他のネット上のレビューも1~2くらいとかなり低いが、ストーリーや構成を考えると確かに質は高くなさそうである。WOWWOWで流れている映画でなんとなく録画して後から見たが、眠くなったら今日はここまで、という風に区切りながら見れたり、グダグダな感じのするところはずっと倍速で送り飛ばしながら見ることができたので、強いストレスは感じずに見れたと思う。テレビで映画を見るなら、今後もこの方法が最も良いだろう。
そんな中でのこの映画の味わいどころというと、青白い照明とほの暗さに包まれた主人公の自宅の雰囲気。それと、戦場で助けられずに死亡した戦友の亡霊、途中まで、この人は幽霊なのでは?と思っていたのだが、会話の途中、あれから助けられたのだと本人が言い出して主人公も信じ始め、あれあれ?どっちだろうという疑心暗鬼にとらわれた部分、ここら辺であっただろうか。
ラストマン、という題名があったので、もしや、この主人公をとりまく登場人物が、じつは全員亡霊だったとか、もしくは天変地異で死に絶えてから、この主人公が本当に最後の人類になり、他の人が亡霊化して周りを取り巻くのだろうか?とも思ったが、全くラストマンにはならなかったのである。(最後は恋人と二人でシェルターに避難して新しい生命を授かり、また、仲間との衛星電話もつながるという展開。この映画の題名は、全く意味をなしていない。)