当時20代だったタロン・エガートンが、若きエージェントの卵を演じている。その後2019年のロケットマンのエルトン・ジョン役で主演をしている。 |
爽快なスパイ映画であるが、スマホの通信衛星を通じて、人々をコントロールしようとする陰謀が渦巻くというストーリー、狂暴化した人々が互いに殺しあうシーンが、スタイリッシュな演出で描かれていて面白かったが、本当にあったらなかなか怖いものがある。
マトリックスシリーズの第四作目。コロナ渦の中、感染者数を確認する中での観覧となった。 |
結局、気づけばいつの間にか囚われの身に戻り、何かがおかしいと感じながらも同じ生活を繰り返す毎日を続ける主人公。おなじみのカフェで顔見知りとなったティファニーことトリニティ。
冒頭でのトリニティのシーンでは、別人の女性がアクションを行っていたため、残念ながら役者さんは世代交代してしまったのかと思いきや、あのキャリー・アン・モスさんが後のシーンから登場してくれていてほっとした。やはり、トリニティはこの人しかいない。
まずはネオ、次にネオがトリニティを仮想現実から目覚めさせ、造物主をコテンパンにし始める。エージェントスミスも自由を得たい身だったので一時的に協力関係となり、その後二人を追い詰め始めるが、トリニティが飛行能力を身に着け、二人はめでたく逃亡成功した。
ここで造物主の役を演じるニール・パトリック・ハリスは、見覚えがあると思ったら、スターシップトゥルーパーズの将校役を演じていた青年であった。賢そうなキャラクターがかぶっている。
シリーズはもう20年物くらいになるが、同じ役者さんが変わらず活躍してくれていて、よかったと思う。
ガンの特効薬が開発され、完全治癒が発表されて輝かしい未来が見えたのだが、それには恐ろしい副作用が待っていた。人口の9割が死に絶え、1割がヴァンパイア化したという話。くわしい経過はわからなかったが、薬を使ったガン患者がヴァンパイア化して、残り9割の人類を食い殺してしまったのだろうか。
治療の研究を続けたい一心で、感染の中心地で一人、籠城生活を送る主人公。日中に食料や物資の確保活動に出て、時計のタイマー(日没通知)が鳴ると、隠れ家に帰り、シャッターを下ろす。先が見えないし、物資はいずれ底をつきそうだし、絶望的な感じがする。
一つ気になったのは、家の照明が使える=通常通りに電力が共有されているということ、時計の電力は切れてしまわないのか、ということだったが、映画なのでスルーすることにする。主人公は追跡してきたヴァンパイアたちと爆死するが、仲間の女性が、主人公が作成成功した血清を託されて、生存者キャンプにうまくたどりつけた、というエンディング。
内容がシュールな作品ほど、韓国ものは光っている、というのか。 |
雰囲気が近い作品だと、日本の「カイジ」などだろうか、多額の借金を背負って日々の糧すら苦慮するほどの人たちが、にっちもさっちもいかなくなって危険なゲームに参加する、という内容。
ゲームには敗者と勝者しかおらず、敗者となったら即、その場で射殺という運命が待ち受けている。その中でのいろいろな駆け引きが展開される。
日本の多くの作品はとにかく、人間そのものや、人間関係重視での視点で物語がすすんだり、こちらの視点に合わせるよりも、そうでしょ?、みたいな同意も視聴者にも求めている感じがあったりするので面倒くさい。そういうところが楽しくなく、どうしても敬遠してしまうのだが、こちらの作品は有無をいわさない環境が設定され、その中を生き延びるために協力したり裏切ったりのやりとりが生じる。スリリングな内容がテンポよく進み、見ていて飽きがこない。
(以下ネタバレ)
主人公が弱者としてかばった、脳に腫瘍のある老人の正体が、実は黒幕の一人だったというのが、なんとも良いしめくくりであった。雪の日に病室で息を引き取る前に、主人公が告白を受けたシーンが印象深い。
スティーブンキングの映画「ミスト」のラストに出てくるような感じの巨大な化け物だが、こちらの方が狂暴度が高いようである。ゴジラをヒントに作られたという説がある。 |
知り合いのパーティで集まる若者たちが、街中を襲う怪獣の襲撃により、散り散りになって逃げていくさまが、ホームビデオで撮っているかのように撮影されている。
怪物が俊敏に反応してすぐに追いかけてくるので恐ろしいが、もっと気味が悪いと感じたのは、主人公たちが逃げて行った地下鉄の構内の天井から、クモのような怪物のミニチュア版が大量に落ちてきて襲い掛かってきたところである。
かまれた仲間内の女性は、やがてめまいを感じた後、目から出血し、直後に大量出血をして死んでしまった様子である。ミニチュア怪獣が狭いところに逃げ込んでも襲ってくるのが不気味であったが、脱出のヘリコプターも大怪獣に襲われて墜落し、結局逃げた橋の下で下敷きになり、主人公たちは全滅したようである。なんとも後味の悪い感じだが、ゲームでいう、バッドエンドのようだった。
他の人のレビューもネットで見たが、ストーリーの本題に入るまでの前置きがだらだらと長いこと、ハンディカメラで撮った感じで視界が目まぐるしく見づらい、怪獣の素性がよくわからない、ブレアウィッチと宇宙戦争、911の事件のイメージを混ぜた感じ、などといった感想に同感した。
「新感染」の続編的な作品のようである。ゾンビに汚染された朝鮮半島から逃れ、香港で貧困の中すさんだ生活を送っていた主人公たち。半島には実は巨額の現金が置き去りにされているという儲け話を持ち掛けられ、現在の生活から逃れるべく、その話に乗ることになって、ゾンビだらけの朝鮮半島に戻ることになった。
遺棄された半島に4年もの間、さすがに食べ物がなければゾンビといえども肉体を維持できなくなって活動停止して腐敗してしまったものがたくさん倒れていそうだが、そこは映画のため、半島のどこに行っても、狂暴で全力疾走のゾンビがすぐに襲ってくる、という設定らしい。
そこが特に気になったところだが、他は概ね話のテンポは良かったように思う。助けを無視された武装部隊が暴走し、ただの略奪集団になりはて、誘拐した人間をゾンビに追いかけさせるゲームなどに興じたり、そうでないものはひっそりと息を殺すように隠れて生活をつづけ、世界はすっかり荒廃しきっていた。
主人公の兄は道中つかまり、そのゾンビゲームに参加させられたり、大金が部隊の一部のものとの取り合いになったりと、人間の醜いぶつかり合いが混とんとした感じを盛り上げている。
主人公を演じる俳優の従軍経験が生かされ、かなり銃さばきになれているのだろうか、一つの見どころにもなっている。