マミーといえばミイラだが、ミイラというよりは亡霊となった死者が、少女のまわりに出現し、怪現象が起こっていく話。
物語の背景にはメキシコの麻薬戦争があり、20万人以上の死者と3万人以上の行方不明者が出ている事実があるそうである。
http://www.labornetjp.org/news/2018/0718negisi
(参考・外務省HPより)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2019T089.html#ad-image-0
麻薬カルテルを牛耳るギャング団により、親を亡くし、家をなくし、ホームレスとなった少年少女たち。警察もギャング団と結託しているらしく、全く取り締まってくれない。
ギャングの流れ弾に当たり、まだあどけない幼さのある仲間の男の子が、あっけなく死んでしまうのも、実話の流れを汲んでいると思われる。
そんな中で、主人公である少女の母親、被害者の亡霊たちが復讐を望み、それを果たすという話。ホラーという面からみると、ベタな感じもするが、メキシコの麻薬をめぐる惨状を理解するには一つのヒントとなるのかもしれない。