豪華俳優陣の名演技が大変に光った。 |
数年前の第一作で、敵だと思われていた大和田役員(香川照之)や金融庁の黒崎(愛之助)が、表面上はいがみ合うふりをして、いつの間にか本作で味方になった心強さがある。それぞれ、左遷や免職の危機を味わったあとで、半沢の側についており、これまでの自分を顧みた結果のようであった。
ストーリーは見ての通りだが、半沢を取り巻く味方を演じる俳優たち(賀来、尾上、及川ら)や、名脇役たちも光っており、一つの良い作品となったと思う。大臣を演じた江口のりこさんも最近人気の俳優さんで、「事故物件」の映画の終盤で怪死をとげる不動産屋社員を演じている。幹事長を演じた柄本明さんもさすがであった。アンジャッシュの児嶋も、ボケをかましそうな感じをだしながらも、朴訥な秘書の役をこなしていた。
最後に半沢の退職を引き留めた大和田の大芝居。半沢の気持ちをけなし、こんな銀行なんかつぶれてしまうぞ、と半沢のやる気に火をつけることに成功した。表面上は敵同士だが、大和田の愛情を感じるのであった。もちろんそれに気づいている半沢、にっこりして完結。というしめくくりだった。