2018年8月3日金曜日

エンド(EXTINCTION - The G.M.O. Chronicles 2011年 ドイツ)

 目に余るようなスプラッターシーンもなく、正統派の逃亡劇を描いた作品。薄暗い色調の画面の中、映画の話が進んでいく。
 ゾンビが蔓延し、一握りの免疫保持者だけが生き残るだけとなった世界。子供時代に遊んでいた軍の施設を隠れ家にする主人公。ほかの生存者を見つけながら合流し、施設に誘い入れていったが、やがてゾンビが進化・凶暴化し始め、そこも侵入され始めた。



 ゾンビの発生原因は、遺伝子組み換え食品によるウィルスの異常進化により、ふれた人たちがどんどん変異をし始めたことである。そしてやがて、制御する人間のいなくなった原子力発電所も冷却できず、すべて爆発することになり、原子力発電所保有国の放射能汚染が避けられなくなった。
 自らのやることなすことすべてに苦しめられることになった人類であった。これは過ぎたことをしすぎた人間への警告も含まれているようである。