2019年2月5日火曜日
12人の死にたい子どもたち
予告編内で、「この中に本物の人殺しがいる!」といった感じのキャッチフレーズが流れたので、自殺希望者に紛れた殺人鬼が起こす、恐怖の殺人劇をテーマにしたスリラーなのかと思ってしまった。むしろそういった展開の方がハラハラして面白そうである。
子供につきあって一緒に見に行ったのだが、暗い画面などでスリラー風に見せかけたものの、結局殺人鬼などおらず、植物状態の身内を廃病院に連れてきてしまった女の子であったという事情もラストでわかってしまう。
結局、自殺防止映画なのかなあ、といういい子ちゃん的と言えばいやみっぽいが、当たり障りのない映画に仕上がっていた。
映画内でもアイドルという立場の橋本環奈をはじめ、ガチのゴスロリ風コスプレイヤーの少女もいるが、この子は本気でしゃべると東北弁?のような完全な方言になるところが素朴さを感じさせ、子供たちの素顔を見るシーンで印象深いものがあった。
2018年12月12日水曜日
「来る」
山の方からオバケが迎えにやってくる、そういうフレーズからスタートする話である。
妻夫木聡と黒木華演じる夫婦、二人の間に生まれた女の子。夫の順調な会社での仕事や新しいマイホーム。絵に描いたような幸せイクメンパパのブログ。だが、その裏にはとんでもない真実と、奥さんの本音も隠されていた。
その笑顔、本物ですか?あなたの話、本当ですか?という問いかけを感じさせ、少年時代に山の中で女の子が妻夫木に放った一言、「あなたにも山から迎えが来る。理由は、嘘つきだから。」というのが何度も蘇る。
一見幸せそうにしていても、隠しきれない心の闇をめがけて「それ」はやって来て、一度狙われるとほぼ逃げられず、惨殺死体として死を迎えてしまうようである。
霊媒師を演じる松たか子の好演、霊媒師妹役の小松奈菜、柴田りえの自然な演技も光っていた。除霊のあと、現場にいた関係者はみな死んでしまい、また、大量の血液がマンションの窓から噴き出したが、松たか子霊媒師がどうなったかは、定かでない。
2018年11月29日木曜日
ボヘミアン・ラプソディ
伝説のイギリスロックバンド「Queen」のリードボーカル、フレディ・マーキュリーの自伝的な映画。以前通っていたゴスペルコーラスで「Somebody to love」が課題曲となったことがあり、ご縁があったので観に行ってみた。
今も色あせない、メガヒット曲の数々。私生活も含め、何をとっても規格外で、短い人生を駆け抜けていった彼のエピソードについて、おおまかにわかったかもしれない。
(伝記的な映画は、他にもいろいろあるが、マーガレット・サッチャーや、ダイアナ妃などの映画もみたことがある。)
今も色あせない、メガヒット曲の数々。私生活も含め、何をとっても規格外で、短い人生を駆け抜けていった彼のエピソードについて、おおまかにわかったかもしれない。
(伝記的な映画は、他にもいろいろあるが、マーガレット・サッチャーや、ダイアナ妃などの映画もみたことがある。)
2018年11月24日土曜日
ヴェノム
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宇宙寄生生物にとりつかれた主人公が、ヒーローとなる。 |
マーベルコミックからまた一つ、こちらの映画が製作されたようである。ヴェノムは、スパイダーマンの宿敵という位置におかれているらしいが、今回は、ヴェノムにとりつかれた主人公が、地球を救うべく立ち上がる話。
強大な魔物や怪物に取りつかれる話は、古くは永井豪の「デビルマン」、「寄生獣」、「強殖装甲?ガイバー」などやはりコミックから生まれてアニメや映画になったりと、有名になっている。本人が怪物に心も食われてしまったら、ただのモンスターとなるため、それと戦う人間のほうに主眼が行ってしまうが、人の心をもったまま悪と戦うヒーローとなる以上、こちらが主人公となる。
きもカッコイイ、というのが見た目の感想だろうか。
2018年11月9日金曜日
マイケル・ムーアの「華氏119」
トランプの同胞であるらしい、ミシガン州(だったか)知事の悪事も暴いていた。水の独占、投資への資金集めのために、地域の水源を汚染し、住民たちを病気にさせ、それでも異常はない、とシラを切り続ける悪徳ぶり。これが本当だったら、この知事は、批判の矢面に立たされて地獄に落ちるべきだろう。民族浄化のキーワードも入っていて、選民思想の危険についても描かれていた。
2018年10月26日金曜日
クワイエットプレイス
音を立てると、それを聞きつけて怪物がやってきて、人間をさらって食ってしまうという話。鑑賞前に映画評を見たところ、怪物に追われる身となってからの、奥さんの妊娠・出産・子育てはどう考えても自殺行為だとか(子供が騒ぎ泣き叫ぶため)、日常的な生活音はどうなるんだ、などの現実味のなさを否定する感想もあった。
たしかにそうだと思いながらも、映画の背景や風景、雰囲気をある意味味わうのを楽しみに鑑賞することにした。確かに、登場人物の家族計画は無策すぎて本当に浅はかな愚か者、と思う以外にない。ただ、無限にはないアイデアの中、赤ん坊の誕生は、その中の世界をいかに味わわせ、ハラハラさせるかの小道具として、この映画の中では重要な存在にならざるを得ない。家族単位での生活を描く場合は必須道具かもしれない。
主演のエミリー・ブラントさんは、「プラダを着た悪魔」で初めて見た。他、「スノーホワイト氷の王国」(美しい氷の王女?として出演)などに出演し、日本でも公開されている。
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大手ファッション誌に勤めるOLを好演。 |
2018年10月21日日曜日
フラットライナーズ(2017年版)
何の気もなしにTVを見ていたらこちらをやっていて、後半からだったが意外に面白そうだったので見てみた。
知的能力が向上するという理由で、医学生たちが順番に作為的な仮死状態をつくり、そこからの蘇生を行っていった。初めは良かれと思ってした臨死蘇生だったが、蘇生後に恐ろしい体験をするようになる。
初版は、1990年のこちらのようである。
知的能力が向上するという理由で、医学生たちが順番に作為的な仮死状態をつくり、そこからの蘇生を行っていった。初めは良かれと思ってした臨死蘇生だったが、蘇生後に恐ろしい体験をするようになる。
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映画リーフレット写真のようで、恐ろしげなグラフィックだが、本編で本人たちが悪霊化するというわけではない。臨死体験の中での恐怖におびえる顔かもしれない。 |
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ストーリー内で、ミーティングのシーンが出てくるが、そこにレディ・ガガがカメオ出演しているようである。そういう発見も映画鑑賞の楽しみである。 |
初版は、1990年のこちらのようである。
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ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコン、ウィリアム・ボールドウィンらの顔が並ぶ。この時は医学生を演じたと思われる、キーファー・サザーランドが真ん中の人物のようだが、2017年版のほうでは教授の役をやっているようである。 |
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