2020年2月9日日曜日

Walking Z(原題・Waste Land)


ストーリー的には、イマイチで、ナンパして知り合った女性にプロポーズをするエピソードなどを交えながら、ゾンビからの隠遁生活を中心に話が進んでいく。

 彼女が両親を心配してロンドンに行きたい、安全のための引きこもり生活に嫌気がさしたと言って隠れ家を出て行った。そんな彼女が戻ってくると信じてやまず、ひたすらゾンビを殺しつつ、周辺から水や食料を調達しながら粗末な隠れ家に引きこもる主人公。

 ゾンビになってしまうのも嫌だが、この生活もこれで見ていて全く共感性がなく、面白くない感じで見ているしかなかった。物語がグダグダになるべくしてなっていたというのか。無線で知り合った夫婦にも危機が訪れたらしく、とうとう共倒れになり、無線での別れを告げ、以来、話し相手のいない日々を送る。

 彼女がついに戻ってきた。が、すでにゾンビに腕をかまれており、変身したタイミングで頭を打ち抜いて別れを告げた。その後、主人公はとうとう家を出た。
 無線の知り合いだった人の家に入り、知り合った10代の女の子。ゾンビウイルスへの免疫を持つため、研究をしてもらうためにフランスを目指すことに。その途中、主人公もとうとうゾンビから傷を負い、前途がなくなってしまった。

 そしてその免疫を持つ女の子が主人公に「あなたは私と人類を救ったの。」などと早々と断言した。いや・・、まだしょ・・。フランス、全然着いてないし、ゾンビもまだたくさんいるでしょ???免疫あっても食べられたら死んじゃうよ?!と思うこちらの思いをよそに、場面は暗転し、エンドロールに。途中までのグダグダ感と、えっ、と思わせる後半の尻切れトンボ感。なんとも残念な仕上がりである。

追記:この主人公のshameer seepersandさんを見ていて、ずっと黒人だと思っていたが、途中でインド人だろうか?という疑問をふと抱いた。色が黒くてわからないのである。が、鼻筋の通り方がインド系??な感じもして調べてみたが、インディアン系アメリカ人(ネイティブアメリカン)、かもしれない記述もあった。人種がわからない人も一部いるものだなあと思った。

2020年2月8日土曜日

移動都市 モータル・エンジン


独特の世界観があり、飛行船なども優美に描かれていて雰囲気があった。都市がなぜ移動型になったのかは説明が何もなかったと思ったが、現実的に考えると、天変地異から逃げる、という意味では一番そうなのかもしれない。

 マトリックスのエージェント・スミスを演じていた俳優が、やはりここでも自分の支配欲に走る悪役を演じていた。

ヒューゴ・ウィーヴィング。悪役、というよりは、ガンコ者という印象の顔付きだ。だが顔型的に、つり眼系サングラスをすると、急に人相が悪くなるようである。

2020年1月26日日曜日

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2015)

2008年に起こった、リーマンショックを題材にした映画。

クリスチャン・ベールやブラッドピットのほかにも、ブレードランナー2049やラ・ラ・ランドに出演しているライアン・ゴズリングなど、豪華俳優陣が出ていた。

 数字ばかりを朴訥に追いかけ続けるベール、金融界の矛盾や悪を追求する姿勢のカレルなど、優良債権だと言われ続けたプライムローンに疑問を持ち始めた人たちがいた。

 無審査でガンガン住宅ローンを貸し付け、借りる側も、無条件で貸してくれるから何件も借りまくるという異常性、なぜかそれにAAAという評価がつけられ、債券価格が上昇を続けた。銀行も証券会社も債券販売の手数料が入るためにノリノリで販売を続ける中、暴落を視野に入れて空売りをはじめたベールに首をかしげていた。

 お金を返す、ということが賭け事の中身となった合成金融商品が大量に作られるらしい。金融のバブル性が指摘される作品であった。

2020年1月25日土曜日

オキュラス 怨霊鏡

数百年の間にこの鏡を所有した人たちが、みな不審な死をとげていた。呪いの鏡と知らずに鏡を購入したある家族にも、不幸が訪れる。母を射殺し、姉を殺そうとした父を射殺してしまった弟は、精神病院送りになる。

 アンティークな鏡は、なにか不思議な魔力をたたえているような感じがすることがある。そこから話を作ったのではないだろうか、という映画。

 鏡の怪奇現象を記録するべく、精神病院から退院した弟と協力しながら録画を続ける姉であったが、やがて起こりだした怪奇現象に取りつかれていく。

 リンゴを食べようとしたら、外した電球をかじり、口の中が血まみれに。と、思ったら幻覚で、口の中はなんともなかった。幻だと確信して刺した相手が、瀕死の重傷をおった恋人だったりと、何が何だかわからなくなり、パニックに落ちていく。

 そしてやはり、幻覚にだまされ、鏡を破壊するつもりだったのに姉をとうとう殺してしまった弟。
 そうなるまでに、不気味なゴーストたちの出現や、恐ろしい過去の記憶の再現を織り交ぜながら、恐怖感たっぷりに物語が進行し、かなり雰囲気の怖い映画に仕上がっていると思う。

 ゴーストたちも不気味だが、それよりも実際の人間が幻覚にとらわれて現実がわからなくなったり、本当の狂気に陥ってしまうところが恐ろしいと思える作品だった。

2020年1月10日金曜日

ナイトメア・シャーク

ラストシーンで出てきた?悪夢ザメ。本物っぽくないので、あまり怖さがない。

夢を見るとサメが出てきて追いかけられる、という「エルム街の悪夢」とサメパニックを掛け合わせたようなサメ&悪夢もの。

サメの悪夢を見続ける原因は、恐怖体験からくるものだという話からはじまり、悪夢研究学者?がネットで該当者を募り、治療をしていく。

サメばかりではなく、不気味な街の風景や、死んでしまった家族がゾンビのようなたたずまいで夢の冒頭に出てきたりと、演出上の構成はわりとよくできている。

研究学者がじつは、悪魔(サメ)崇拝のために、悪夢を見る若者たちをいけにえにする、というエピソードも夢だったりし、結局、治療が終わっておめでとう、という展開になる。

が、治療を終えた女性が、水を飲みたいわと台所に立ち、大きなコップに水を汲んだあたりから、何かありそうだという雰囲気がただよう。水を飲みながら、本人が大きなサメになってしまうのか、などの展開も予想したが、窓の外に海が広がり、上に張り付けた写真の風景が広がり、エンディングとなった。


2019年12月22日日曜日

デッドトリガー


格闘系マッチョのドルフ・ラングレンを主演において、なんとか体裁を保てた感じのB級映画、といった感じだろうか。

ゾンビの出し方がちょっととってつけた感が強すぎ、数人~十数人の塊を、今、放したところ?という演出の下手さを少し感じた。

世界的人気のスマホゲームが映画になったということで、題材的には理解できたが、演出的に少し安っぽさが目立ったことは否めない。

2019年12月15日日曜日

ゾンビランド・ダブルタップ


 第一作に続く続編だが、ゾンビの脅威・怖さ、日常がどんどん浸食されていく恐怖などについてはあまり感じさせなく、ひたすらゾンビをぶっとばせ、的なノリで映画がすすんでいき、とにかく軽いノリの映画であった。映画的には第一作のほうが新鮮味があって面白かった、という記憶がある。

 ウディ・ハレルソンを初めて映画で見たのはたしか、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」であったと思う。サウンド・トラックも買ったような記憶がある。(手元にはもうない)ずいぶんといいおじさんになった。やはり、ワイルドな役柄が似合うようである。