家で見る手軽な映画としてはアリなのかもしれないが、主人公の家族構成が、人種上ありえないなあという組み合わせであった。
特別華がある感じもなくコメディアン的要素もなく、この人が主役?といぶかしく思われそうな地味で小柄な肉体労働系な感じのメキシコ系男性、彼の白人の奥さんと、完璧に白人な子供たち。後々わかる設定で、全員AIロボットだということがわかったので、人種設定は無視してよかったのか。
毎回夢で、実際に起こったことを見てパニックで目が覚める主人公。夢ではなく、現実の記憶だったという設定は、それなりに面白い部分だった。
人間とAIの戦争をテーマに描いた話だが、なぜか一人良い人間がいてAIに理解を示し、けがを負った主人公たちを助けてくれたり、少しご都合主義な感じもあった。列車で地下基地へと逃げていくラストで、しばらくは無事だと言っていたが、いやでも場所を特定されたなら攻撃は来るのでは?、といった突っ込みどころを残しながらのストーリーであった。