数百年の間にこの鏡を所有した人たちが、みな不審な死をとげていた。呪いの鏡と知らずに鏡を購入したある家族にも、不幸が訪れる。母を射殺し、姉を殺そうとした父を射殺してしまった弟は、精神病院送りになる。 |
アンティークな鏡は、なにか不思議な魔力をたたえているような感じがすることがある。そこから話を作ったのではないだろうか、という映画。
鏡の怪奇現象を記録するべく、精神病院から退院した弟と協力しながら録画を続ける姉であったが、やがて起こりだした怪奇現象に取りつかれていく。
リンゴを食べようとしたら、外した電球をかじり、口の中が血まみれに。と、思ったら幻覚で、口の中はなんともなかった。幻だと確信して刺した相手が、瀕死の重傷をおった恋人だったりと、何が何だかわからなくなり、パニックに落ちていく。
そしてやはり、幻覚にだまされ、鏡を破壊するつもりだったのに姉をとうとう殺してしまった弟。
そうなるまでに、不気味なゴーストたちの出現や、恐ろしい過去の記憶の再現を織り交ぜながら、恐怖感たっぷりに物語が進行し、かなり雰囲気の怖い映画に仕上がっていると思う。
ゴーストたちも不気味だが、それよりも実際の人間が幻覚にとらわれて現実がわからなくなったり、本当の狂気に陥ってしまうところが恐ろしいと思える作品だった。