなく、こちらも珍しく見ながら、よそ見したり眠くなったり違うことを考えている自分に気づいてしまった。見ることに集中できなかったので、これはたぶん、タイトルのわりに、面白みが欠けていたのだと、非常に残念に感じた。