映画バイオハザードシリーズは、シリーズを通して20年来のフォロワーであり、観覧を逃すというのもなかなかできなかった。オミクロン株感染拡大の昨今、すいていそうな劇場・すいていそうな時間帯を探してからの予約となった。
コロナ感染とゾンビ感染の感じが微妙にリンクして不気味さが増してしまうが、逆に見ていくにつれて、アメリカンなヒャッハー感というのか、最後はやはり、爆弾を落としてドカンといった、大胆にして一瞬の終わりを迎える流れというのが待っていた。
カプコンのゲーム「バイオハザード」をプレイしたり見たことのある人ならわかるが、まずは洋館へ足を踏み入れたあと、不気味な「振りむきゾンビ」と遭遇し、そのあとは洋館内のいたるところに潜むゾンビと遭遇しながら「かゆうま」日記や鍵、メモなどを見つけながら話を読み解いていく。絶えず不気味な雰囲気が流れていく。
ステージが進むと、犬のゾンビや、ハンターという半爬虫類系の極めて機敏で狂暴なモンスターが登場し、最後は最強のバイオモンスターと遭遇して、それを倒すと完結したと思う。ゲーム好きな兄にゲーム機ごと貸し出しを受け、プレイを勧められたので、20歳台の時はそれなりのゲーム通にさせられた感がある。
バイオハザード映画の1と同様、洋館への第一歩は比較的原作ゲームの雰囲気を踏襲している感じがでているものの、すぐにボスキャラのようなものが出てきてドタバタとなり、爆破だの脱出だのと急展開になっていき、そこにはもう原作の雰囲気はほぼ、ない。
観覧者の勝手な感想ではあるが、一度はゲームと同じ流れのストーリー、音楽もできれば原作とほぼ同じ感じで映画を作ってはもらえないものだろうか。ドタバタ感よりもヒタヒタとくる不気味感があって、一味も二味も違い、ゲームファンも納得の一品になるのではないだろうか。
大筋の感想はおいておいて、本作品に戻るが、感染者の登場シーンで、犬がその血のりをベロベロなめて感染するが、そんなものをすすんでなめる犬は果たしているのだろうかという疑問が少しあったこと、ラクーンシティに左遷された警官の青年、はじめはとても愚鈍な感じであったが、警察署の入り口を閉ざすことができた幸運から始まり、一緒にいた機敏な女性によって何度も命を救われ続けたりと、ちょっとないだろうなという演出があったものの、エンタテイメントとして全体的には楽しめた。
人間兵器として開発のために毒を飲まされ続けたらしい?シティの住民たち。警官たちは、ワクチンや薬品を投与されることで、ゾンビ化発症を防げたらしいが、住民たちとは別に、洋館の研究所の中でもモンスターが作られていたようだった。そしてヒロイン?女性も以前、孤児だった時に研究所送りになりそうだったのを自力で脱出して難を免れた、ということだった。
感染爆発が止められなくなったので、地域一帯を爆破、というのは先日見終えた韓国ドラマ「今、私たちの学校は・・」と変わりがない顛末だった。