2024年1月8日月曜日

スクリーム6

 

 最初のシーンで、大学の映画学の準教授の女性が、学生の男におびき出されて路地でめった刺しにされて殺され、そのあと、その殺人を行った男も、自宅でゴーストフェイスの仮面の男にメタ刺しされて殺される。今回は、いろんな人がキラー役となっている。殺されたはずが、死んだふりで実はキラーだったというあらすじも入っている。

 シリアルキラーの父親を持っていた主人公は妹と暮らすが、その友人たちや、医師、警察、FBI、マスコミの面々とやり取りをしていく中、次々とゴーストフェイスの襲撃に遭っていく。

 FBIの女性捜査官には、10年ほど前に見ていたドラマ「ヒーローズ」に出ていた、ヘイデン・パネッティーア、スクリームの初作品から出演していた、女性レポーター・アビゲイル役のコートニー・コックスが出演。懐かしい面々を久しぶりに見た。ヘイデンは30代の大人の女性に、コートニーさんはスクリーム1がかなり前の作品だったこともあって、きりっとした美人だったがさすがに少し年取ったなあという印象があった。

 ゴーストフェイスとのアクションシーンで演出がいまいち変だと思った部分は、いちいち相手に「ヘイ!」と声をかけてあげてから拳銃を撃つということをし、逃げるスキを与えて弾をはずす、という敵へのヘンな思いやり(2回ほどあった)。それと、主人公妹の彼氏がキラーに対して明らかに優勢になっているにもかかわらず、逃げろ!と言って逃げ出すところ。そこでとどめを刺さずに逃げるのはどう考えてもおかしい。また、キラーに刺されて重傷を負って入院中のはずの友人女性が、ラストシーンで元気いっぱいで主人公たちを出迎えているので、傷はどうしたのかと思う。そこらへんがちょっと首をかしげたところである。


2024年1月5日金曜日

風と共に去りぬ(1939年)

 

とことん合わない二人。レットは男気のあるたくましいタイプの人間で、一方のスカーレットも自分が女王様であり自分が優位でありたい女性(と思われる)であり、どちらも譲らないものが根底にある。好きであることと、長くうまくいくというのは違うし、相性もおそらく悪い。

 自分の母親が、何かにつけこの映画の話をしていたことがあった。レットバトラーは野卑な魅力のある男、アシュレーは品位のある上品な紳士だということなどなど。とにかくあの映画の世界が好きなのだということはわかったが、非常なこだわりを持っていたのは覚えている。母も話し出すとくどく、面倒くさいので適当に聞いていたが、あこがれやこだわりを持っていた作品、ということで一応目を通すことにした。

 スカーレットはとびきりの美人であるが、鼻っ柱が強く、猛女、といったほうがいいかもしれない。片思いの彼・アシュレーに振られた腹いせに、言い寄ってきた男性と結婚して、戦死してもまったく気にしなかった。 その後、実家の納税のために、妹の恋人をだまして奪って結婚し、亡くなった両親に代わって土地家屋をどうにか維持した。まずそこからしてすごい。人に憎まれても守りたいものは何だろうか。物質よりは人(家族)のほうではないかと、個人的には思った。

 だまし取った旦那もその後、警察に銃殺されてしまって泣きくれたが、旦那を思ってではなく、自分の不幸な身の上を不安に感じてのことだったようだった。

 スカーレットは気が強く鉄面皮だが、反面もろく、自分が傷つくことや、身の上、かなわない恋などに、クヨクヨメソメソするというもろさがある。相当忙しく、本人も疲れるのではないかと思う。そのもろさが、「怖い」になり、相手を傷つけるという行為につながってしまうようだ。

 レットの強い申し入れによって結婚するが、最初から気が合わない感が出ていた。一人目を出産したスカーレットは自分の容姿を気にして、レットの思いをくじき、二人目は生まないことを宣言。

 アシュレーと抱き合って心配事を告白していたのを目撃されて噂されたり、アシュレーの写真を床に落としたのが見つかってレットを傷つけたりした。一夜を二人で過ごして機嫌をなおしたスカーレットに、今度はレットが子供を連れて出ていく、と言ったりと、すれ違いもひどい。

 母親の見ていたその映画の場面を横からみていて、子供が死んでしまったのも知っていたが、元々合わない感じの夫婦をつなぎとめる「かすがい」であったものが無くなってしまう、というのはもとからダメなんだろうな、という夫婦像であった。しかも、子供が亡くなったのをレットのせいにしてののしるというスカーレットの無慈悲な言動が、なおいっそうレットを傷つけた。演出のやりすぎも感じたが、夫婦間がダメになる布石が大きすぎる。

 アシュレーへの思いを断ち切り、レットへの思いを大事にしようとした時にはすでに遅く、レットは立ち去る決意を決めた後であった。タラに戻って再起を決意するスカーレットはレットへの思いを新たにするが・・。


 絶望ではない終わり方だったのは良いが、その後は視聴者の想像に任せる感じである。想像するなら、二人が結婚することはないだろうが、一緒には暮らさない、恋人として基本自由な関係、あるいはお互い別の伴侶を見つけて友人同士になる、という未来だろうか。どちらの人物も、目で追うには魅力的だが、互いの調和力はあまりない感じがする。

 原作のマーガレット・ミッチェルの亡くなった後に、違う人がこの物語の続編小説を書いたようで、ネットで簡単なものが閲覧できる。一時的にまた二人が出会い、旅行中にできた子供がのちのち生まれ、紆余曲折を経たあとで、三人家族としてまたやり直す、というあらすじのようである。

2023年12月21日木曜日

ゴジラ-1.0 を観てきました

 


 時折、映画館に立ち寄って鑑賞するのが趣味で慣習行事となる中、評価が比較的高かったので、こちらも観に行った。

ゴジラがとてつもなく巨大で、しかも、背びれが青い光に包まれながら伸びた後、ゴジラの口から強力な放射能が発射されるという仕様になっていた。

 ロシアとの軋轢をさけるため、日本の領海に手出しができないという理由で、アメリカからは何の援助もなく、民間の漁船がゴジラを食い止める役割を負わされる。一部ネットで噂になっているが、万が一の台湾有事が起きたときにも援助を受けれない、似たような状況になりそうな、予告めいたストーリーである。

 知恵と技を出し合い、ゴジラを食い止める作戦を実行するが、仲間の船がやられたりと犠牲が出てしまう。戦後復興のさなか、ゴジラは次に銀座を襲う。再上陸されたらたまらないので、ゴジラ抹殺計画を練るが、水圧を利用した作戦や、ゴジラの口の中で爆弾を爆発させる方法を編み出し、知恵と技術の粋をこらした、日本の底力を示す感じの内容であった。

 ヒロイン役の浜辺美波が、ふんわりとした可憐な女性を演じてストーリーに華をそえている。

2023年12月19日火曜日

ウルフオブウォールストリート

 


あらすじ;

1980年代後半のウォール街。証券マンのジョーダン・ベルフォートは26歳で会社を設立すると、富裕層を相手にモラルを欠いた巧みなセールストークで瞬く間に会社を社員700人の大企業へと成長させる。仲間とともに公然と詐欺まがいの取引を行い、巨万の富を築いた株式ブローカー。年収49億円の億万長者となった彼は、ドラッグまみれの豪遊生活に明け暮れて衆目を集め、捜査当局から目を付けられることになる。

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ジェットコースターのようなテンポの良い話の展開で、飽きずに面白く見れた。ドラッグ・乱交・詐欺まがいの悪徳商法・・と、ただれた生活を送っていく。主人公ジョーダンの彼の父親の言葉と同意見で、「きたならしい」ひたすら汚く汚れ切ったどぶ沼にどっぷりつかっている。が、投資者からお金を巻き上げるブローカーの社員として一人前に仕事をすると、誰もがリッチになっていく。

お金の力はすさまじく、欲しいもの(人の心や命、健康以外の物質面)は何でも手に入ってしまう。金か、道徳か?という悪魔のような問いかけをされているような気分になる。そしてドラッグは、くじけそうになる心を支えるうえで欠かせないものになってしまっているようだが、健康被害や命の危険もあり、偉業をなしとげるための代償となっている。(欧米の偉大な音楽アーティストなどにも、ドラッグ常用者がいるようだが、それを使用することで音楽性がさらに豊かになり、良い曲作りができるということもあるかもしれない。)


2023年12月11日月曜日

ヴァイラス(1999年製作、午後ローより)

 


宇宙から、海洋を運航中だった巨大船に生命体が降り立ち、人間を不気味なメカに変造していく。やがてそれは船内にとどまらず、地球中を侵略していきそうであった。

宇宙生命体と人間との戦いというとやはり、エイリアンを思い出すが、人間よりも攻撃力が高く、不気味なメカ人間として襲ってくる元・仲間とも戦わないといけない、そういった恐怖感が描かれている。

主人公ら乗組員の船の船長を、ドナルド・サザーランドが演じているが、この人はよく、高慢で独断的なタイプの上司やら司令官などを演じていることが多いが、この作品では、唯我独尊、チームの安全よりも、自分の利益ばかりを追求する人間のクズのような船長を演じていた。

やがて機械側に媚びを売って自身の身の安全を確保しようとしていたが、やはりメカに作り替えられ、元の仲間を殺しに襲い掛かってくるという、はじめから最後まで敵のような人物であった。

24年も前の映画なので、やはりすでにやや、メカの仕様などに古臭さを感じてしまうが、一度見なら十分楽しめるエンターテイメントである。

主演のウィリアム・ボールドウィンは、映画「バック・ドラフト」の主演で知っており、お兄さんのアレック・ボールドウィンも有名俳優だが、パッと思い浮かぶのは機関車トーマスの車掌さん役くらいなので、あまりくわしくはない。



「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」 を観てきました

 「チョコレート工場」映画は実は、この映画の前に二作品あり、前作は比較的有名な、ジョニーデップ主演の「チャーリーとチョコレート工場」であり、初作品は「夢のチョコレート工場」である。

子どもがまだ小さかったころ、ディズニーチャンネルをCS放送で見ていたが、その番組で「夢の・・」は放送されたいた。

ジーン・ワイルダー主演の「夢のチョコレート工場」(1971年)では、ウォンカが才能はあるが、変わり者で、厳しく気難しく、少しマッドサイエンティスト気質も感じさせるタイプで描かれていて、工場内の空気がピリッとするような緊張感が演出されている。(もちろん、十分素敵な人物ではあるが)CGがなかった時代であったが、チョコレートの川は、本物か、それに近い何かだっただろうか。また、ウンパ・ルンパ役には本物の小人俳優たちが出演している。


第二作がジョニーデップ主演の作品である。
他にもいろんなタイプのスチール写真があるが、これが一番ジョニデが恰好良く見れる一枚だろうか。ここら辺から、ウォンカが「特異な才能を持つかっこいいキャラ」になってきたような気もする。ウンパ・ルンパはCGで同じ俳優の顔で描かれ、コミカルになった。


で、最新の作品がこちら「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」である。
第二作の流れだろうか、やはりこのウォンカも容貌がかわいらしく、モテそうな素敵系の俳優が演じている。自信に満ちた素敵オーラが出ている。

日本で言うとジャニーズ系にも例えられそうな、かわいらしい容貌で、だれからも愛されそうなキャラのこちらの俳優は、やはり最近の人気者であるらしい。ティモシー・シャラメさんは気品のある端正な顔で、米仏のハーフということである。まだ若く、少年のような面影がある。

さて、物語のあらすじだが、町に根を深くおろしている利権者たちが、新参者をつぶそうとするストーリーであり、現代の利権構造の闇を想像させるようなストーリーである。

 権力者・警察も利権によって買収され、正義を求めようにも不可能であった。しかも、外への追放、と言いながら永久に抹殺して殺そうとするのが、権力者や利権者に楯突く者の末路だ、と言わんばかりのおそろしい展開が待っている。
 どうにか、チョコレートをめぐって切り離せない運命のウンパ・ルンパによって、あやうく九死に一生を得られた。ウンパルンパのこの俳優、どこかで見たことがあるなと思ったがやはり、ヒュー・グラントであった。


2023年11月14日火曜日

7

 



すらっとしてスタイルの良い、今どき風のイケメンボーイ。最近はこういった容姿端麗系の恰好良さ・美しさにフォーカスして、鑑賞を楽しむ作風があるらしい。