2018年4月26日木曜日

レディ・プレイヤー1 を見てきました

ヴァーチャルリアリティ世界の中で、莫大な相続財産をめぐっての戦いが繰り広げられる。

 近未来SF。関暁夫のやりすぎ都市伝説でも出てきたが、トランスヒューマニズムの一環ともいえるだろうか、VR世界への転生も一つの選択肢として出てくる可能性がある、という話が本物になった、という仮定を思わせる話。
 荒廃した世界の中、VRゲームに現実逃避を見出す人々。勝者に56兆円もの巨額の資産が譲られるという開発者の遺言を受け、一般プレイヤーとともに会社組織ぐるみで資産を狙うものも当然現れる。むしろ、映画内では一社しか登場していないが、企業ぐるみで参入するのは現実だったら多数あるのでは、と思う。

 三十数年前の映画「トロン」、やはりコンピューター内の仮想世界での戦いが行われるのだが、それを思い出させる。スピルバーグは、そこからヒントを得てこの映画を作ったのかもしれない、と思う。
 会社組織内の悪人デリンジャー(トロン)を彷彿とさせる、巨大企業IOIの社員、ノーラン・ソレント。主人公たちの命を狙い、執拗な罠をしかけ続け、最後までハラハラさせる。

 個人的に面白かったシーンは、映画「シャイニング」の体験シーンで、双子の亡霊やエレベーターに血の海が押し寄せるシーン、浴室の老婆や廊下の記念写真、シャイニングファンならすぐにわかる名シーンをしっかり再現し、その中で体験者があたふたするところを楽しませてくれた。



(おまけ)
シャイニング。客室に出現した亡霊。