この映画は割りと有名で、いろいろな放送網で放映されているけれども、なんとなくチープな感じがして、きちんと視聴したことがなかったのだが、今回はまじめに見てみた。
砂浜でたわむれる4人の男女の会話に出てくる、カギ爪男の話。「車を引っかく異様な音がする。男のほうが調べてくると言って車を降りたが、様子がおかしい。ひっかく音がポトンポトンという音に変わり、それは木にぶらさがった彼の死体からしたたる血だった。」だの、アメリカンスリラーらしいほら話であった。
個人的にはそういう話より、車からは降りなかったが、家に帰り着くと血のついたカギ爪が車に突き刺さっていた、という最後にしていた話のほうが好きである。
本編に戻る。これまたアメリカ映画らしい、イチャイチャダブルデート(ここもチープな演出)の帰り、浮わついた運転をして夜道で人をはねてしまった。何が何でも警察に届け出たくない。停車中を知人に見られたため、証拠隠滅のために遺体を捨てに行く。
途中、息をふきかえしたのに隠し通すため湖?に沈めてとどめをさす、という悪質さ。どう見ても殺人なのに「いいか、事故だ。事故だったんだ。俺らは、誰も悪くない。」と言い放つ男は強引だった。
![]() |
死んでるよ・・。どうしたらいいんだ。そうだ、何もなかったことにするんだ。 |
車にはねられ重傷を負い、水中に沈められて、なお生きていたというありえなさ。そして死ななかったこの怪人がカギ爪男となってみんなを襲い、殺していく。
![]() |
恐怖のカギ爪男。このいでたちもチープである。 |
カギ爪男が手首を切断して海に転落したので、死亡が期待されたのだが、最後は襲撃必至の?シャワーシーンになった。生き残った女の子が一人、シャワールームに。「去年の夏のことを知っているぞ」という落書きを見たあと、まもなくそのガラスがバーンと割れて、何かが襲ってきた。
これもなかなかチープな感じのエンディングとしてまとまっている。