イット・リメイク版の続編で完結編である。
リメイク第一版は2年前であり、それから27年後の設定となるため、俳優はそれぞれ別人が演じているが、それぞれの子役のおもかげを感じさせる配役となっている。
1作目で弟を亡くしたビルの成人後を演じる、Xメンの「エグゼビア教授」を演じていたジェームズ・マカヴォイさんを見て、途中までエグゼビア、エグゼビア・・、と頭で唱えていたが、そのうち物語のほうに引き込まれていった。
イット出現により、現地にとどまっていたマイクに召集をかけられた「ルーサー」たち。集まることなく自殺してしまったスタンリー。それを倒さない限り、自分たちもスタンリーのようにあまり遠くないうちに死ぬだろうと予言するビバリーの警告によって、イットを倒すことになった。
それぞれの思い出を呼び起こすために、一人一人になっている場面でのホラーシーンが怖い。排水溝で助けを呼ぶ弟。手を差し伸べてしまうビルにおそいかかる無数の黒い手。そのほか、ビバリーが訪問した元・実家にいた老婆が人間ではなく、背後をおかしな動作で動く姿が不気味であるなど、一人シーンでの恐怖が濃く演出されている。
逆に、全員でそれに立ち向かうシーンは、ほとんど怪獣映画のようになってしまい、ドタバタ感が強かった。