2021年9月26日日曜日

クローバーフィールドHAKAISHA(2008年アメリカ)

 

スティーブンキングの映画「ミスト」のラストに出てくるような感じの巨大な化け物だが、こちらの方が狂暴度が高いようである。ゴジラをヒントに作られたという説がある。

知り合いのパーティで集まる若者たちが、街中を襲う怪獣の襲撃により、散り散りになって逃げていくさまが、ホームビデオで撮っているかのように撮影されている。

怪物が俊敏に反応してすぐに追いかけてくるので恐ろしいが、もっと気味が悪いと感じたのは、主人公たちが逃げて行った地下鉄の構内の天井から、クモのような怪物のミニチュア版が大量に落ちてきて襲い掛かってきたところである。

かまれた仲間内の女性は、やがてめまいを感じた後、目から出血し、直後に大量出血をして死んでしまった様子である。ミニチュア怪獣が狭いところに逃げ込んでも襲ってくるのが不気味であったが、脱出のヘリコプターも大怪獣に襲われて墜落し、結局逃げた橋の下で下敷きになり、主人公たちは全滅したようである。なんとも後味の悪い感じだが、ゲームでいう、バッドエンドのようだった。

他の人のレビューもネットで見たが、ストーリーの本題に入るまでの前置きがだらだらと長いこと、ハンディカメラで撮った感じで視界が目まぐるしく見づらい、怪獣の素性がよくわからない、ブレアウィッチと宇宙戦争、911の事件のイメージを混ぜた感じ、などといった感想に同感した。



2021年9月18日土曜日

新・感染半島(2020年韓国)

 


「新感染」の続編的な作品のようである。ゾンビに汚染された朝鮮半島から逃れ、香港で貧困の中すさんだ生活を送っていた主人公たち。半島には実は巨額の現金が置き去りにされているという儲け話を持ち掛けられ、現在の生活から逃れるべく、その話に乗ることになって、ゾンビだらけの朝鮮半島に戻ることになった。

遺棄された半島に4年もの間、さすがに食べ物がなければゾンビといえども肉体を維持できなくなって活動停止して腐敗してしまったものがたくさん倒れていそうだが、そこは映画のため、半島のどこに行っても、狂暴で全力疾走のゾンビがすぐに襲ってくる、という設定らしい。

そこが特に気になったところだが、他は概ね話のテンポは良かったように思う。助けを無視された武装部隊が暴走し、ただの略奪集団になりはて、誘拐した人間をゾンビに追いかけさせるゲームなどに興じたり、そうでないものはひっそりと息を殺すように隠れて生活をつづけ、世界はすっかり荒廃しきっていた。

主人公の兄は道中つかまり、そのゾンビゲームに参加させられたり、大金が部隊の一部のものとの取り合いになったりと、人間の醜いぶつかり合いが混とんとした感じを盛り上げている。

主人公を演じる俳優の従軍経験が生かされ、かなり銃さばきになれているのだろうか、一つの見どころにもなっている。

2021年9月15日水曜日

ザ・コア(2003年アメリカ)

 

かれこれ18年前の映画になる。少し若かったヒラリー・スワンクは、いかにも「ザ・アメリカン」な感じの風貌の女性。

地球の核(コア)が回転を停止したため、磁場が乱れ、人や動物の突然死や、激しい落雷などが起き始め、このままでは地球は滅亡する、とされ大変なことになった。

試作段階を作っている研究者の力により、地球を掘削しながら進み、コアまで進む船が完成した。左右にカクンカクン揺れる感じは、ディズニーランドでいうと「インディージョーンズの秘宝」というアトラクションで乗る乗り物のような感覚だろうか。

地球内部のいろんな障害を乗り越えながら、事故によって一人、二人と命を失いながらもなんとかたどり着いて、核爆弾を数発置き、コアの再始動を成功させた。

なぜコアが停止したかというと、軍事作戦のために人工地震を起こしたりしていた過程で止まってしまったとのことで、人間のエゴを感じ、本当に地球にとって害悪としか言えない行いだと感じるとともに、いかにも実際もこういった系統のことが行われていそうな感じもするのが怖い。


エクスティンクション 地球奪還 (2018年)

 


家で見る手軽な映画としてはアリなのかもしれないが、主人公の家族構成が、人種上ありえないなあという組み合わせであった。

 特別華がある感じもなくコメディアン的要素もなく、この人が主役?といぶかしく思われそうな地味で小柄な肉体労働系な感じのメキシコ系男性、彼の白人の奥さんと、完璧に白人な子供たち。後々わかる設定で、全員AIロボットだということがわかったので、人種設定は無視してよかったのか。

 毎回夢で、実際に起こったことを見てパニックで目が覚める主人公。夢ではなく、現実の記憶だったという設定は、それなりに面白い部分だった。

人間とAIの戦争をテーマに描いた話だが、なぜか一人良い人間がいてAIに理解を示し、けがを負った主人公たちを助けてくれたり、少しご都合主義な感じもあった。列車で地下基地へと逃げていくラストで、しばらくは無事だと言っていたが、いやでも場所を特定されたなら攻撃は来るのでは?、といった突っ込みどころを残しながらのストーリーであった。


2021年8月3日火曜日

エグザム ファイナルアンサー(2013年ロシア)

 

初回作はイギリス、第二作(題名だけ?)はロシアで。

今度の脱出ゲームは、個室に拉致監禁された5名の男女がおり、一人死ぬたびに鍵のロックが解除され、最後の一人になるまで出口のドアが開かないという設定。

殺しあってはいけないということで同意しあったというのに、口喧嘩からやはり殺人が起きてしまった。他は、あの人は絶対に危険だから先回りして殺したの、という女が出てきたりと、なんだかんだ自分のエゴで人を殺しだした男女。一番攻撃性の低い男性が一人生き残ったが、通された社長室で、従業員を殺さないとポストが空かないと言われた。そうして一番おとなしい男が、環境によって変えられていった、という話ある。

ものすごく面白いか、目が離せない飽きさせないか、というとちょっと微妙さもあるが、社長面談で、「会社のためだとしても、できないことは何か?」という問いに各人が答えるシーンなどが印象的である。一般的な解答は、殺人や違法なこと、自分の良心がとがめること、などだろうか。




エグザム(2009年イギリス)

 

脱出ゲームに近い雰囲気の緊張感のあるサスペンス。

会社の入社試験で選ばれた者だけが集められた。問題用紙に問題が書かれてないまま、室内に取り残され、80分の制限時間内に問題に回答しないといけないという状況の中、質問は何だろうという疑問しかなく、それを見つけることが全員の作業となった。

ルール違反を促して、相手をおとしめて競争人口を減らそうとする者もいて、室内はさまざまな思惑が交差する。

死者は一人も出ず、正しい行いをした者が残ることができたので、一応ハッピーエンドといえるだろうか。


2021年8月1日日曜日

最’新’絶叫計画(2001年アメリカ)

 

主演のアンナ・ファリスが若くてかわいらしい。おバカ演技も板についている。

こちらは、「エクソシスト」の映画の悪魔祓いが行われた舞台となった家に、教授から選出された大学生たちが、数日間そこに滞在して単位をとるということが課されたところから、話が展開する。

広い屋敷で幽霊やがいこつなどに追われる中もドタバタを展開し、下ネタ汚物ネタも展開しながら笑いを誘ってくれる。