2025年7月31日木曜日

事故物件ゾク 恐い間取り を観てきました。

 

主演はSnowManの渡辺翔太。4つの部屋をめぐって物語が展開する。

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タレント志望の若者が、職場の社長の紹介でたどり着いたプロダクションだったが、なぜか幻の会社、幻の社長へと導かれてしまい、藤吉社長の娘と知り合うことになった。

それぞれ恐怖のエピソードがあるが、最後は社長の娘とは知らずに知り合った女の子の家に居候したが、そこでも新たな展開を迎える。「寄り添いすぎで優しすぎると、霊からも頼られることになる。」霊も人間と一緒である、という藤吉社長の言葉はごもっともだと思った。

2025年7月30日水曜日

松島トモ子 サメ遊戯

 

サメ相手に、落ちていた武器(もらったもの含め)で、ペチペチ。そしてどれも効かなかった。

https://www.google.com/search?q=%E6%9D%BE%E5%B3%B6%E3%83%88%E3%83%A2%E5%AD%90+%E3%82%B5%E3%83%A1%E9%81%8A%E6%88%AF&rlz=1C1FHFK_enJP1154JP1154&sourceid=chrome&ie=UTF-8

日本バカ映画の巨匠の方が作成した映画ということだったので、C級に近い作品であったのは仕方がないようであった。松島トモ子が今も元気にしているようであるというのがわかったこと、サメのぬいぐるみを来た人間がひたすら追いかけてくるのも冗談くさいが、一つほめるとすると、ぬいぐるみ頭部の造形は、それなりにしっかりした感じである、ということくらいだろうか。

松島トモ子の子役時代については、年代が違うので良く知らないが、「ミネラル麦茶」のCMや、アフリカ?ロケツアーでライオンに襲われたり、ヒョウに首をかまれて頸椎の骨折で大変な目にあったが、完全復活できたという印象が強い。すっかり猛獣アタック芸能人としてのイメージがついたようで、ネタとしてこちらの作品に出演されているようである。

が、舞台は数部屋の室内を、サイコロの目によってとっかえひっかえ瞬間移動するだけというのか。部屋ごとによって、少年や芸人たち?や武闘家がいて、会話の途中でサメが必ず襲ってきて、その都度サイコロを振って逃げ、ほかの部屋に移動する、という展開であった。大部分を二倍速で見たが、それで十分だった。

サイコロで部屋移動、ということからこれは誰かの作ったゲームかもしれない、ということ、作ったのは誰かという推理(サメだった)をするところ、ゲームを作った者の決めたルールで、プレイヤーの状態が設定されること(部屋によって年齢が変わる)を考察する部分が、作品のキモ的な感じだっただろうか。ほかのネット情報を見ていたら、「サメポリー」というゲームの販促映画であったそうだった。  https://www.google.com/search?q=%E3%82%B5%E3%83%A1%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%BC&rlz=1C1FHFK_enJP1154JP1154&sourceid=chrome&ie=UTF-8

また、あとから分かったことだが、あのかわいく利口そうな少年が、サメの化けた分身だった、というのがなんとなく残念かつ不気味なイメージとなってしまったということ。

歌を歌うシーンでも、著作権の都合で再生しない、というテロップが出て、わざとの演出かもしれないが大変しらけた。著作権にうるさい音楽業界をやじった映画なのだろうか?また途中で、歌手の中尾ミエが一瞬ヒョウのようなおかしないでたちで出ていたようだったが、本人なのか、モノマネ芸人だったのかどうかまではわからなかった。

さらに考察すると、高齢である松島さんをこの映画にフル出場で出演させるには、アクション的にも雰囲気的にもそぐわない感じがすることから、場面で年齢が変わることにして、ヤングトモ子(主に主演)、子役トモ子、と役者を分けて作ったのではないかと思われる。



温泉シャーク

 


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舞台となったのは熱海市をもじった、暑海(あつみ)市。観光産業を盛り上げたいがために、はじめはサメ被害をもみ消したがっていたが、やがてサメの駆除作戦に本気でとりくむこととなった市長、サメ事件を扱ううちにその被害の大きさに危機感を示していく警察署長、サメの研究をすすめる女性博士、サメに対して断固とした姿勢で肉弾戦で戦うマッチョマンらが織りなすコミカルなサメ映画。

温泉の風呂、普通の家庭の浴室の湯船に突如として現れるサメは、温泉の源泉から、地震の柔らかい軟骨の体を使って各浴場にパイプ越しに通って現れる、というむちゃくちゃな設定であった。

さらに、サメが砂浜や、アスファルト舗装道も水中のように泳いでしまうという状況、市長・博士・マッチョで乗り組む小型艇での戦闘もハチャメチャ感があった。そのハチャメチャ設定を理解して見ていくなら、とにかくサメが飛び出してきて襲い掛かって人々を飲み込む、というサメ映画の見どころに焦点を置いた映画のため、何度も見どころがあって面白く見ることができる、といえる。

また、ロングヘアーで痩せて貧しいアーティスト風、といった感じのオジサンが、警察署長を演じていたので、最初の時点では映画のB級感がすごかった。非協力的だった市長とコンビを組み、テキトーな捜査ばかりして、人災を増やしていくストーリーなのかと思いきや、業務に一生懸命に取り組んでおり、作品内では職務遂行上、信頼できる人というイメージとなった。あまり有名な俳優さんではなさそうだが、中高の名門校出身であったようなのが意外であった。https://www.google.com/search?q=%E9%87%91%E5%AD%90%E6%B8%85%E6%96%87&rlz=1C1FHFK_enJP1154JP1154&sourceid=chrome&ie=UTF-8

市長が巨額の投資を行って建設したビルを爆破することによって、大群となっていたサメを一網打尽にして撲滅することに成功したかに見えた。が、最後のエンドロールで、道端の温泉に入ったと思ったオジサンが、じつはサメの口だったそれに食われてしまうというシーンがあり、サメの完全駆除には成功していないのだろう、という結論で終わっていた。

見かけによらずまじめで献身的だった警察署長と、はじめは非協力的だったが市のために戦って、自らの投資を犠牲にしながらもサメのせん滅に貢献した市長、市の要職者達の良心を感じられて良かったと思った。(マッチョも見ているとコミカルで笑ってしまうが、大変良い人だったと思う。)


2025年7月1日火曜日

映画「2025年7月5日午前4時18分」を観てきました

 


都市伝説系の話を元にした映画で、7月5日に何かが起こる、というのをモチーフにした話である。もともとは漫画家・たつき諒さんのマンガ「私が見た未来」や、物理学者の保江邦夫さんの話がもととなっているようである。たつき諒さんと言えば、3.11東日本大震災の日付を当てたことで大きな注目を集めているが、最近ご本人が、出版社からの意向などで夢をみたのが7月5日だったのでその日が災害の起こる日だと書いてしまった、と弁明しているらしい。それを記述した本が出版されているそうなのだが、読んでいない。

なので、大災害が起こるのではなく、人々の意識が大きく変わるときだ、という説も出ており、何がなんやらわからない。が、せっかく映画化されたので、面白がるために観に行ってみた。

映画館は大きなところでは扱っておらず、池袋のインディーズ映画を上映しているところで上映していたので、そちらに行ってきた。

ある廃墟の建造物の上階で、一人の女性が、赤いコートの女性になにやらえらい剣幕で不倫を非難?していたが、突き落とされて転落死してしまう。が、赤いコートの女性は、これは本当の現実じゃないから大丈夫、などと謎の言葉を口にした。

その後、主人公女性が毎晩午前4時18分前後になると自宅周辺で激しい騒音を立ててドアを開けようとする不審者?のストーキングにあってノイローゼとなってしまう。なぜかTikTok映像に自身の部屋の動画が投稿されており、侵入者の映像も入っていた。(赤いコートの女だったはず)

そして、なぜか彼女を助けてくれようとした二名(職場の後輩、実家の父親)が、赤いコートの女に導かれるようにしながら廃墟の穴に向かっていき、落ちてしまう。(「あちら側」?に引き込まれた状況?)

通り魔に何度も刺されて殺されるシーンも幾度かあったが、何を象徴していたのだろうか。ネタバレ的な投稿があるか、ネットレビューを見てみたところ、酷評ばかりであったが結局よくわからなかった。

結論としては、主人公は引き込まれなかったかもしれないが、当日のその時間に、激しい地震に見舞われた。

ということで、赤いコートの女に引き込まれた人間と、そうでない人間がいること、主人公は執拗なストーキングと脅迫におびえ、また、通り魔に刃物で刺されて死ぬ夢を何度もみさせられ、そして7月5日運命の時間が来た時に、激しい地震が始まった、という流れだけつかんだのだが、映画ではその意味説明をする部分が全くない。

都市伝説の中に諸説あるが、自分の好きな感じで解釈しておくしかないだろうか。

https://www.google.com/search?q=%E6%98%A0%E7%94%BB7%E6%9C%885%E6%97%A5&rlz=1C1FHFK_enJP1154JP1154&oq=%E6%98%A0%E7%94%BB7%E6%9C%885%E6%97%A5&gs_lcrp=EgZjaHJvbWUyCQgAEEUYORiABDIHCAEQABjvBTIHCAIQABjvBTIHCAMQABjvBTIHCAQQABjvBTIKCAUQABiABBiiBNIBCDUzNzVqMGo3qAIIsAIB8QXYj4ADWJJSJ_EF2I-AA1iSUic&sourceid=chrome&ie=UTF-8


2025年6月30日月曜日

「ドールハウス」を観てきました

 

走る、かみつく、ひっかく、といったとてもアクティブな人形だが、その身元は忌まわしいストーリーに包まれた家族とその女の子だった。

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人形が動いたら怖い、日本人形は見るからにミステリアス、かつ不気味な表情をたたえている、といった人形にまつわる怖いイメージ。このストーリーは、事実と作り話をうまく織り交ぜ、かなり怖い作品に仕上がっていると思った。人形に関する恐怖ミステリーで、事実とされている話もある。

日本では「お菊人形」、海外では「アナベル人形」が有名どころだろうか。人型をしたものにはやはり、霊が入り込みやすく、霊が入り込んだものにはやはり、超常現象が起きやすいということである。なので人形はあなどれない。そこに持ってきて不気味な演出が施されているので、気持ち悪さが増幅している作品となっている。

まずは、子供を事故で亡くした母親が精神的ショックをかかえ、骨とう品売り場で日本人形を買ってきてしまう。お直しをして洋服を着せ、本当の人間の子供であるかのように相手をするところがとても痛々しく、病的であった。そこからしてホラーである。第二子の出生で人形がいい加減に扱われ始めるが、第二子が5歳になるころ、人形とだんだん仲良しになるあたりから、いやな予感しかなかった。

子供にうらやむような発言をしたり?子供をひっかいたりと徐々に凶悪さを増していき、母親も恐怖を感じ始めたりする中、人形のお焚き上げ(失敗)、供養(ラストで失敗が判明)、と混とん感が増していく。人形がものすごい形相でポラロイドカメラに写っていたり、その体内には不幸の中死んでいった子供の遺骨が一体分埋め込まれていたり、と恐怖演出がたくさんちりばめられている。

夫婦が供養を終えた、と思ったはずが、帰宅したと思ったマンションでは、夫の母が「一週間連絡がとれていない」と言ったところから違和感がはっきりした。外気に触れた室内の花が急速に枯れたこと、最後の不気味な演出により、どう見てもハッピーエンドとはいいがたい。この夫婦はやはり、娘となった人形にだまされ、そのまま異世界で気づかずに暮らし始めてしまったのだろうか?という推測がされてくる。

-------おまけ-------

お菊人形

https://www.google.com/search?q=%E3%81%8A%E8%8F%8A%E4%BA%BA%E5%BD%A2&rlz=1C1FHFK_enJP1154JP1154&sourceid=chrome&ie=UTF-8

アナベル人形

https://www.google.com/search?q=%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%88%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8%E3%80%80%E4%BA%BA%E5%BD%A2&sca_esv=7fc33b6cf946bf12&rlz=1C1FHFK_enJP1154JP1154&sxsrf=AE3TifMyvUiVJCJ4roQn1b69N3_owMLhGw%3A1751254723392&ei=wwZiaNTdF76r0-kP9OTU-As&ved=0ahUKEwiUy8udnJiOAxW-1TQHHXQyFb8Q4dUDCBA&uact=5&oq=%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%88%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8%E3%80%80%E4%BA%BA%E5%BD%A2&gs_lp=Egxnd3Mtd2l6LXNlcnAiMOOCpuOCqeODvOODrOODs-ODu-OCquOCq-ODq-ODiOWNmueJqemkqOOAgOS6uuW9ojIIEAAYgAQYogQyCBAAGIAEGKIEMggQABiABBiiBDIFEAAY7wUyCBAAGKIEGIkFSLYPUPYGWIoKcAF4AZABAJgBgQGgAecBqgEDMC4yuAEDyAEA-AEBmAIDoALzAcICChAAGLADGNYEGEeYAwCIBgGQBgqSBwMxLjKgB9UFsgcDMC4yuAfvAcIHBTAuMi4xyAcJ&sclient=gws-wiz-serp

世界のいわくつき人形

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2025年6月27日金曜日

28年後・・・を観てきました。

 

疾走系ゾンビ映画の元祖、シリーズ第三弾。

28日後、28週後、と連作で出ている映画の続編版。あらすじは、こちら。

https://eiga.com/news/20250626/9/

通過儀礼として、感染者のいる「本土」に狩りに出たが、父親がいなければ完全にやられてしまうくらいにオタオタしてまともに弓を引けない息子。感染者たちは進化していて、肥満した体形で地面をはいつくばる「クローロー」と圧倒的な疾走力、ある程度の知能を持っている「アルファ」という種類に分かれており、アルファからは執拗な追跡を受けて必死に逃走する。なんとか命からがら、住まいのある孤島にいったんは帰るのだが、病気の母親を連れて、再び息子は本土へと「医者」に連れていく決心をする。

医者の言葉から、「モメント・モーリ」とはラテン語で、「死を忘れるな」という言葉の意味であることを知った。

全力疾走ゾンビたちが生息する中で、どう考えても普通の人間が暮らすにはしんどすぎる「本土」の環境の中、医者や、最後に出てくる戦闘集団的な人たちはどうやって、食料や住居を確保しているのだろうか。(医者の家に避難スペースはあったが、ひどく狭いうえに格子越しに腕をつかまれたりと、かなりお粗末なものだった)そこで暮らすのは、ちょっと無理だろうなという印象はぬぐえなかった。


2025年6月8日日曜日

サブスタンス を観てきました

 

自身の問題に悩み、クローン技術に手をだしたところ、とんでもないことが起きた。

https://www.google.com/search?q=%E3%82%B5%E3%83%96%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9&rlz=1C1FHFK_enJP1154JP1154&sourceid=chrome&ie=UTF-8

ショービジネス界に身を置く立場からすると、老いとはなおのこと、避けられない永遠のテーマだというのは感じる。

デミー・ムーアは1990年の「ゴースト」や、チャーリーズエンジェル・フルスロットルへの出演で存在感を大きく感じる女優であるが、チャーリーズ・・の時にすでに、数千万円の費用をかけて全身整形を行ったということが何かの記事に乗っていたのを読み、うわあ、すごいこの人・・。と、自身の美を磨くことへの執着的な本気度を感じたものだった。

その執着心の強さが役柄にも出ているというのか、したたかで何か毒を含んだ感じのキャラクターに変身したかのようなイメージである。

そんな彼女にぴったり?な役どころが今回のものだった。老いを理由にテレビ番組をクビになり、失意にくれる日々。人生を変えるためにある薬を使い始めるのだが、おそろしい結末が待っていたのであった。

交通事故で搬送された病院で、異様にきれいな顔をした看護師の男性が、意味深な言葉と手紙を残した。その看護師男性もじつは、ある老人のクローンだったのだ。

自分が変われて幸福な人生を歩めるのではない、というのは最初からわかっていなかったのだろうか。クローンが勝手に体から分離して別人として好き勝手にふるまい始める。活動を1週間交代しないといけなくて、活動している方が、ぐったりと寝ているペアの体に栄養を与えたりして次の一週間に備えるのである。整形手術や特殊薬物の接種後に、ダウンタイムをとるという芸能界のパロディ的なものも入っているのだろうか。

デミームーアは年齢からすると十分きれいで若いし、ストーリーの中で同級生の男性に飲みに誘われた時、赤いショートドレスなどに身をつつまなくても、地味な格好でも全然素敵であった。気後れしないで出かければよかったのにと思いながら見ていた。ショービジネス界の基準だと若いことも必要になるが、普通の世界はそうでもない。気持ちの持ちようで、自分を正当評価できないのもつらい。

サスペンス系かと思っていたら、どんどん残酷なことになっていった。分身スーの行いがとにかくひどく、活動時間を延長するためにルール違反を続け、規定日数を超えても本体から活性化エキス(骨髄液?)を毎日しぼりとり、そのことによって、本体がみにくく老いさらばえてしまった描写。リアルで美と若さへの執着があるデミームーアにとって、反対イメージの象徴のようなストーリーである。

スーはシステムの停止を図った本体を本気でメッタ殺しにし(本体が死ぬと自分も同じ目にあうのは知らなかったのだろうか)、自身の体が徐々に崩壊してきたのであわてて自分の分身を作ったところ(正当使用方法ではなく)、モンスターが生まれて撮影会場で大暴れしまくり、会場を血まみれにするという、スプラッターな展開となって驚いた。とにかく、スーが愚かすぎて取り扱い説明を全無視するという暴挙に出て、すべてメチャクチャにしてしまったという話。

不気味で微妙な均衡と緊張の中で、どうにか保てていたものがやがて崩壊する、というのが見たいという欲求には、十分応えてくれすぎる作品であった。