2023年1月9日月曜日

ミミック2(2001年アメリカ)

 


ゴキブリ退治のために新種「ユダの血統」を開発したところ、それが突然変異をしてとんでもない怪物に成長した、という話。人間に擬態するができ、ロングコートを来た大男の姿で夜道にぬっと立ち、追いかけてくるシーンはそれなりに怖く、不気味感がある。

ユダの血統も、シロアリやカマキリの遺伝子を用いているためにゴキブリ的な要素が強く、そして人間に擬態ができるという不気味さが、これがのちの日本の「テラフォーマー」の原点になっている感もする。

人間に擬態した昆虫は、輪郭は人間であるが、やはりよく見ると全然違い、不気味な代物となっているところが、この映画の味わいどころだと思う。

それはさておき、主人公の女性教師は、ストーカー的というのか、下心見え見えな男性に常日頃から付け狙われたり誘われたりした挙句、ユダの血統からも繁殖のパートナーとして選ばれたりと、この映画ではことごとく、怪物を含め異性からセクハラを受けまくる役どころとなっている。そこがこの映画の製作者の趣向なのだろうと思うが、見ていると本当にお疲れ様という感じになってくる。

一連の殺人事件の容疑者にされた女性教師、事件を追う刑事によって虫から共に逃げ、やっつける立場になっていくのだが、ラストもこの刑事の擬態をした虫が玄関までやってきて、入ってきたシーンが不気味で、印象的である。