2018年3月23日金曜日

エアポート2017(THE FAST AND THE FIERCE )

テロリストによって電気系統・コントロール系をのっとられた飛行機パニック。

沈着冷静な機長を演じた、Moose Ali Khan。インド系?イケメン
普段からスキン・ヘッドにしているのだろうか。映画のラストシーンで変装用かつらが外れてスキンヘッドになったのは、ここにちなんでいるのか。CA役 jannica olin

エアポート2012(Air Collision)

航空安全システムの暴走が引き起こす、パニックストーリー
大統領一家を乗せたエアフォースワンと、民間旅客機、搭乗する関係者やパイロットたち、管制官と航空学関係者たちが織りなすパニック映画。

人為的ミスを減らすためのAIによるシステムが暴走して、人々を殺傷し始める。パイロットの手動制御もできず、暴走する航空機。死亡者を何人か出し、甚大な被害を出しながらも、あらかたの人々の一命はなんとか取り留め、なんやらさわやかなエンディングを迎える、という話。

有色人種系の役者さんの存在が光った。管制官や、パイロット、空軍大尉など、重要な役どころを占め、なかなかかっこいい雰囲気を出している人もいた。(実際はどうなのか、などといった人種差別についての現実問題についてはくわしくないので割愛)

パイロットを演じた、ダレン・アンソニー・トーマス。精悍さがかっこいい。
空軍司令官役 Tarnue Massaquoi。民間機爆破を命じる。雰囲気のある演技が光った。
白人寄りのアジア系白人?少し黄味のある白肌、黒髪、明るいグレーブラウン系の瞳のマイケル・テ。民間機機長役。

2017年12月25日月曜日

死霊館 エンフィールド事件

映画インシディアスに雰囲気のやや近い、悪霊ホラームービーである。実際に起きた事件をもとにしている。

父親役と旦那さん役の違いはあるが、インシディアス同様、俳優のパトリック・ウィルソンさんが出演している。
アン・ハサウェイ主演映画「パッセンジャーズ」にも相手役として出演。不思議系、オカルト系映画でよく見かける。

 私は映画インシディアスは、そこそこ気に入っている。というのは、幽霊怖いだろう、さあ怖がれ、というそこだけにスポットを当てたのではなく、眠っている間の幽体離脱の世界と不思議な風景、色彩の彩度を落とすことによって不気味なリアリティを感じさせる演出があり、そこが気に入っているからである。
心霊の世界をさまよっていく主人公(右)

エンフィールド事件、のほうは、表面的に家族をおびやかす老人の霊と、黒幕であるシスターの亡霊が、おそろしく描かれている。
劇中で、霊能力者夫婦のだんなさんが描いた心霊スケッチ絵画からは、本物の悪霊が飛び出してきそうであり、映画とは関係なく、呪われてしまいそうな禍々しいものを感じる。映画本編より、こちらのほうが恐ろしい気がする。




2017年11月9日木曜日

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を観てきました

1990年に制作されたTV映画版「IT」は、ほぼリアルタイムで見た記憶があり、ホラーメーカーである原作者のスティーブン・キングの名前も、そのころから目にするようになったのでは、と思う。

ヤフーブログ(休止中)にも以前書いたと思ったが、1990年版ITも当然怖かった。なんといってもあのピエロ、ペニーワイズの狂気と殺気を秘めた恐ろしい顔が印象的だった。

どうして排水溝にピエロが・・。

幼いジョージー君は、そんなことに疑問を抱くこともなく、ピエロと会話を始めてしまう。とにかく、お兄ちゃんからもらった紙船をなくしたら、こっぴどく怒られてしまうのだ。ジョージー君はなんとしてもピエロに船を返してほしかった。

おどけているのに、怖い。何もしなくてたたずんでいるだけで、不気味さや気持ち悪さを感じる。この存在感と邪悪さはすごい。

2017年版は、ケチをつけるわけではないが、ストーリーもリニューアルによって怖さや映像処理のうまさが加わっていい出来になっているが、ペニーワイズに関しては、どうしても90年代のほうがいい、と個人的には感じてしまった。

目つきは悪そうだが、このキャラ自体からは、底知れぬ狡猾さというのか奥底の深い恐怖感はあまり感じられない。むしろ俳優の年齢も若く、地顔はきっとかわいいきれいな顔なのだろうな、という想像もできてしまい、顔形の美しさのほうがクローズアップされてしまうのだろうか。目つきの悪い、ミッキーマウス的な、というのか。
とても個人的で失礼かもしれない見方なのだが、ドラゴンボールのフリーザ的な表情?を連想させるのである。

で、調べると、17年版のペニーワイズを演じるのは、こちらの俳優さんだったようだ。
ビル・スカルドガルドさん27才。きれいな顔立ちの青年である。たしかにこの眼もとで邪悪な笑いを浮かべられると、ちょっと怖いかもしれない。

怖いのだが、かわいい。邪悪なネズミ、というのか。(2017年)
かわいさのかけらもない。(1990年)

ストーリーに関しては、周りの大人には見えないが、子供たちだけに見える怪異現象に襲われていく、というのが孤立感を深めて怖いと感じさせること、それと今回のITは、子供たちの各家庭での問題点(親からの精神的肉体的な虐待)も描かれ、さらに子供が自分の親を殺害してしまうシーンが二度ほどあり、これはこれでひどい・・、という衝撃もあった。



2017年10月31日火曜日

コーマ(1978年アメリカ)

40年ほど前の映画で、若き日のマイケル・ダグラスとジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドというかわいらしい感じの女優さんが出演している。床ずれが起きないように天井からワイヤーで吊り下げられた人々はみな、脳死患者で、24時間機械監視の下で体調管理がなされている。やがて臓器が高額で競売にかけられ、患者は解体される。

病院が舞台となり、特定の手術室で軽傷の手術を受けただけの患者が、かなりの確率で昏睡・脳死状態に陥り、とある研究所に送られていくことを女性医師がつきとめる。

そこは臓器売買の温床となっていて、黒幕医師が目をつけた患者を故意に脳死させてそこに送り込むという悪事がなされていた。「優柔不断な世の中が悪いのだ。一般人はみな医者を頼り切って何も考えないじゃないか。」彼の言い訳のような言葉。

たしかに世の中の縮図がここにあるような気がしないでもない。病院の医者、政治の世界での政治家、専門家に任せっきりで、こちらは安心してお任せしようという心理が働きがちである。その一方で、だれの目も届かないところで、日々、目を疑ってしまうようなことが行われているかもしれない、という暗示を含めたエンディングだったようにも思える。

2017年10月23日月曜日

タービュランス(1997米)

ツインピークスThe Returnを見るためにWOWWOWの視聴をしている。せっかくなので、放送中の映画もいろいろ見ることにした。

こちらは航空パニックサスペンスの映画。
 サイコ系殺人鬼が機内で乗員乗客を殺害しながら、客室乗務員である主人公の女性に迫っていく恐怖。パイロット不在の飛行機が嵐にもまれ、墜落の危機に見舞われていく中、迫りくる恐怖が描かれている。

機内はクリスマスのイルミネーションで飾られ、なごやかで温かみのある装飾が施されている。画質のせいだろうか、1980年代風の雰囲気すら画面から感じられる。

 無事な着陸がつまり、逮捕と死刑につながるサイコ殺人鬼の男は、なんとか飛行機を墜落させようと企む。主人公女性が管制からの指示でどうにか飛行機を運転しているのを、だまして操縦室からひきずりだそうとする殺人鬼の狡猾さ。
 飛行機が完全に逆さ向きになり、落ちるのでは、というシーンもあったが、ビルにぶつかりそうになったりのアクションシーンと合わせ、一つの見どころだろうか。

 このサイコ男を演じるレイ・リオッタさんは、別作品では映画「ハンニバル」のポール・クレンドラー役で、脳みそを生きたまま食べられてしまう衝撃的なシーンに出演しているが、恐怖系に縁のある俳優なのかもしれない。